ブラインドライターズとはなにか、仕事とはなにか
ブラインドライターズの法人格は「合同会社」です。
合同会社は株式会社と同じ、営利団体です。
クライアントから依頼を受け、労働力を提供して対価をいただいています。
2024年8月現在、補助金のような支援は一切いただいておりません。
何らかのご支援に関しましては、今後の経営方針によりいただくこともあるかとは思いますが、基本的な姿勢は、「社会に貢献する仕事をして、対価を得る」です。これは変わることはありません。
仕事とは「誰かがしなければいけない作業を請け負い、その人の時間と引き換えにお金をいただく」ことです。
クライアントとダイレクトにやり取りをすればするほど仕組みは分かりやすいでしょう。
飲食店などのBtoCサービスや、弊社のような文字起こしサービスはいい例かもしれません。
文字起こしは、やろうと思えば誰にでもできます。ただしめちゃくちゃ面倒くさい。その手間を弊社が請け負い、対価をいただいています。
クライアント様からは感謝のメッセージがたくさん届いています。
その代わり、業務に対する評価は大変厳しいです。
クライアント様に満足いただくクオリティの成果物を提供しなければいけません。
締切を守り、クライアントが想定しているレベル以上の成果物をご提供する必要があります。
そして弊社は営利団体であり、一般企業と同じ程度の料金をいただいています。
クライアントにとって、ブラインドライターズのスタッフが障害を持っていることは関係がありません。
障害のある方は現在、生活するために福祉に頼らなければいけないことも多いでしょう。
それは社会が解決しなければいけない問題のひとつです。
その代わり、障害者支援のための福祉的要素の強い就業は、営利企業と異なり、求められる成果はそれほど厳しくないかもしれません。
ですがブラインドライターズは営利企業です。仕事をすることで、お金を得なければいけません。
そしてお金は、決して楽して稼げません。
自分がお金を支払う側になるとわかることかと思います。
ランチ定食1000円を払ったのに、全部で3口分しかないような量だったり、ご飯が腐っていたら、怒りが湧いてくるかもしれないし、「もうこの店には来ない」と思うでしょう。
一方でランチ定食1000円で、赤絨毯を引いて出迎えろなどと言うのは過剰な要求だし、思っていた味と違ったとか、買い物に行ってこいとか、店舗のサービスにない要求をするのは迷惑なクレーマーです。
ブラインドライターズが、法人化して6年、経営を続けてこられたのは、コツコツとひとつひとつの仕事をこなし、クライアント様の満足と信頼を得てきたからです。
ブラインドライターズは営利企業であり、慈善事業ではありません。
障害のある人のワガママを聞いて面倒を見たいのではなく、やる気のある人にチャンスを作りたいと考えて経営しています。
ブラインドライターズは、とても小さな会社です。
スタッフひとりひとりの責任感と、誠実な対応なしには会社の経営は成り立ちません。
もちろん、ブラインドライターズは数少ないスタッフを守るために、ビジネス界の常識の範囲で(これが福祉と大きく異なる部分です)善処します。過剰なご期待にはお応えできないことをご理解ください。
ブラインドライターズのスタッフは、下記のようなかたに向いています。
今の自分よりも成長したいと思っている
社会に貢献する仕事がしたいと思っている
仲間を尊重し、話し合いができる
努力をすることで、達成感を得たい
人が幸福を感じるのは「他人から必要とされる」「社会に貢献する」「何かを達成する」ことだと考えています。
その幸福をみんなでシェアする会社です。
そのために、仲間と協力し合うこと、助け合うこと、時にはとことん話し合うこと、そうして、障害の有無に関係なく、社会の一員として働く喜びを感じて、一緒に成長していきたいと考えています。