モテキ③
3人目 肉食Lv.15:セクハラ大木凡人女子
※今回は時間にして数分間の出来事です。
前回のB美騒動が終わる頃、僕は転勤が決まった。
B美がいる部署も含め他部署でも送別会を企画していただいてありがたい限りだった。
そんな宴会の席での出来事。
テーブルの下の魔物
送別会はごく普通の居酒屋で行われ、人数も1部署30人ほどいるので横に長いテーブルが3列くらい並んだ席だった。
こういった大人数の場合、同じテーブルでも3~6名ほどの小グループが形成され話をすることが多いと思う。
僕もご多分に漏れず下記の図のような形の小グループで話をしていた。
隣に座ってはいるが別グループで話をしている女子はメガネでオカッパで体格は抱こうとしたら腕が回らないであろう位には逞しい。
失礼ながら外観から大木凡人女子と呼ばせてもらう。
外見で悪く言うのもどうかとは思うが、僕がされた仕打ちから考えたら匿名で悪く言われるくらいは文句を言われる筋合いはないはずだ。
プライベートで関わりはなく、職場で話をする程度で特筆するほど仲良くもない。
大木はだいぶ酒も廻ってゴキゲンな様子で酔ってきたようでよく肩がぶつかってくるが、そのくらいは特に腹を立てるようなことでもない。
ところが、
左足・・・いや、左ももに違和感が。
僕のももに手を置いてきたのだ。
突然のももタッチに困惑したが、酔って体制が崩れてきたのかな?
と思い冷静を装って様子を見ることにした。酔いはふっ飛んだ。
コレ性別逆ならセクハラでアウトだろ。
などと考えていたら数分で手が離れた。良かった・・・。
振り向きざまラリアットからのサブミッション
安堵のため息をついて触られた所を触って確認したが、僕のももなのか大木女子の手汗なのか若干汗ばんでいたらしく湿気がやや気持ち悪い。
とは言えどうせ転勤でいなくなる人間だし、騒ぐことでもなし忘れようと気持ちを切り替えて自分の足に手を乗せた直後、
その上から手を乗せてきた。
僕が自分のももに乗せた手の上からだ
大事なことなので2回言いました。
さすがにコレは故意だと確信できた。この状況でも冷静を装って自分のグループと何食わぬ顔でトークしてる自分すげえ。とか言ってる場合じゃない。
バレて周りに察されてB美とモブ子の時のように既成事実扱いみたいにされるのも勘弁だ。
幸か不幸か足元は掘りごたつ状になっていて周りからは見えない。
背中を向けられて安心した所にラリアットを食らった気分だった。
だが倒されたら死だ。
仲良くも好みでもない相手と付き合ってるとか言われるのは誤解でもイヤだ。どうやって逃げれば良いんだ!?
と考えてる間に凡人は次の一手を繰り出した。絡め手(指)だ!!
※↓図の下側です。図はお借りしました。
うわああああああああああぁぁぁぁ!!!!
これはヤバイだろ!
やめろ!
絡めたまま手をスリスリするな!!
紳士的ではないがとっさに手を振り払って立ち上がり僕は言った
「トイレ行ってきます!」
それだけで魔物の棲む洞窟から逃げ出すことができた。
そうか、コレで良かったのか・・・トイレ行けば良いんだ・・・
そんな事も思いつかないくらいテンパっていたんだ。
トイレで落ち着きを取り戻した僕は、挨拶回りの大義名分で元の席には戻らなかった。
その後、大木は飲みすぎたのか解散で店を出る時には立てない程に酔っており介抱されていたが、僕は見なかったことにして店を出た。
チカン、セクハラ、ダメ、ゼッタイ!!
よく痴漢をされて黙っている方も悪いとか、セクハラならそれを相手に伝えなければダメだという意見もある。
痴漢はやる方が絶対的に悪いので同意できないが、セクハラは伝えないと悪気がない場合もあるのでわからなくもない。
しかし自分より大きかったり、力が強かったり、社会的に相手にするのが得策じゃない相手などから痴漢やセクハラをされた場合、とっさに声が出ないと身動きが取れなくなる上に判断力もめちゃくちゃに低下するのだ。
反射的に悲鳴を上げられたらまだ幸運な方かもしれない。
加害者側は物理的もしくは社会的に強者である場合が多いこともあるので、弱者に責任を追及するのはこういった背景もあることを考慮するべきだと声を大にして言いたい。
ちょっとだけ追記
店を出たあと、なぜか⑥のナースさんとチューをしたのだが、それはまた後日・・・
↓ 次回予告
4人目:上司を起用してゴリ推し女子
5人目:あれ?友達って言ったじゃん女子
6人目:甘いフェロモン女子 (前編)
:甘いフェロモン女子 (後編)
7人目:清純派女子 (前編)
:清純派女子 (後編)
8人目:エスパーバドガール女子
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