【翻訳】Sidechains, Development、Details (2018/6/15) サイドチェーン、開発、詳細


※2018/6/15にブログに記事がアップロードされた後、2018/6/17に内容が変更されました。

・マスターノードは4種類ではなく5種類
図にアトミックスワップの実装を明記


サイドチェーンについて

Blocksafe Alliance はサイドチェーンの問題についても取り組んでいて、取引所の実現が近づくにつれて、情報公開を始めています。

サイドチェーンについての情報発信は、Blocksafeの共同設立者の一人であるChrisが担当します。製作中のネットワークやサイドチェーンに関して質問がある方は、彼から詳しい説明を聞くことができます。

問い合わせのメールアドレスはこちら:Chris@Blocksafe.Network


開発について

Blocksafe Alliance が作っているのはどんなものか?

カスタマイズ可能なブロックチェーンソリューションのプラットフォームを作っています。これを使うことで、企業はデータをブロックチェーンに記録することと、IoT ネットワークをオンチェーンでスケールすることが可能です。

サブトークンとマスターノードのネットワークデザインによって、巨大なデータをプライベートにブロックチェーン上で保管・伝送することができます。企業や事業者は自身のニーズに合わせた機能を選択して自社のサブトークンに導入できます。

既存のネットワークと個別にデザインされたネットワークを統合することで、それぞれのサブトークンは、IoTソリューションの支援と巨大なデータの処理が可能です。


ネットワークの構成について

ネットワークのすべてを伝えることはできませんが、どこから着想を得たのかお伝えすることはできます。それぞれのプロジェクトを組み合わせることで、スケーラブルなIoTブロックチェーンソリューションを提供します。

もちろん、いくつかの問題については当社独自のイノベーションによって解決を図りますが、当社のネットワークに興味のあるほとんどの方は、以下のことを理解していれば十分だと思われます。

Red5はJavaで書かれたメディアストリーミングサービスです。Red5はストリーミング動画(FLV, F4V, MP4, 3GP)、ストリーミング音声 (MP3, F4A, M4A, AAC)、レコーディングクライアントストリーム(FLV, AVC+AACのFLVコンテナ)、シェアード・オブジェクト、ライブストリーミング動画・音声(FLV, VP6, MP3, AAC)、 リモ―ティング(AMF)、RTMP、RTMPT、RTMPS、RTMPE プロトコルをサポートしています。Red5は(他のシステムと)統合するのが容易だとされていて、費用効率的でスケーラブルなソリューションという特徴を持っており、広く利用されています。

Qtumはエンタープライズに焦点を当てており、ビットコインとイーサリアム仮想マシンとの間で互換性を提供しようとするプロジェクトです。Qtumはオープンソースのブロックチェーンプロジェクトで、ビットコインのコアコードを使い、POSを組み込み、その頂点にEVMを置いています。

Qtumのアカウントアブストラクトレイヤー(AAL)は、ビットコインのスクリプト言語とイーサリアム仮想マシンの間のレイヤーとして存在しています。Qtumはイーサリアムのアカウントモデルを使い、BTCの非消費トランザクション残高のQtum版と互換性を構築します。

これにより、Qtumを使用してエンタープライズ対応のブロックチェーンを構築するどんなプロジェクトも、ビットコインかイーサリアム仮想マシン用に構築されたプロジェクトから使用したい機能を選択して利用することができます。(例えば、ビットコイン用に開発されたウォレットでも、イーサリアム用に開発されたウォレットでもQtumは利用することができます。)

Quorumは、Ethereumの企業向けバージョンです。 Quorumは、事前選択された代表者が特定のコンセンサスのために投票権を与えられている許可性の台帳です。 この手法でプライベートとパブリック両方のトランザクション領域を扱うことができます。 また非常にスケーラブルで、Quorumは毎秒何百もの認証を実行できます。

TrigXは、これらのプロジェクトから構成されています。それぞれの機能は基礎的なもので、当社のネットワーク上で作成するすべてのものに存在します。Red5のコンテンツ配信機能、QtumのEVMとの統合、およびQuorumからのコンセンサス投票の手法は、ネットワークにとって不可欠なものです。

Red5はネットワーク全体に渡って基礎的なものですが、QtumとQuorumによって提供可能な機能や統合は、多くのBlocksafeプロジェクトにとって必ずしも必要なものではありません。重複する機能も数多くあります。

当社の仕事は、優れた方法で提供される機能を選択し、それぞれに利点がある場合にはそのどちらも、ユースケースに応じて必要な場合には機能をカスタマイズしたり統合した上で提供することです。

また、IoTプラットフォームのParticleと近いのですが、当社はネットワーク上に新製品のプロトタイプを構築するのを簡略化するテクノロジーキットを統合していきます。

データのルーティング、暗号化、解読などは全てネットワークの別々の領域で処理されるため、全体の設計が高度に分散化され、セキュアなものになっています。情報を結びつける唯一のものは、ユーザーの秘密鍵です。

全体としてどのように機能するか

これらすべての機能とセキュリティに特化した独自の作業を組み合わせることで、当社はネットワーク上で非常に堅牢なツールを提供します。当社のサブトークンサービスは、セキュリティ、柔軟性、スケーラビリティ、そして、TrigXと同じように他のサブトークンを交換する組み込みシステムを提供します。

下の図は、当社の最初のサブトークンを示すと同時に、さまざまなユースケースで、情報が Blocksafe Alliance ネットワークを通って、どのように異なる形で伝わるのかを示しています。(※図の翻訳版は完成次第掲載します。)



もしもこれまでプロジェクトを追っていれば、マスターノードレイヤーのいくつかの変更点に気付くだろうと思います。これまで述べてきたように、当社はRed5が提供するコンテンツデリバリーネットワーク(CDN)の中心的な機能の多くを利用しています。ブロックチェーンを使ったCDNソリューションとしてRed5が好ましい理由はいくつもありますが、その1つを挙げるなら、既に非中央集権のデザインと互換性があることです。

Red5はオリジンサーバーとエッジサーバーと呼ばれる分散型サーバーを使用してコンテンツを配信します。 これを踏まえ、Blocksafe Alliance は、当社のマスターノードレイヤーの設計にいくつかの調整をしたいと思います。ローンチ時のマスターノードの階層は以下の様になります:

・オリジンマスターノード
・システムマスターノード
・チェーンマスターノード
・ストレージマスターノード
・エッジマスターノード


オリジンマスターノードは、Red5プラットフォーム上のオリジンサーバーにちなんで命名され、2つのメイン機能を提供します。 1つ目に、マスターノード層全体のデータとハッシュのルーティングの負荷バランスをとる役割を担います。2つ目に、トークンにタグを付けて追跡します。

データの送信・保管に関して、4つのマスターノードの全階層に渡って、POB(Proof of Balance:バランスの確認)が維持されていることを保証します。

オリジンマスターノードは、エッジレイヤー層の可能な部分に常時トラフィックをルーティングすることで、51%攻撃の可能性に防衛策を講じています。これにより、常にハッシュパワーの分散化が保証されます。


システムマスターノードの役割はこれまでと変更はありません。 システムマスタノードは、データをセキュアに送信するためにネットワーク上でコンセンサスを実行します。データがネットワークを介して送信されると、システムマスターノードは、次のノードでプロセスが再開される前に、3つのコンセンサスが確実に形成されるようにします。

システムマスターノードとエッジマスターノードのどちらで検証・送信されたのかには関わらず、データが暗号化された状態であること(POE)、正しい場所に保管されていること(POS)、 適切なチャネルに(かつそれに限って)配送されていること(POD)を保証するのはシステムマスターノードの役割です。また、このレイヤーは、仮想プライベートネットワーク、システムオンリー/ロギングデータ等のシステムプロセスを制御します。


チェーンマスターノードはネットワーク上でセンサーによって伝えられるバイナリデータと文字列データについてコンセンサスを形成します。


ストレージマスターノードは、今回新たにマスターノードレイヤーに加えられ、必要な場合に巨大なデータを送信し、オンチェーンで保管するのに役立ちます。 このデータのルーティングは、やはりオリジンレイヤーの POB 機能によって制御されます。


エッジマスターノードも追加されることになりました。エッジマスターノードはオリジンマスターノードレイヤーと相互にやり取りをして、マスターノードレイヤー間のネットワーキングとデータフローを制御します。これは、大半のデータ処理にオリジンマスターノードを使用する方法よりも、非中央集権化を確実にして51%の攻撃からネットワークを保護するより好ましい方法です。


最も高価なマスターノードはオリジンマスターノードで、これにはライセンス期間に渡ってロックされる 1500 trig が必要となり、毎月 375 AMMO がサービス提供への報酬として与えられます。今回追加されたマスターノードの費用と報酬に関しては、メインネットのローンチがもう少し近づいてから具体的に決定したいと考えています。現時点で、オリジンマスターノード以外の4つのレイヤーについては、費用も報酬も小さくなるといえます。


*全マスターノードは最大報酬の最低要件を満たしている必要があります。 最低限の要求水準はテストネット期間中に決定されます。


後書き

2018/6/20 現在の情報です。日付は全て日本時間です。

なるだけ本家ブログの本文に寄せる書き方をしています。改行など読み辛い点はご指摘ください。

それぞれの技術についての詳細は今後まとめていく予定です。

また、分かりにくい用語や略語については辞書代わりになるようなものがあると便利だと思いますので、そちらも今後追加していきます。

私見ですが、Quorumはゼロ知識証明を採用するようなので、TrigXでもサブトークンに採用されるのかもしれないですね。

筆者:Blocksafe 日本アンバサダー

#Blocksafe #TRIG #Triggers #トリガー #ブロックセーフ #TrigX #Red5 #Qtum #Quorum #マスターノード #アトミックスワップ

Reference

https://blog.blocksafe.network/sidechains-development-details/


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