モテキ⑧
8人目:エスパーバドガール女子
※最終回です。軽め。
長いような短いような、6か月だと思ってたけどちゃんと数えたら1年くらいあったモテキも遂に終わりを迎えます。
だいぶ乱れた生活をしてしまいましたが、さすがにもう反省したので最終回ながらあまり面白い展開ではありません。
でもあとちょっとなのでよろしければお付き合いください。
引越準備(7.33人目)
さあ次の転勤に向けてまた荷物を段ボールに詰め込む作業が始まった。
今回の転勤で、マンガの入った未開の段ボールは見事に最後まで開けられなかった。なので実家に送ることにした。
近所のよく行くコンビニから配送手続きをしていると親から着信があり、やれ荷物はいつ届くんだとか、どこに引っ越すんだとか、仕事は大丈夫なのかとか、ちゃんと生活しているのかとか、親らしくうるさい。
ちゃんと生活しているのかって質問に笑っちゃったのは初めてかもしれない。ゴメンとても言えないレベルで乱れました笑
ダンボールに送り状を貼り付けてレジに行くと、店員さんが
店員さん「引っ越しされるんですか?」
メ「ああ、はい転勤で。」
店員さん「遠いんですか?東北?」
メ「いや、~県(隣県)です。コレは実家に送るんですよ。」
どうやら送り状の実家の住所を見たようだ。
よく話す人だなと思った。
店員さん「よく来られてたのに寂しくなりますね。すいません良かったらコレ・・・」
メ「?」
連絡先を書いたメモを渡された。
胸ポケットからすぐ出したから準備してた???
会話そんなにしたかなぁ。
お箸お付けしますかとかしか話してないような・・・
もはや顔も覚えていない。
ゴメンなさい、連絡先は帰ってすぐ捨てちゃいました。
オレは変わったのだ。
引越当日(7.67人目)
荷物を引っ越し業者に任せて、僕は自分の車で新居に向かう。
ところでこの地域に滞在中、よくコーヒーを買いにスタバに行っていた。
近くのバカでかいモールにはスタバが4件も入っていて、駐車場もモールもデカすぎて移動するのも嫌になるレベルだった。
その中で1店舗だけは駐車場の真ん中にあり、店舗入り口とは離れるため駐車もしやすかったのでそこを利用していた。
ここは店員さんも顔なじみだったので挨拶がてら寄った。
平日の午前中でちょうど空いていたので話しかけやすかった。
店員Aさん「あれっ、午前中なんて珍しいですね。夜じゃないんですね。」
メ「転勤決まって今日引っ越しなんですよ。よくお世話になったんで挨拶がてら・・・」
店員Aさん「ええ!そうなんですか~たまにはまた来てくださいね!」
メ「ありがとうございます。じゃあ今日はデカいのもらいます笑 ランバフラペのVenti!」
店員Aさん「Venti のジャバチップフラペチーノですね!笑 じゃあ座って待っててくださいね。」
※ランバフラペチーノは昔の名前で、ジャバチップフラペチーノに名前が変わっていたが、その事を教えてもらって以来いつもふざけてランバで注文していた。ちなみに今はメニューから消えてしまった。
赤いランプの下じゃない事もあるんだな。
人もいないし顔知ってるからかな。と思って待っていたら。
店員Bさん「お待たせしました!クリーム硬めです!」
メ「おーBさん!クリーム硬めって言うの忘れてた。ありがとう!」
Bさんはここの店舗に通い始めたころからよくオーダーの仕方やコーヒーについて教えてくれていたスタッフさんで、クリームの硬さも注文できることを教えてくれた人でよく話した。
店員Bさん「サキです!」
メ「ん?」
店員Bさん「私サキって言うんです。(※以下サキ) お名前聞いてもイイですか?」
メ「? えっ?メガネっす。どうもー初めまして笑」
サキ「メガネさん、転勤てAから聞きました。また来てくださいね!コレ!」
1杯もらえるプレゼント用のギフトカードのメッセージ欄に連絡先を書いたものをくれた。
マジか。
この短期間に2回も連絡先を渡されるなんて。
しかもスタバとかオシャなお店のスタッフさんなんて・・・
でもゴメン、しばらくこういうのいいや。
やっぱり連絡先は捨ててしまった。
エスパーマミ
やたら連絡先を渡されるという波など、これまでの嵐に比べたらなんともない。ちょっとびっくりはするが華麗にスルーして心機一転。
今回の転勤はシステム導入はなくインフラ整備みたいな物だったので特に残業が多いわけでもなく、モテキの嵐の予感も無かった。
時間にも余裕があるのでハンバーガー屋を探してみると、15kmほど離れた所に郊外のBARでバーガーを出しているお店があったので気になって行ってみた。バーならラストオーダーとか閉店時間の心配が少ない。
店に入るとカウンターメインで確かにバースタイルだが、奥にテーブル二つあり、さらに小さいステージもあって、仲間内程度の人数ならライブもできるそうだ。
カウンターでバーガーとビールを注文した。
バーガーを食べ歩いていることなどを店主と話したりして、落ち着いた時間だった。
するとカウンターの端の女性も会話に入ってきた。カウンターバーだとこういうことはよくあるので、それ自体は驚かないが、女性はちょっとマミさんに似ていた。
えっ?姉妹とかじゃないよね?と警戒レベルはマックスだ。
マミ似「ハンバーガー好きなんだ?このへんはオススメとかあるの?」
メ「いや、このあたりは初めてきたからこれから巡ってみようかなってくらい。」
マミ似「じゃあ最近このへんに来たの?仕事?」
メ「そう転勤があって。で、バーガー探してここ見つけて。」
マミ似「そうなんだ。仕事なんだろう。〇〇〇〇っぽい」
メ「ええ!!なんでわかるの??かなり特殊な気がするけど・・・」
マミ似「友達でいるからかなぁ。でもなんとなく。」
とは言え会話なんてこれだけだ。店主との会話を聴いていたところでわかるわけがない。ナゼわかる・・・???
マミさんに似てるが本人・・・?酔ってわからなくなっている?
いやそんなわけがない。匂いもしない。
エスパーだ。エスパーマミだ。
こいつぁヤベェ匂いがプンプンする。いや匂いはしないんだけど。
ちょっと距離感に注意しよう。
マミ似「私はよく飲みに来るんだけど、たまにライブもやるし楽しいよ。」
メ「そうなんだ。いいね。」
僕は返事をしつつ、ややそっけない対応をした。
ところでこのお店、壁にギターとか、ハイネケンやクアーズのネオンだったりアメリカンなモノが飾ってあるのだが、その中にバドガールが着るアレ(ミニスカワンピ)みたいなのがある。
マミ似「そこにバドの衣装あるでしょ?前にライブ楽しくて盛り上がったときにそれ着て騒いじゃった笑 すっごい楽しかった。」
メ「ふ~んライブよっぽど盛り上がったんだね。」
マミ似「見たい?」
メ「いやそういうのは盛り上がった時のノリとかでいいよ。」
マミ似「そう?男の人はだいたいああいうの好きじゃない?」
メ「そうかもね~。(まあ嫌いじゃないけど時代はちょっと違うよね・・・)」
マミ似「しょうがないか!ちょっとトイレー」
マミ似がトイレに行くと、店主が声をかけてきた。
店主「・・・余計な事だけどさ、あの子にその気あったりする?」
メ「いや、ちょっとあんな感じの人は避けてるんですよ。」
店主「そう。見てて、それっぽいなと思ったんだよね。あの子は気に入った人いるとよくあれで誘って持ち帰っちゃうからさ。嫌ならフォローするよ。」
メ「ああ良かった。助かります。じゃあ今日はとりあえず会計で!」
店主「ありがとうございました。フォローはするから懲りずにまた来てね。」
でもそれっきり行かなかった。バーガーはふつうだった。
突然のモテキの終わり
この後、数年前に別れた彼女とたまたま連絡を取って遊びに行くようになったが、そこから嘘のようにパッタリとモテキの陰は消え去った。
もう20代後半でイイ年だったが、結婚どころか恋愛とかもういいや。
1人で生きていこうかなと考えた。
本当に非現実的なくらいの期間だった。
だがその後、その元彼女とヨリを戻しアッサリ結婚した。
一度別れた彼女なんてリスキーだが、彼女はすごく面白いのだ。
モテキのおかげで短期間で恋愛感情を含む多くの女性と関わりがあったが、誰よりもおもしろい。
これでもし離婚になったとしても、それまでが楽しければ人生を懸ける価値は十分かと思った。それだけだ。
モテキを通して、改めて自分が大事にしている価値観に気づけたと思う。
本当に人生は何が起きるかわからないもんだなと思ったし、だからおもしろい。
モテキのような波はなくなったが、これからも面白い方に人生を転がしていきたい。
長々と思い出話にお付き合いいただきありがとうございました。
おわり。
あとがき
さて、そんなわけで信じがたいレベルのモテキを経験したわけですが、誤解のないように言っておきますが僕は決してイケメンではありません。
いたってフツメンです。
結婚はできていますが、少なくとも女子があんなに狂うような、まして普段からモテて困るような顔面はしていません。
普段からモテていたら、女子からの過激なアタックも上手くいなして立ち振る舞うことができたのではないかと思います。
つまり【ただしイケメンに限る】は適応されません。ですのでそういったクレームは受け付けませんので悪しからず。
なぜモテたか
また、ナゼこんなにモテたのかの理由をお教えしたいのですが、すみませんわかりません。わかるわけないじゃないですかこんなの。
強いて言えばマミさんとサトミがポロリ・・・いやポロっと漏らしてた「隙」でしょうか。
隙を作って狩猟本能を刺激すれば・・・いや違うな。
僕は意識して隙を作っていたわけではないので、それが理由ならまだモテていても不思議じゃないはずです。
ただ、とにかく神がかり的にモテるので神のイタズラとしか思えません。
なので、急に想像を超えたモテキが来ても良いように気持ちの準備だけしておきましょう。(なげやり)
ターニングポイントに注意
しかし、今回で言えば2人目のチーズケーキ女子に手を出していたらきっと6人目のマミさんのフラグが折れていたかもしれないなど、分岐ルートがあるはずなので後悔のない選択をしましょう。
これは恋愛に限らず、人生のチャンスを掴めるかどうかな気がするので、極力妥協しないようにするしかないですね。
おっぱい
さて今回のシリーズには欠かせない要素でした。
もちろんみなさん好きですよね。
そうでないって人は帰ってください。
ブラウザを閉じて回れ右してお家に帰ってママのおっぱいでも吸ってな。
今、すぐに、だ。
好みは様々ですので何が至高とか戦争になりそうなことは言いません。
今回のシリーズで僕が絶賛したおっぱいがさとみだったんですが、一番大きくボリュームがあったのに全くタレる感じがなかったんです。
スポーツもカラッキシで筋肉の気配はほとんど無かったんですが、本人に聞いてみたところ、
〇背筋と肩甲骨だけはストレッチと軽い筋トレをやっている
〇背筋はまっすぐにして姿勢は普段から意識しておく
これだけだそうです。
胸筋で整えようとする人もいて、間違いではないけど背中側から全体のハリを意識していないと重みでタレるとのことでした。
ファッションも無頓着な感じだったんですが、そこを頑張っているのは、おっぱいがタレると重いしジャマだし肩が凝るからだそうです。
おかげで関係ないところでその恩恵を預かったわけですが、常識なのかは知りませんが有益っぽかったので書きました。
体臭について
僕にとってマミさんの匂いはチートスキル級の魅力でしたが、一般的にフェロモンに近いのは男女ともに体臭もその1つだと思います。
僕も女性の匂いでたまに良い匂いだなと感じる人は時々いました。
逆に付き合ったのに匂いが「アレ?」って人も。
女性から見ても男性の匂いも好みがあると思います。
そんな中僕は「無臭」と言われてソレが相手にとってツボだったパターンに出くわしましたが、無臭=モテる要素ではないと考えます。
なぜなら僕は無臭ではなく、汗をかけば普通に自分でも汗臭いと感じますし、アラフォーとなった今ではオヤジ臭に近くなってきています。
そろそろデオコに手を出そうか真剣に妻に相談する悩めるオヤジです。
件のサトミにはたまたまそう感じただけでしょう。
そりゃ臭いよりは良いと思いますが。
最後に
男はバカ。
コレは男女ともに常に意識しておくべきだと思いました。
自分は大丈夫って言ってる人が一番危ないってやつと一緒だと思います。
男なんてちょっとおっぱいチラつかせたらイチコロです。
マミさんはファーストコンタクトから良い感じに開いた服でチラリしていましたが、今思えば恥ずかしいほどにチラ見していたと思います。
チラ見時間の方が長くて結局ガン見していたんじゃないかってくらいです。
それで触れるくらいの距離感に来たらもう陥落です。チョロすぎです。
さとみの場合は本人にその意図はなかったようですが、デカいとこんなにお腹が遠く感じるのか・・・とインパクト抜群です。はいもうバカですね。
と、いうことで男女ともにそれが理解できている人は武器にもするし、ガードの手段もわかると思いますが、やはり破壊力あるなぁと思いました。
自分の事であれ、パートナーの事であれ、頭の片隅でいつも意識しておいてください。
結局、おっぱいっていいよねって話です。
年のせいか、最近は形の良いおしりの気になります。
おっと話が逸れましたね。
では、いつか来るであろうモテキに備えて、僕の経験が誰かの役に立てば良いなと思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。