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書評 「仮想空間シフト」を読んで考えるアフターコロナの世界

どーも、消費財メーカーでデータサイエンティストをやっているウマたん(https://twitter.com/statistics1012)です。

個人活動として、スタビジというサイトYoutubeチャンネルでデータサイエンスやビジネスについての発信をしています。

コロナの影響で世の中のデジタルシフトの流れが急速に早まり、今までの生活様式がガラリと変わりました。

このデジタルシフトに基づくこれからの生き方について書かれたのが、書籍「仮想空間シフト」

パブリックスピーカーの山口周さんと赤いマフラーがトレードマークの尾原和啓さんの対談形式の書籍になっています。

対談形式なので読みやすい、かつ非常にためになる書籍でした。

この記事では、そんな仮想空間シフトのエッセンスを2つのパートに分けて解説していきます!

・大企業というフィクションが崩れ落ちる
・大都市というフィクションが崩れ落ちる

それではいってみましょう!

・大企業というフィクションが崩れ落ちる

まずはじめに大企業というフィクションが崩れ落ちる

この書籍では様々な観点から旧態依然とした仕組みや今まで当たり前だと思っていた生活様式が崩れ落ちていくと提言しています。

そもそも大企業、特に日系企業は資本主義とネジレの関係にあります。

外の市場は資本主義なのに、大企業の中は基本的に年功序列でみんながベーシックインカムのようにお金を受け取る共産主義。

これまでは画一的な労働力が投入された方が効率的で都合がよかったのですが、仮想空間シフトが進むと従来のような仕事の管理の仕方は難しいですし、仕事の進め方も変わるでしょう。

物理空間で管理していたからこそ、均一の賃金で労働力を投入することが出来ていましたが、仮想空間での仕事が当たり前になると労働力にはばらつきが生まれます。

やる気のない人はとことん働かないでしょう。

仮想空間でも管理すべき仕組みを作るべきだ!という意見もありますが、本質はそこではありません。

各々がやりたいこと、やるべきこと、やれることの領域でより流動的に仕事を進めていく働き方にシフトチェンジしていくべきなのです。

今後の仕事はオーケストラからジャズになるとこの書籍では言っています。

今までは、みんなそれぞれにパートを割り振って目的に向かって個別練習・合同練習をして一歩一歩前に進んでいたオーケストラみたいな仕事の仕方からその時々によってメンバーや音楽が流動的に変わる、奏でながら作っていく、ジャズ型の仕事に変わっていくのです。

ただ流動的な仕事の仕方をする中でもリモートにおいて気をつけないといけないことがあります。

尾原さんは今後の働き方について目的軸と人数軸で4つの象限に分けて解説しています。

リモートでは右側の、目的×みんな・目的×個人の仕事は効率的に進めることができるようになります。

しかし、左側の非目的×みんなの仕事はなかなか効率的に進めることができません。

ただ仕事は左上のフェーズから右上・右下に移ることが多く、左上を意識的に作らないと右の象限が枯渇してしまいます。

仮想空間では、左上が行われにくくなっているので、積極的に左上の機会を作る試みが今後必要になってきそうですね!

・大都市というフィクションが崩れ落ちる

さらに視野を広くして、大都市「東京」自体もフィクションであり、今後そのフィクションが崩れ落ちていくのではないかと語られています。

今回起きたコロナは人が一極集中していればいるほど危険になります。
そのため、今回の混乱は大都市が招いた問題とも言えるのです。

ビジネス拠点が東京にあるから東京に集まらざるを得ず人が集まるからそこをビジネスチャンスと捉える企業や個人が集まるのでさらに人が集まり、というループが起こっています。

しかし、このコロナによって仮想空間シフトが起これば東京を拠点としている企業で働いていても居住地を東京にする必要はなくなります。

そうなると徐々に東京への一極集中はなくなっていき、人がいなくなれば企業や個人が集まることはなくなり、逆のループが起こっていくでしょう。

大都市という物理空間上のフィクションは仮想空間シフトによって剥がれていくのです。

ここまでで、「仮想空間シフト」について簡単にまとめてきました。

大企業に勤めて大都市で生活するという今までの当たり前の生活様式は大きく崩れていくでしょう。より自立が求められる世界になります。

そんな時、我々は何をすべきか。

この書籍の中では自立するために依存をなくすという思考は間違いだと言います。

自立するためには依存先をたくさん作ることが大事だと。

仮想空間にシフトしたことで多くの自由な時間が生まれた人も多いでしょう。

さらに仮想空間では、自分のidentityを新たに形成することも可能。

まずは、一つの依存先である大企業というフィクションにとらわれず様々な依存先を作っていきましょう!

また、もはや大都市というフィクションにとらわれる必要もありません。自分の働きやすい・生活しやすい環境に飛び込んでいきましょう!

ぜひ仮想空間シフトを迎えた世界において仕事で活躍し充実した日常生活を送れる人になってくださいね!

それでは、本日の覚えて帰って欲しいキーワード!!

いってみましょう!

・今後の仕事はオーケストラからジャズになる
・大都市という物理空間上のフィクションは仮想空間シフトによって剥がれていく
・自立するためには依存先をたくさん作ることが大事である

以上、データサイエンティストのウマたん(https://twitter.com/statistics1012)でした!

スタビジというサイトYoutubeチャンネルでデータサイエンスについての発信をしていますので、こちらもよろしくお願いします!

それではまた今度!
Let's statistics×bussiness「スタビジ」!


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