いつまでもあると思うな
それは28年前、私は就職し最初の2ヶ月間は、研修や訓練を受けていた。その期間の出来事である。
生まれてから大学まで福岡で実家暮らし→初めての東京、お金の使い方も分からぬまま気付けばお金は底をついていた。
ここは意を決して実家に電話をするしかない。
情けない自分、恥ずかしい自分、久しぶりの母の声
私の声は涙で上手く言葉にならない。そんな私に母は言った。
「お金だけは絶対友達に借りてはダメ。親に言いなさい。すぐ送るからね」
手紙が届いた。
....久しぶりに声が聞けて嬉しかったです.....
に始まる手紙に涙が溢れる。
「あぁ、しっかりせねば。親を悲しませてはいけない。ちゃんと社会人になるんだ」と心に誓いながら読み進める。
....健康に気をつけて
....こちらはみんな元気ですetc
そして
手紙の最後はこう締め括られていた。
...いつまであると思うな、親と金
ええーーーっ!
最後の一文で涙は
笑いに変わった。
親に言わせてしまった私。
親の愛情と明言に感謝した。
いつまでもあると思うな親と金
忘れてはいけないコトである。