『アクアリウム、始めてみようかな』 の皆様へ
これから
アクアリウム(淡水)を始めてみようかな
と思っている方に向け
皆様がとりあえず何を揃えればよいか
また選び方のコツやオススメのアイテム
水槽立ち上げまでの流れなどを
『役に立つ基礎知識』
として色々とご紹介したいと思います
また、アクアリウムを雑学程度に知っておきたい
と言う方にもこの記事は最適です
サクサク読める様に工夫していますので
是非御一読くださいませ
記事中の【632a/…】と記載してある箇所は追加記事がある事を示しており、少し掘り下げた情報を記載しています。(有料)
これらの記事が、あなたにとって価値ある情報に感じて頂けたらこの上ない喜びで御座います
では早速見ていきましょう!
・水槽準備
アクアリウムで『どんなことをしたいのか』を思い描き、水槽の種類やサイズを選びます。メーカーによって多少良し悪しありますが、値段が同程度なら品物にさほど大差はありません。選び方のコツなどは…【632a/1】
ちなみに昨今は、半透明、又は黒いシリコンでガラス同士を接着したタイプのオールガラス水槽が主流です。
変わり種として『水耕栽培しながらアクアリウムも楽しめる』などと言った商品もございます。
小型魚を飼う予定の場合によくありがちなんですが、「魚小ちゃいし、そこまで水槽もデカくなくていいかな」という判断は、初心者の方は特に失敗へと繋がりやすいので、可能なら少し大きめの水槽を選びましょう【632a/2】
・濾過器と濾過材の準備
濾過器は『フィルター』と呼ばれる事が多く、濾過材は単に『ろ材』と呼んだりもし、これらは魚の住む自然環境を水槽内に再現するのに役立ちます。
大きく分け、濾過には物理濾過と生物濾過という二種類があり、物理的にゴミを濾し取るのが物理濾過、生物の代謝やサイクルを利用し、水を浄化することを生物濾過と言います。フィルターは種類も豊富ですが
用意した水槽に合う流量の外部フィルターがおすすめです(※1)
外部フィルターを買うと大抵の場合スポンジマットやリング濾過材、活性炭マット、ウールマットなどの濾過材が付属しています。
付属が無いなどの理由で別途用意する場合は、リング濾過材と活性炭(ブラックホールという商品がオススメです)、ウールマット、この三点を買いましょう。基本それだけで十分です。【632a/3】
(※1)水槽サイズ目安が外部フィルターの箱に記載されてますので参考にしましょう。
オーバースペックの外部フィルターでは渓流魚さえも溺れて弱ることもあるし、水草は『うんちょこちょこちょこぴー』のギャグでお馴染みの芸人さんの『…ぴー』の部分みたいになります。要するにすごく曲がる…。
・水質調整剤の準備
水道水には塩素が含まれており、塩素はエラ呼吸の魚にとっては特に有害です。また重金属なども同じく有害です。魚や水草の生息に適した水にするには、それら有害物質を除去する必要があるのですが、テトラコントラコロラインプラスなどのカルキ抜きは、それら有害物質を除去するだけでなく、生体に有益なミネラルも同時に添加できる水質調整剤です。
アクアリウムをしていく上で、カルキ抜きは決して邪魔にならないので、お買い求めください。
基本的にカルキ抜きには使用期限はありません(知る限り)。
また、魚種や水草の種類によって好む水質が違いますので、別途ph調整剤は必要か否か、ご購入時店員さんにご相談ください。(※2)
硝化菌や反硝化菌(脱窒素細菌)と言ったバクテリア類もショップ陳列棚にて普通に販売されていますのでご購入ください(スーパーバイコムスターターキット淡水専用という商品がオススメです)。
(※2)低床(ソイルやサンド、大磯などと言った水槽底面に敷く土や砂や砂利の事)を水槽に敷く予定の場合、ph調節機能がそれらに付与されてる事があるので薬剤の投与が過剰な投与にならないかも含めご相談してみてください。
バクテリアによって水質は安定維持され酸化しにくい生きた水になります。【632a/4】
・ここまで来たら
ここまで来たら、なんと水槽は立ち上げられます!
基本的にアクアリウムは、水槽と濾過器(フィルター)と濾過材・カルキの抜けた水が有れば立ち上げ可能なのです。
余談ですが、単に水を張っただけの水槽に、水草などを沈めたり浮かせたりする方法で、メダカや金魚の水槽は『立ち上げ完了』とされる場合も多々あります。ただもっぱらそれは屋外での飼育方法で、室内では水草の光合成などによる水の浄化が上手く行われない事も珍しくありませんので、室内でアクアリウムを楽しむ場合は、やはり濾過器はあったほうが良いでしょう
【632a/5】
・その他揃えておくもの
基本的に水槽立ち上げは、先に述べた通り今揃えた物だけで可能なのですが、これから紹介するこれらが不必要というわけではないので、あなたのアクアリウムに必要と思う物を併せてご用意ください。
[1.エアーレーション]
エアーレーションは魚にもバクテリアにも有益です。是非準備しておきましょう。安いものの中には騒音指数が高い物がたまに混じってます。
オススメなのは『水心』シリーズで、吐出量も多く、騒音も少なくとても静かです。
エアーレーションする為にはエアーストーンとチューブも必要です
逆流防止弁もあったほうが安全ですが必ず必要と言うわけではありません。
エアーストーンは『スドー』の物がオススメで、チューブはシリコンタイプ(シリコンチューブなどと呼んだりします)がオススメです。【632a/6】
[2.網(ネット・タモ)]
魚を掬う網もアクアリストの必需品でしょう。
魚がたとえ小さくても、小さい網よりは大きめの網のほうが掬いやすいです
また、魚を入れない場合にも浮いた水草やゴミなどの除去に役立ちますので是非買っておきましょう
『しなり』というシリーズのネットが扱いやすいので私は好きです
[3.水合わせ用のキット]
これもあれば便利です。
水合わせとは、水質の違う水から水へ魚を移す際のストレスや負担をなくす行為のことです。
元の水と飼育水との差が大きいほど、魚はpHショックと呼ばれるショック死を招きやすくなります。【632a/7】
[4.照明]
魚の生活サイクルを作るのにも水草の発育にも照明は必要です。
ただし水草を育てるには水草用のものを用意しましょう。特に陽性水草を生長させるには光量が多く必要です。
逆に陰性水草ならば専用のものを用意しなくても育ちます。
照明には蛍光灯やメタハラ、LEDなどのタイプがありますが主流はLEDの照明です。
[5.低床材]
こちらもあったら良いですね。
低床材とはソイルや砂利、サンドの事でこれらも濾過材のように、バクテリアがコロニーを張るのにも役立ちます。また有益な微生物も住み着くので用意しておくと水の立ち上がりが早くなります。
しかしながら低床は必ず必要というわけではありません。特に大型魚の場合、低床を敷かない方がメリットが多いという理由で低床なしで水槽を立ち上げる場合もあり、この飼育方法を「ベアタンクで飼う」などと言ったりします。
[6.バケツ]
10リットル程度のバケツは、アクアリウムするにおいて必需品です。持ち手がプラのバケツは経年劣化で突如折れる事があります。そうなると床に10リットルもの水がぶちまけられます…。
思い出したくもない過去です…あ、経験談です。
長年使っても全然壊れる素振りのないバケツはテラモト じょうぶバケツ 14L CE-448-014-0という商品です。オススメです。(14リットルと記載がありますがこのバケツで水を入れて運べる限界は実質12リットルです)
[7.水換えポンプ]
アクアリウムといえば水換え作業も必須です。なのでプロホースなどの水換え用品も用意しましょう
[8.コケ取り用品]
あると便利ですね。
コケは景観を損ねますのでスクレーパーやメラミンスポンジで落とすようにします
[9.水槽台]
水槽のサイズにもよりますが基本的には安定した水槽台に水槽を乗せるのがセオリーです。
結構高価な物もありますが好みで選んで下さい。
カラーラックやメタルラックなどに乗せるより安心感や安定感が違います。
是非用意しましょう。
[10.???]【632a/8】
[11.水槽ヒーター・クーラー]
例外もいますが多くの場合、魚は水温が下がると活動が鈍くなります。熱帯魚の場合は特に水温低下は命取りですので水槽用ヒーターを準備しておくといいですね。
逆に、水温が上がりすぎても良くありません。
小型のファン、クーラーなどは水温上昇を抑止するのに効果的です。
ヒーターは、魚の病気の予防や治療に使用することもありますので是非買っておきましょう。
[12.水草関連の備品]
ざっくりひとまとめにしましたが水草関連の備品とは、水草育成を促進させる為等の設備です。要するに成長促進剤やCO2を添加する為の一式、ハサミやピンセットなどですね。
ボンベやレギュレーターやディフューザー、また添加速度を調節するスピコン、バブルカウンター、そして逆止弁、水草を切る為のトリミングバサミ、植える為のピンセットなど水草を楽しむにはお金がかさみます…。
しかし、これらは水草を本格的に始めたい方にとっては必ず必要なアイテムです。
[13.???]【632a/9】
[14.水質の状態を知る為の検査薬]
水が中性なのかアルカリ寄りなのか、アンモニアは出ているのか、硬度はどうか…と言った水の状態は直接目で見て分かる物ではありません。
それを目に見える形にするのが検査薬です。
ペーパー状の物や液体のものがありますが、液体タイプの方が数値が正確に測れると言われています。
検査薬の種類もいくつかありますが、中でもphを測れる検査薬は是非持っておいてください。
[15.レイアウト用品]
水槽を彩るレイアウト用品は、水草や流木、石などの自然素材が主流で人気もある様に思います。それぞれが唯一無二の一点物であり水槽にそれらを上手に配置する事で自然風景を再現する事もできます。その他にも人工プランツと呼ばれるプラやシリコン性の水草があったり、沈没船などを模した隠れ家の様なアクセサリー類がありますが、それらはファンタジーの様な水景を作るのに適してますし、それはそれで楽しめます。
レイアウト用品は必ずしも必要というわけではないですが『ザ・アクアリウム』という感じがする事も確かなので、あると楽しみ方が増えそうですね。
・魚を選ぶ
アクアリウムに必要なものを揃え、セッティングを終え、水が立ち上がったら飼育したい魚がやっと迎えられます!
買いに出かけましょう!
ただ、魚には混泳に向いてる魚も不向きな魚も居ますので、購入の際はしっかり下調べをして選ぶようにしましょう。
大型魚の場合は特に、パワーバランスが取れてないと一方がいじめられボロボロになり見たく無い姿を見ることになります。
そしてその個体を救う為に、また水槽を立ち上げなくてはならなくなったり、強い個体の意識を拡散する為に魚を追加しまくったりしなければならなくなります…。
そうやって水槽や魚がどんどん増えていった人を私は何人も知ってますし、鏡でいつも見ています…。
・もうバッチリ!
あとはゆっくり知識を増やして、あなたらしいアクアリウムを楽しむだけです!
執筆したこれらの情報が、あなたのこれからのアクアリウムライフに少しでも役立てます様に。
慣れない執筆の副作用で目がバグってて…
ほんの少しですが四角いはずのスマホが歪んで『ひし形』に見えていますので、しばらく目を休めます…。
余談ですが
アクアリウムの楽しみ方は人それぞれでどこにそれを見出すかは自由です。
どれが間違っているとかこうでなきゃダメだという様なことはありません。
無論、生体を虐待じみた環境で飼うのを楽しむというのはあり得ませんが…
例えばアクアリウムファンの中には
濾過システムにこだわる方もいれば、レイアウトにこだわる方、そして新規導入する魚をいかに安全に水槽に移すかを楽しむ方など、アクアリウムと一括りにしても楽しみ方は決して一つではありません
充実したアクアリウムライフをお互い楽しみましょう!
もう少し読んであげてもいいかなって方
ぜひ有料の追加記事も読んでみてください
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