町内会費について
〜私の実家で、私達家族が父と同居を始めてからはや18年。住んでいる町内は、回覧板を回す20世帯程を一括りに幾つかの組に分かれている。私が住む組は丸山5組!当時を思い出しながら、優しく愉快な住人との懐かしい思い出を綴っていこうと思います〜
町内会費について
町内会に加入すると、会費を払う事になる。会費は、2ヶ月に1度組長さんが集金する。
忙しく留守が多い家庭は、一括年払いも出来る。私が子供の頃、母は看護師をしていた。やはり、一括年払いであった。
実家に越して来てから初めて我が家に組長の役が回って来た。私が会費を集金する。
丸山5組には20世帯程ある。隣近所はよく顔を合わせるが、日頃会わない人もいる。
「こんにちは!町内会費を集めに来ました!」
「あら、美和ちゃんご苦労さん!」
「お父さん元気?」
と、話しかけてくれる。
集金がてら他愛のない会話をする。
「庭のさつきが綺麗に咲いたね」
「おじちゃん、膝の具合はどう?」
2ヶ月に1度、1年間で6回ではあるが
玄関先でほんの数分話す。
集金最終月、あぁこれが最後だなあと思いつつ回って行く。
あるご高齢のご夫婦のお宅へ行き、最終月である事を告げると
「あーぁ、終わりかねぇ。美和ちゃんが来るの楽しみにしとったのに、、、残念やなあ」
えっ⁈
そんな風に思ってくれていたのか!
あっ泣きそう
(あの、、、先に言って置きますが、私は額面通りに受け止るタイプです。お世辞とか社交辞令とか思わずそのまんま、、、)
笑ったり心配したり気遣ったり愚痴を聞いたり、思い返せば楽しかったのは私も同じだった。最近はご夫婦を訪ねてくる人が少なかったのかもしれない。
集金だけじゃなかったんだなあ
大袈裟に言えば安否確認
人と会う
会話をする
笑う
思いやる
町内会費にはそんな目に見えない思いやりが含まれているように思う。
しかし現在我が家は一括年払い。忙しい組長さんに何回も来て貰うのは申し訳ないと思ってしまう。するのはいいけどして貰うのは、、、な、集金である。
あぁ丸山5組