ひなちゃんの保育園生活

 ひなちゃんの保育園生活が始まってから早くも3週間が過ぎた。最初の1週間は、登園時別れ際に泣いていたが、2週目からはずっと笑顔で手を振ってくれている。
保育園の先生からも、順調に園にも慣れてきているようですとのお墨付きをもらった。
きっと保育園がひなちゃんにとって「楽しい場所」になってきたのだろう。嬉しい限りである。
ひなちゃんのみならず我々も、子供を保育園に通わせるという生活に慣れてきた。
 ひなちゃんを保育園に通わせる時にまず最初に課題となったのが連絡帳だ。家での様子や食事の内容、睡眠時間などを園の先生に伝える必要がある。同時に我々がひなちゃんの保育園での様子を知るための大切なツールでもある。
本来ならばノートに直接文字を書いてやり取りをするところなのだが、それができない我々のためにメールでのやり取りをしてくださることになった。
園の先生方は、ただでさえ忙しい業務であることは容易に想像できる。そんな中でこのような配慮をしていただけることには感謝しかない。
「今日はデザートのフルーツをおかわりしました」

「今日はお出かけの時、かっこかっこと言ってだっこをせがんできました」
などという連絡帳のメールを読む度に、ひなちゃんを大切にみてもらえているんだなと安心する。
どんな些細なことでも、離れて過ごしているわが子の状況がわかるのはとても嬉しいことだ。
 ひなちゃんが保育園に行っている間、そろそろ昼ごはんかな?とか、ちゃんとお昼寝はできてるかな?などと気づいたら考えている。当の本人は保育園に行くと、すっかり楽しそうにおもちゃで遊んでいるのに、これは子離れできない親になりつつあるのか…と心配になったりもする。
それでもやはり、1日が終わって保育園に迎えに行くと、
「ママ!」

「パパ!」
という元気な第一声を聴くのが今の楽しみであることは間違いない。
 この保育園生活も、気づいたらあっという間に過ぎてしまうのだろう。そう思うと、送り迎えで一緒に歩いている時間や、小石を見つけて突然道端で立ち止まる瞬間すらも愛おしく感じる。
いつかきっと今の生活を振り返った時に、全力で過ごしていたと言えるように1日1日を大切にしたいと思った。

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