Kindleで読み上げ読書① 『悪の脳科学』
この1年くらい、iPhoneの読み上げ機能でKindleの本を聴いて読書してます。
駅まで歩く間に聴く、時間の節約読書です。
まだまだ誤読が多かったり、挿絵の部分で読み上げが途切れてしまったり、小見出しと本文を続けて読んだりと不具合が多いのですが、それでも点字や音読に頼らずに読書ができることは、本を読みづらい人たちにとって読書の機会が大幅に増え、大きなメリットがあると感じます。
習慣的に読書をする人は、まず語彙が多いし、客観的視点を持っていることが多い。知識が豊富なので、話のテンポがよく、どんな話でも引き出しがあります。「本を読んでいる人は話の内容が違う」と、読書好きな人はよく言います。これは国や文化が違っても同じことを言う人が多いので、読書には明らかなメリットがあると感じます。
自動読み上げで理解しやすい本は、いくつかのポイントがあります。
図解を見なくても理解ができる内容であること。主語がコロコロ変わると理解に時間がかかってしまうので、話者があまり変わらない独白であることなどです。
ここでは、読み上げ機能で読了したオススメの本を紹介していきます。
豊かな読書ライフを!
『悪の脳科学』
藤子不二雄Aの『笑ゥせぇるすまん』の一場面を取り上げて、人の脳の仕組みを解説していきます。
『笑ゥせぇるすまん』はきちんと読んだことがないのですが、主役のもぐろふくぞうが、さまざまな環境にある人の前に現れ、心の隙間をついて相手の心に入り込み、破滅に追いやっていく物語です。
脳科学の視点で、どうしてそんなことが可能なのかを説明しています。
紙面では該当のページが紹介されていますが、読まなくてもきちんと文面で紹介されているので問題ありません。
内容は、脳科学に興味があればだいたいがすでに知っている事柄ですが、基本的な話なので実生活にも活かせそうです。その上物語をサンプルに解説がされていくので、とても分かりやすいです。
以下のような誤読があるので、登録してから読むとよいかもしれません。
もぐろふくぞう→喪黒福造(もぐろふくみやっこ)、
ぜんとうよう→前頭葉(まえがしらは)。
「ぜんとうよう」はどの本でも必ず「まえがしら」になってしまい、突然話が相撲っぽくなるのをどうにかして欲しい。