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マーケリアルサロンのUXと価値を、受講者自身で整理したワークショップの話
今年の4月から、ダイヤモンド社さん主催で、私がファシリテーター、プラットフォームはCAMPFIREさんという建て付けでマーケティングのサロンをやっておりました。
*ちなみにタイトルの「一流に学ぶ」は、私が一流で俺に学べ!という大それた話ではなく、「一流のゲストに学ぶ」であります^^;
半年でサロン受講者が倍以上に。危機感高まる!
サロンの活動としては、月1のゲストイベント開催、Facebookグループでのマーケネタ投稿と議論、イベント後のちょこっと飲み会くらいで、私も時間の95%は本業のコンサルが忙しいので、ゆるゆるマイペースに、そしてサロンの戦略も施策も思考せずにやってきてしまいました。(というか、ダイヤモンド社さん含め、こんなに続くとは思っていなかった)
ゲストの方々のラインナップの強力さや、自発的にコミュニティマネジャーのような役割を担ってくださる受講者の方(林さんありがとう!)の活躍もあり、4月に60名規模の募集でスタートしたところから9月には約130名規模にまで増えてきて・・・
「ちょっと、そろそろ受講者の方々の体験価値を高めるような戦略と施策を考えないとまずいな(汗)」
という状況に。
ただ、一方で、自分が矢面に立つBtoC課金サービスというのは初めてでして、
「現在までのサロンでは何が評価されているのか?」*磨くべき強み
「期待されているのに満たされていないことはなにか?」*補強すべき課題
「他のどのようなサロンやサービスと比較検討され、相対的な比較優位はなにか?」*比較検討のなかでコンバージョンを高める優位性~差別性
これらが客観視できず、さっぱりわからん状況でした。(手前味噌すぎますが、客観視から課題を整理するコンサルの価値を実感しました笑)
わからないなら、聞いてしまおう!でワークショップ
わからないなら、顧客に聞くのが鉄則なので、サロンの受講者の方々に「サロンの体験価値の強みと課題を抽出し、今後の改善施策を洗い出すワークショップやるので協力お願いします!」と打診したところ、昨晩10/31に40名もの方々が集まってくだった。
40名を4グループに分けて、グループ議論~全体議論を2時間半ほど実施し
・どんな人に向いているのか?(逆にどんな人には向いていないか?)
・そこで享受できている価値/期待しているのに満たされていない価値
をワイガヤ議論。
写真みると男しか写ってません(笑)が、いちおう女性も3名ほど。ちなみにサロン受講者全体の構成比はざっくりいうと男女比は85%:15%、世代は20~30代が80%です。
40代以降は、ときどきこちらが「なんで金支払って入ってきたんですか?」と驚くようなスペシャリスト~プロ筋のマーケティング責任者の方がいて、私に温かい助言までしてくださります。感謝。
マーケリアルサロンに向いている人は、こんな人
議論の結果出てきた、このサロンに向いている人は・・・
・マーケティング施策の業務はひととおり覚えて、次のレベルアップをしていきたい人。
*書籍マーケリアルで言うところのステージ4~6(ブランドマネージャー~CMO~経営者)目線のコンテンツが多いので、そこの考え方に触れたい人
*逆に言えば、本に書いてある基礎用語や施策細部のDoHowを親切に解説するわけじゃないので本当の新人には時期尚早
・本を読んでアカデミックな理論はわかったけど、実際の業務での実践に距離があるので、そこのリアルな実践までの距離を埋める考え方~やり方
*そもそも万能なマーケの理論や手法で万能なフレームワークやはないので、どのような事業局面では、何を重視して、何を活用すべきか?という統合判断を磨きたい
・個人のセルフブランディングよりも、自分が関わる自社やクライアントの事業の成果を出すことに関心が高い人
*セルフブランディングの否定はないが、セルフブランディングのためのノウハウ~TIPSは特にないので、そこが主要な期待の人には肩透かし
・自社以外の「利害関係のないマーケター」と交流し、視野を広げたい、相談できる人を増やしたい人
*イベントの多くがベンダーのセールス目的なこともあり、利害関係のないマーケターと沢山出会う場は意外に少ない。マーケリアルサロンで出会う人は営業目的ではなく、フラットなコミュニケーションができる面白い人が多い
こんな感じでした。
マーケリアルサロンの体験価値とは何か?
上記の「誰向け?」の裏返しではあるのですが、、
・マーケティングで再現性のある思考プロセスが学べる(限らた条件下で有効な”答え”ではなく、自分で応用適応して自分で答えを出すための考え方)
*ゲストの話の中から、再現性のある適用可能なプロセスを切り出す補助線を引いてくれるので、ゲストのコンテンツの価値が更に高まる
・他のサロンでも細かなデジタルマーケよりの施策領域での再現性あるアプローチ学習はあるが、他に比べるとステージ4以上(ブランドマネージャー~CMO)目線での切り取り方が違い、独自性になっている
・価値観が中立で、特定のマーケティングアプローチやツールの過度な持ち上げ~推しがない。フラットなので信頼できる。
ここまでは顕在化した体験価値。
期待しているのに、満たされていない価値とは・・・
・ゲストや山口のコンテンツも良いが、サロンメンバーのクオリティ~コンテンツが高いので、もっとサロンメンバー同士での議論~発信コンテンツを増やしてほしい
・サロン内での受講者の事業やマーケをプレゼンし、サロン内でフィードバック~コンサルを受けて、実際に事業を伸ばすという「人体実験」経験者を増やしたい
*これはすでに1名実施済みで、プロ筋の複数のフィードバックを受け、すでに取引単価もコンバージョンも大きく伸びている
・イベントに来れない人や、FBグループ内での投稿を全部読み込めなかった人がもっとわかりやすく学んで楽しめるように、イベントやその週の投稿内容の解説キュレーション記事をつくって配信してほしい(キュレーションしたい!と言ってくれる方がいらっしゃる)
とのご指摘^^;
この日のワークショップが、メンバー同士のリアルな議論としては初めての場だったのですが、すごく楽しそうに白熱していたのが印象的です。
おそらく過去にサロンを退会流出していった方々は、考え方には共感しつつ、メンバー同士での議論や実践が少ないのでやめられた方も多かったのかな、と想像。
このような価値を設定後、価値を体感するための施策を洗い出して今回のワークショップはお開き。
#マーケリアルサロン のマーケ戦略を考えるワークショップ。
— しんり/鈴木眞理@ SaaS営業マネージャー (@shinri_55) October 31, 2019
主催者は何をすべきかユーザー自身が考えるというのは気づき多くて良かった。
チームごとに何を目的に入ってるかから、共通項を抽象化してターゲットユーザーをモデル化する作業。
再現性ある思考プロセスを学びたくて来てる人が多かった。
どうしても出らなあかん打ち合わせがあったので中座してしまったけど、ここんとこ色々と学ぶ機会が多くてありがたい限り。刺激的な時間でしたね。
— くろかわアット (@634_kuro) October 31, 2019
マーケターってやっぱおもろい人多いね。
明日noteにまとめてみようかな、と。
(言語化して逃げ場をなくすスタイル
#マーケリアルサロン
自分達のサロンのペルソナ・価値やポジショニングをメンバー自身で分析・掘り下げ、言語化するワークショップ。マーケターらしいコミュニティ形成の仕方が斬新で最高に面白かったなー。今後の展開がとても楽しみ!!
— りん/HayashiHiroe (@hayashihiroe) October 31, 2019
連休までにレポートまとめよう😃#マーケリアルサロン
私の頭も整理され、参加者の方々のコミットメントも高まり、非常に良い場だったなぁ、と。
おれは人体実験されたいです!#マーケリアルサロン
— 小木曽一馬 / KazumaOgiso (@ogisokazuma) October 31, 2019
ということで、今後、サロン内で実際に事業のパフォーマンス改善のためのコンサル~フィードバック=人体実験されたい方も(笑)
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今後のマーケリアルサロンでやっていくこと
11月からのマーケリアルサロンは、こんな感じで、ゲストイベントや私の投稿だけでなく、メンバー同士の議論の場を増やす予定です。
もちろん引き続き、ROM派の方も歓迎しています。ROMおもろいから放っておいてー、という人はしっかり尊重します。別にアウトプットは強制していません。私も個人的にはROM派なので気持ちはわかります^^;
ちなみ今後のゲストイベントは、、
●トークイベント(11/14木):「創業300年の老舗が取り組むデジタルトランスフォーメーションのリアル」
緒方恵さん(中川政七商店 取締役兼コミュニケーション本部本部長)
●トークイベント(12/12木):「ベストセラー作家はマーケティングをどのように考えているのか」
北野唯我さん(ワンキャリア 最高戦略責任者 )
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本日から、また空き枠が出ておりますので、上記の「誰向け?どんな価値?」が適合した方は、よろしければお待ちしております。
ちなみにサロンをはじめるにあたり、個人的な問題意識を綴った過去記事はこちら。