こんな時だからこそできること
11日、WHOがパンデミックを宣言した新型コロナウィルス(COVI-19)がもたらした全世界への影響は、まさにVUCA、不安定で不確かな予測不能な時代にいること、を思い知らされました。
”アカウンタブル”に行こう
アカウンタビリティ*という概念をご存知でしょうか?
アカウンタビリティとは、一人ひとりが主体的に自分の責任において、考え、行動を起こす意識のこと。
私たちの感情は、実際の出来事とその受け取り方によって成り立つという前提に立ち、それらを切り離して考えることで、選択肢を増やし続けながら、行動を起こすことがアカウンタブルな状態と言えます。
今だからこそ、できることは何か?
想像を超えた変化に直面した今、行動制限、不透明な生活や事業の見通しなど、あらゆる出来事から疲弊やモヤモヤを抱えてしまっている方は多いと思います。
私自身、世界と比較して現状日本が抱えていた課題が浮き彫りにされたことや、社会の動き、そして日常的な仕事や家族の心配から、たくさんのモヤモヤが生まれました。
感染しないよう、感染させないよう気をつけることは大前提として、能動的な選択ではなかった新型コロナの影響を機会と捉えたうえで、今、アカウンタブルにできることには、何があるだろう、と考えました。
以下グレー部分、一度記事を書いた後、自分は?と思い作りました。
<経験者向け1回セッション>コーチングを久しぶりに受けたい方、臨時で受けたい方、安価でご提供します。
私が今すぐにできることは、通常の10回セッションではなく、臨時のオンラインセッションを設けて、コーチングをご経験者に提供することでした。通常の1回セッションより半額近い安価です。もしよかったらお気軽に活用してください。日時はやり取りで確定しますが、平日はもちろん平日の夜、土日でも対応可能です。
既存のクライアントさん、すみません。今回は期間限定で臨時でお役に立ちたいという思いで作りました。
セッションノートのボリュームで変化をつけたいと思っています。
コロナがもたらした機会
リモートワーク、時差通勤など、毎日通勤ルーティンの変化
私は日常的に、リモートワークは大前提の選択肢にあります。
コーチングも基本はオンラインでやっています。
そんなリモートベースの私が感じるリモートワークがもたらすメリットは、
・MTGのアジェンダやメンバー設計に無駄がなくなる
・議事録、録画が残しやすい
・移動アクセス圏外のメンバーの参加も検討しやすい
・チャット力が上がる
・言語化がすすむ
・情報の透明性が上がる(公開チャットでの会話が増える)
・移動時間など、どんな場面でもミーティングに参加できる集中力が獲得できる(めちゃくちゃ忙しい時に便利です)
といったところでしょうか
リモートワークが前提になったこの期間の影響で、人々がテクノロジーの恩恵を受け(SaaSのWeb会議システムは10年以上前からあったのでやっと!)、オフライン通勤が当たり前という慣習に、新たな選択肢が生まれるといいですね。また、時差通勤は、満員電車の緩和にもワークライフバランス強化にも繋がって一石二鳥ではないか、と思います。
GMOグループさんがプレスリリースで出されていた在宅勤務に関する調査はリアリティがあり、興味深いものでした。この時期にリモートワークのレポートリリースを出せるのは、素晴らしいPR力だと思います。(あと、この時期にプレスリリースを複数出している企業こそPR力のある会社)
移動しないことで生まれた時間
コロナの影響で生まれたわけではないですが、今は、教育の民主化の恩恵を受けるタイミングかもしれません。
誰でもオンラインで受講できる講座MOOC(Massive Open Online Corse)では、アイビーリーグの450講座を無料で聴講できます。私はHumanityの講座を受講したい。英語の勉強にも良さそうです。
韓国の大学生のオンライン授業の楽しいハプニングがバズっていました。マイク、カメラのオンオフに慣れないと仕事の画面でもありえない話でもない。参加者を公私共にEmbraceするイメージで寛容に行きたいですね。
今回のコロナ対策が本格化し、私たちの暮らしに変化をもたらしたのは、突然の小中高の一斉休校でした。それを受けて、児童用学習用のサービスも、メディアやテック企業から、数多く出ています。
同じ脅威の前に各国の体制や状況があぶり出される
目に見えない脅威に対する政府や人々の対応をこれほど広範囲に一度に見られることはあまりなかったと思います。
政治体制、国民性、日常の衛生状況、文化慣習、宗教は違うものの、横並びで見せられると様々な差を感じます。
様々な国のニュースを見ていて感じるのは、欧州やアジアのリーダーたちは若く、女性がリーダーであることも多いこと。海外のニュースを複数見た後に日本の報道をみると、ジェンダーギャップ121位の実情を見せつけられているようです。
SARSの経験を糧に迅速な判断と報道を実現し、マスクの在庫の透明化までも測った台湾は、この件で政府と国民の信頼がより深まったようです。
そんな友人がかけてくれる言葉はだいたい「日本政府は動きが遅すぎた。数字はやっと正しくなったのかな?でも北海道知事は素晴らしいね」というものです。
アート系、エンタメ系コンテンツの太っ腹公開
びわ湖ホールがオペラを無料LIVEストリーミング配信した時には、興奮しました。お高いオペラが無料で、しかもライブで見られるなんて至福の経験です。
また、東京都写真美術館が「日本初期写真史 関東編」と「写真とファッション」の二つの展示をYoutubeで公開。
文章中にある東京国立博物館の特集展示「おひなさまと日本の人形」はこちら。
その他、休園になった神戸の動物園が動物たちの様子をSNS配信したり
ベルリンの世界的なクラブが3/19~3/22ライブ配信を行うようです。
また、3/20の六本木アートカレッジもオンラインで受講できます。
個人的に胸熱だったのは、日本の歴史のシリーズ全巻無料公開。この他にも多くの作品が無料公開されているようです。
閉館、講演の中止、休園は本当に大変なこと。これらの動きは、この大変な状況下でそこで働く人たちが、新しい行動を選択し提供を決断された結果の共有だと思うと、大変ありがたく、また既存の仕組みの大きな変化の始まりを感じます。
長期思考を手に入れ、非日常から日常をリフレーミングする
感情と物事、それらと自分自身を切り離し、客観的にそれぞれを見つめられる時、人は自由と平静を取り戻します。しかし、過去の時間が形成したペルソナで満ちた日常で、それは簡単なことではありません。真面目だと思われている私が、こんなこと言ったらおかしいだろうか? 効率優先と常々言っているのに、そうでないことを言い出すと信用が崩れるのでは?など、躊躇が生まれます。
でもいつもと違う風景のなかで、違う時間の使い方が許される今は、
自分がもつ生きにくさにに気づき、受け入れ、本来の自分と付き合ってみること、要らないものに気づき手放す、大切にしたいものを明確にできる、機会かもしれません。
もたらされた非日常から日常をリフレーミングし、新たな理解や行動を獲得し、あるべき環境に整えたり、長期視点、長期思考に浸る自分を許すことは、今の感情にもこれからの時間にも有益です。
どうやっても、今は非常事態なのだから、いつものように行くわけがない。いつものようにやることに躍起になるより、いつもと違う自分でいい、前提でアカウンタブルにいきましょう。
アカウンタブルな状態を自ら作り、未来を創造的に思考する人たちが、またパンデミック後の世界をより鮮やかで豊かなものにしてくれるのではないかと感じています。