2人の恩師
オリジナル小説 Cl/o/ver の予約投稿が終わりました。
猫寝来緋伽です。
担当編集さんや、担当マネージャーさんが私たちのサークルにはいないので
(一端のサークルにいるわけなどない)
多少の誤字脱字は、見逃してやってください。はい。
見つけ次第、しれーっと直しています。
さて。
今日は少し。過去のお話。
恩師について。
先に言うと、私は「教師」という職業がとっても嫌いです。
仲良くのんでいても「職業:教師」と名乗られれば
私はわかりやすいほど、拒絶する顔をするとおもうし。
実際、そんな顔をしてきたとおもいます。
ですが。そんな私でも、「恩師」と呼びたい方はいます。
特別視しすぎて、自分がわからなくなるほどですが。
そんな人もいたんです。
学生の皆さんは、学校はお好きですか?
卒業した皆さんは、学校は楽しかったですか?
私は、とっても窮屈な思いをした方なので、とてもじゃないけど
時間を巻き戻せても、学生に戻りたいと思うことができません。
それでも、生徒として戻ったら。また話したい教師が4人います。
まずはそのうちの2人から。
国語の先生は。
「猫寝来は、作文だけはすごい量をもってくるなー」
(質がいいとはいっていないのがミソ。)と今でいう、ロマンスグレーの髪に優しい笑い方は、私に、「文才はないな!!」と軽くいう方でしたが、ユーモアあふれる形で指摘なさるので、嫌な思いはしませんでした。
ある日、先生が出した国語的イベントとして、その先生が担当生徒ひとりひとりに、本を選ぶというものをしました。
先生が私に選んだのは「伝統的なものを極める人の自伝」でした。
私は、当時、伝統的なものを模索して、折れていたところに選ばれた本が今も深く刺さって覚えています。
猫寝来が文才がなくとも、かきたいものがあればかけばいい。
猫寝来が才能がないとおもえても、それが古いと笑われても。
今お前が、やりたいことをやればいい。
現在の先生が、私を見たら同じことをいうかはわかりませんが。
先生は間違いなく。私の恩師です。
文才がないと嫌味なく切り込むのも。後にも先にも先生だけでした。
この時の数学の先生も、恩師と思っています。勉強に縛られていく青春時代に。
この先生はなんと「なんでお前ら黒板消しくらい落とそうと思わないんだ」とおしかりになりました。
それも顔があかくなるほど、怒鳴るんです。
次の日、オーソドックスな黒板消し落としをつくると
「こんなものひっかかるか、馬鹿が!!」とまたおこります。
私はすぐにクラスのノリのいいひとたちとつるんで、トラップを考える日々をすごしました。
中にはあきれている方もいらっしゃいました。
でも、それで救われた私がいます。
家に帰れば家庭教師がくるし。テスト勉強は多くなっていく時間に。人間って億劫なんだなっておもっていた私の中で。
何十年もきえないのは、そんな先生がおしえてくれた公式の簡単なものです。
数学は大嫌いで苦手なのは、かわりありませんが。
この国語教諭と、数学教諭がお互いの授業にドッキリをしかけるほど考えてくださっていたので。
今、Twitterでよくながれる「教師のブラック社会の実態」みたいなものは
ひとかけらも感じなかったし。
なんだったら「言ってよ先生ったら、もうー」みたいな話は、お酒をのみながらしたいとおもうほどです。
それでも、今の私を見られるのは怖い。(苦笑)
おそらく。というか、本当にできのいい生徒ではなかったので。はい…すみません…。
思い出は、きれいなままだからかけるし。
あの時の先生がいたから、私が物語を書こうと行きついたんだと思っています。
先生、ありがとうね。
もしかして、あいつ?みたいなことになるかもしれませんが
わざわざ名前をかえてやっていることなので。お互いの不可侵条約があるとして。
こちらに来ないことをお勧めしますし。そこらへんは、お願いいたします。
私は、私がやるべき事がおわるまで。これを終えることができません…。
いつか小説がおわったら…その時は…。