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人生で一番長い一週間

読む人によってはお心苦しいかもしれないので、無理に読まなくていいです。


◯2/10(土)

仕事で滋賀の講演会にいく。
この日が私にとって人生の岐路に立つほどの始まりになるとは思わなかった。
これから始まる職場を巻き込む人間関係に大きな意味をもたせる一日だった。
当事者(以下A)が滋賀の会場に着いてからやたら話しかけてくる。彼女もこの場にいた。この数日前から私にはある疑念があった。その疑念が徐々に固まりつつあるのが怖くて、認めたくなかった。
Aは講演会のときもいろいろ話しかけてくる。正直話になかなか集中できないレベルで話しかけてくる。
この後のAと彼女の行動などで怖くなってしまい帰宅してからも寝られなかった。


◯2/11(日)

翌朝、ある決定的なものを見てしまい、職場内の人間関係で起きたある出来事が確信をもって私に迫った。

それが私にとって大きな衝撃であり、Aの行動、彼女もわからず混乱していた。

その日の泊り介護は眠れず記憶がほぼない。


◯2/12(月)

疑念を確かめるべく、Aを思い切ってお茶に誘ってみる。

実はこの数日間、Aからは何度か話しかけられていた。

うまいこと隠していたが反応をみて確信した。だが、まだ私の中だけのことだし、私には関係ないと思い込む。

泊り明けだったが目がバキバキで、食欲もなかった。一人では何をするかわからなかったので怖くてショッピングセンターで過ごす。

帰り道、神のいたずらかまたもや決定的瞬間を見てしまう。

自分の中で処理できずどうしたらいいのかわからず混乱する。

思わず彼女に真相を聞こうとするも「ラインで聞けないならラインするな」と言われ、どう自分の中で処理していいかわからなかった。

職場に行くのが怖くなり家に帰ってとにかく寝ようとしたが、一睡もできなかった。苦しみの中で私の上司(以下B)にラインをしていた。

◯2/13(火)


混乱しながら朝介護に行こうとするも布団から起きれず、急遽代打で他の人に行ってもらう。
気持ちを落ち着けるために喫茶店にモーニングに行く途中、たまたま駅前のコンビニに立ち寄り彼女と出会った。昨日冷たく言ったことを謝罪された。

私自身、このことを彼女に伝えても苦しませることになると思いつつも真相を知りたかった。だがそのときの私の憔悴した状態だと何も話せなかった。

先に私が限界を迎えてしまった。


喫茶店でもパンが喉を通らない。なんとか押し込みながら食べる。


職場が怖くなっててBに相談する。

Bも人間関係はプライベートなところも重なるからどうしようもないとのこと。

私はとても仕事できる状態ではなく、夕方の介護まで中抜けして休んだ。

一週間休むことになった。

眠かったのに寝られなかった。

Aと職場への怖さと彼女のことで頭がいっぱいになっていた。


夕方の介護に向かう途中、また彼女と出会う。彼女には一週間休むことになったことを伝えた。

少し心配され、彼女も私の話したいことを知りたそうだった。だが、この場で話しても私の考えもまとまってないし傷つけてしまうだけだからまた時間とかを設定するよう伝えた。


◯2/14(水)

午前中、人に合う用事のため天王寺に向かう。道中また出勤途中の彼女に会う。


「今、幸せですか?」


思わず彼女にきいてしまった。無意識で全く予期せず出た言葉だった。

「うん…まあ…」

幸せなら良かった。

そう割り切って天王寺に向かった。


そのあと彼女からのラインで

「このことを聞かれて、過去に『自分だけが幸せならそれでいいのか』と言われたことを思い出して、幸せと断言できなかった。

どちらかというと苦しい。」


『どちらかというと苦しい』が私の中で反響した。どういう意味だろう。単純に私が過去言ったことに対して苦しいなら気にしないで幸せを満喫してほしい。だがそうでないなら早めに話したほうがいいのかもしれないと思った。

その日は彼女のことで一日反響していた。

気づいたら何も食べていなかった。

驚くほど食欲がなく、でも何か食べねばと思い食べようとしたが喉を通らなかった。

一人でこの問題を抱えていても無理だった。誰に話せばいいのだろうか。外部の人…それこそ数少ない遠い友人などに久しぶりに連絡を取ったりしていた。



◯2/15(木)

連絡を取ったうちの一人で、私が過去通っていた牧師さんに会いに尼崎に行った。

話を親身になって聞いてくれた。

気持ちが軽くなった。

だが一人になると怖いままだった。

人が多いところにいたら誰かが助けてくれると思い、梅田で長時間ぶらぶらした。

三万歩近く歩くのにお腹が減らない。このときから身体状況が普通でないと確信した。

彼女との話し合いは土曜と決まったので、喫茶店で話すことをまとめていた。

途中、イヤホンが狭い所に落ちて取れずに困っている女子大生がいて、代わりに取ってあげた。

「ありがとうございます」

何気ない一言だったが、この日、ここに来た意味を感じた瞬間だった。

夜、かつて職場を辞めたM夫妻に泣きながらテレビ電話で話していた。もう職場を辞めないといけないかもしれないこと、職場が怖い事、Aが憎いこと、でも彼女のことが愛おしすぎること、グチャグチャな感情をすべて受け止めながら聞いてくれた。土曜の話し合いは『冷静に』と何度も言われた。

私も『冷静に』と何度も反芻した。



◯2/16(金)

この日は気分転換に大塚国際美術館のバスツアーに申し込んでいた。

早朝一人で電車に乗り、新大阪に向かうも、乗り場がわからずあたふたする。

やっとのことで待ち合わせ場所に行き着いた。

道中の記憶はほとんどない。

ひたすら思考がグルグルしていて、気づけば明石海峡大橋、気づけば鳴門大橋だった。

この精神状態で美術は行くべきでなかった。美術のメッセージ性にゴリゴリに削られてしまい、結果5時間コースのうち3時間はベンチに座り込んでしまってた。明日何を話そうか、必死に頭の中で何度も練習していた。

帰り道も記憶がほぼない。大阪駅に着いたとき、人が多い場所に向かった。夜に一人でいるのが怖かった。気づいたらヨドバシカメラの店内で閉店間際までベンチに座っていた。なんとか這うように家に帰った。


◯2/17(土)

ついにこの日が来た。

あまり寝られなかったが、昼の時間までどう時間を潰そうか迷った。それまでに話すことも何度も練習した。今日でいろいろ決めて彼女も私もお互いにとっていい選択をしようと思った。

逸る気持ちから彼女にラインで急かしてしまった。大人気なかったな…

少し早めに喫茶店に着き、場所を取っておく。彼女が来るまで音楽を聞いて心を落ち着ける。

そうしていると彼女が来た。

私の苦しみをすべて話した。

彼女はAの行動の真意を伝えようとしたが、それが私にとって感情に油を注いでしまった。なんとか早く復帰しないとという思いもあって気持ちが逸ってしまった。

脅迫めいた言い方をして彼女に選択を迫ってしまった。

それで彼女が憔悴してしまい、私がしたことの罪の大きさを痛感した。

このままでは彼女も危ないと思い、職場で相談に乗ってくれてたCを呼んだ。

私が苦しんでいることで彼女になにかを求めても、この選択を迫るのは免罪符にはならない。

私は恐ろしいことをしてしまった。帰宅して猛省した。彼女に恐怖感も与えてしまったし、もう溝ができてしまった。とにかくCからの連絡を待ったが結局その日に連絡はなかった。


◯2/18(日)

朝イチでCからラインが来ていた。

とりあえず彼女が生きていたことの報告で良かったと思った。

その日はお昼に親戚に会いに行った。親戚からは辛口な評価が多かった。やはり年代的にも人間関係にドライな部分はあるんだなーと感じる。

夕方、一人で家に帰るのが怖く、また彼女にもこれ以上苦しんでほしくなかった。

罪悪感を思い、私からさらに離れられる方が余計につらい。私は彼女ともう一度やり直したかったという愚かな希望を、この苦しみの代価として求めてしまってた。最低な行為だ。

Cと夕方電話した。私の苦しみと彼女にしたことの過ち、それらを差し引いて良かった所、悪かった所、それぞれ説明された。


「あなたと彼女はホントお似合いなくらい似てる。お互い忠告したのに逆のいけないことをして、感情を優先してしまうのはお互い様よ」


刺さった。こういう相性の良さは合ったらしい(笑うところ)

今の私にできるのは彼女にこれ以上苦しんでほしくない。ラインで謝罪と私のことは気にしないよう伝えた。


◯最後に

1月に別れて彼女を忘れようとしていた矢先に、職場を巻き込む形で今回のことが起き、彼女がまた私の前に現れることになった。

先の稿でも書いたが、一人の女性に人生の岐路の選択を迫られるくらい影響されたのは初めてで、私にとって(良くも悪くも)「運命の人」であった。


彼女のことを忘れるのが一番良い選択なのはわかる。皆それを言うが、ここまで影響された私にとって忘れられるわけがない。ただ彼女のことを想うなら、お互い今は自分の人生を生きようと思う。

ラインはどうしようか。削除しろと言う人もいたが友人としてやりとり続けたい気持ちもあるし、気持ちを切り替えてスパッと止めるのも一つの方法だ。


正直わからない。今、彼女からラインが来たら不思議と身体状況も改善したり、気持ちもかなり軽くなる。

こういう形で彼女が目の前に現れたから、復縁したい思いもめちゃくちゃある。


だが…


ラインのやりとりくらいでこんなに悩むのだ。もう別にどうでもいいや!

ラインが来たらきたで喜び、そうでなくても日は昇る。


お互いの人生を生きて、またどこかでお茶でもするような仲になろう。


でも、なんかこの感情に対する返答はどうしたらいいんだろう。

一人こんな状態なのが悔しい。

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