モダンやレガシーへの参入(2024年度)
初めに
早いもので前回の記事より2年も経った。さすがに内容が古いので、更新も兼ねてだらだら書き綴っていく。
前回とのが差別点は以下の通りだ。
モダンホライゾン3の発売
《有翼の叡智、ナドゥ》墜つ
《悲嘆》はモダンでも墜つ
なんか強い統率者戦用のカード
モダンホライゾン3の影響
ナドゥとかいた気もするが早々に結論を述べると、モダンホライゾン3で白が強化されたので、白いデッキを組め!ということだ。
マジック最弱の色は?と聞かれるとおそらく白か緑に分かれた意見が出てくるだろうが個人的には白が最弱だと思っているほどであった。
モダンホライゾン3はこの白をマジで強化した。
もちろんそれ以外にも注目点があったので解説していく。
悪の3兵器
モダンにおいてはモダンホライゾン限定構築と名高いボロスエネルギーがトップメタに居る。
先に結論を述べると、宗教上の理由がない限りボロスエネルギーかその亜種を組んだ方がいい。
以下に理由を示す。
実直にビートダウンの為、この中で禁止が出る可能性は極めて低い。2024/9/11現在、かなり支配的な環境となっている。脅すような言い方になるが、何か禁止になりそうな気がする。《魂の導き手》《オセロットの群れ》《ナカティルの最下層民、アジャニ》の3種12枚のパッケージがレガシーで通用しそう。
上述パッケージがライフゲイン、サクリファイスにもシナジーがあり、オルゾフやアゾリウス、最弱色組合せのセレズニアにすらアーキタイプを形成する可能性がある。
そもそもレガシーという環境が横並びされると対応できるデッキが数少ない。そこにライフゲインまでされると殴り切れない問題も発生するわけだ。
話が前後して恐縮だが、《悲嘆》と《有翼の叡智、ナドゥ》が逝った今、モダンのボロスエネルギーは複数の亜種を生み出しながら、分化すると思われる。以下に一例を示す。
《一つの指輪》が投入されミッドレンジに寄ったボロスエネルギー
《向こう見ずな炎波乗り》などを採用しアグロ要素を強くしたボロスエネルギー
《マリオネットの見習い》をフューチャーしたマルドゥサクリファイス
《思考囲い》など黒い妨害札を強く見て対コンボ耐性を付けたマルドゥエネルギー
《マネドリ》を投入し《オセロットの群れ》が実質8枚のジェスカイエネルギー
赤を抜き、サクリファイスに傾倒し横並びを意識したオルゾフサクリファイス
悪の三兵器を所持さえしていれば、いずれかの亜種に浮気できるのも利点と言えよう。
以下に亜種の実例を示す。
モダン ジェスカイエネルギー
レガシー 白単ラビットストンピィ
こちらは記事のテンポ上、下で詳細に説明する。創始者の解説もあり。
フォロワーが結果を残しているので一旦それだけを示す。
レガシー ボロスパーティ
上のラビットストンピィの調整チームの方のデッキ。
レガシー ボロスエネルギー
レガシー アゾリウスエネルギー
《意志の力》の青カウント足りる?と思ったら入ってないパターンの奴。
レガシー オルゾフサクリファイス
タイプが違うものを二つ紹介する。
レガシー 白単イニシアチブ(2024/9/4追記)
悪の2兵器
悪の三兵器が白の横並びとライフゲインを象徴するなら、悪の2兵器は白のお家芸でもあるマナ否定戦術の強化だ。さっきまでナドゥにぶち転がされてたけど。
《溌剌の牧羊犬、フィリア》はCIP持ちすべてと相性がいいが、《白蘭の幻影》とのマナ否定戦術はモダンのみならずレガシーまでもこれを受けきるのは難しい。ちなみにレイダーガンダム《魂の導き手》は《溌剌の牧羊犬、フィリア》とも相性がいいのでなんでも入る。
なおデス&タックスから《スレイベンの守護者、サリア》と《リシャーダの港》が抜けたタイプが派生し、現レガシーにはデス&タックスと白単石鍛冶の2タイプが存在し、さらに白単石鍛冶からボロス石鍛冶に派生している。ボロス石鍛冶は上記2枚は投入されていないが、サンプルとして提示する。ちなみにボロス石鍛冶は除くが再録禁止ゼロである。
モダン デス&タックス
レガシー 白単石鍛冶
レガシー デス&タックス
レガシー ボロス石鍛冶
ブルームバロウからの刺客
上述のラビットストンピィとボロスパーティに搭載されているメインアタッカーが《頑強な兎》だ。双方日本産のアーキタイプで、ラビットストンピィはケモナーデザイナーの方がnoteにまとめてくれている。下記を参照してほしい。
自分は白い《ゴブリンの熟練扇動者》との第一印象だったが、「3マナ2/3…うーん、《エメリアのアルコン》でええかぁ」と思って評価しなかったが、レイダーガンダム(またか)《魂の導き手》と組み合わせることで高い殴り値を誇る。ケモナーデザイナーの探求心と苦心が感じ取れる。
レガシー 白単ラビットストンピィ(2回目)
レガシー ボロスパーティ(2回目)
レガシーにもいるの?
まずはこちらをご覧いただこう。
レガシー ルビーストーム
レガシーにいるの?という疑問が耳に入ってきたことがあるが、そもそもモダンのルビーストームは、レガシーのものをダウングレードしたデッキ。っていうかパウパーにもいる。
なのでパーツの半数が共有。俗にいうマーフォーク・バーンの法則である(今決めた)。しかもレガシー版は再録禁止がゼロで、このカード高いなって感想が出るのは《古えの墳墓》くらい。あと国内に《ボーナスラウンド》がない。
もちろんレガシー版も《モンスーンの魔道士、ラル》によって強化…
否、《苛立たしいガラクタ》によって強化された。正しく言うのであれば全てのコンボデッキが強化された。
結局再録禁止いるじゃん
そうだよ
要求されるデュアルランド
多色化するとデュアルランドが…
いや入ってないんかい!(知り合いのデッキ)
とまあぶっちゃけデュアルランドが無くても《補充》と《謙虚》《平和の番人》と再録禁止自体は4枚使っている。要は使いようである。
い つ も の
というわけで毎回恒例のザ・スパイのレシピも掲載しておく。
レガシー エルドラージ
昨今のエルドラージは《ガイアの揺籃の地》が1枚だけ投入されているケースがあり、正直1だったら要らなくね?と思って探してみた。
で、あったにはあったのだが、サイドボードにいつもの《無のロッド》(再録禁止)が入っている。《無のロッド》自体は汎用性が高いサイドボード枠なのでエルドラージに手を出すのもいいかもしれない。
他におすすめないの?
現レガシーにおいて買っといたほうがいいかなーというカードを羅列する。
緑の対エルドラージ決戦兵器。緑の《血染めの月》。出すと除去されない限り、落とし子トークンからでないと無色マナが産出できなくなる。緑の為《緑の太陽の頂点》《自然の秩序》でサーチできるのがストロングポイント。
思っているよりもシナジーが強く、ドン引きする程度には強い。
コンボと全体除去を持っているデッキには弱いが、逆にそれがないデッキはマストカウンターになるくらい強い。
ごめん、やっぱ買って。4枚でおちんぎん一か月分弱あるけど。
あれば色んなアーキタイプに浮気させてくれる。どれくらい許してくれるかは高額カードへの投資指針になりうるだろう。
現状ラビットストンピィがメタに食い込むかは不明瞭だが、グルールイニシアチブや赤単プリズンは周知のとおりメタの一角である。
結論
次は《一つの指輪》が逝きます。
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