私はなぜ、サイボウズでアクセシビリティに取り組みたいのか by blindsoup
SUGIです。
前々から書きたいと思っていた、自分がなぜ サイボウズ でアクセシビリティの仕事をしたいのか、ということについて書きたいと思います。丹精込めて😃
自分は、2020年4月から サイボウズ に新卒で入社し、 デザイン&リサーチ のチームでアクセシビリティ・エンジニアとしてお仕事をします。
現在はアルバイトで、週1ペースで通っています。楽しいです!😃
なぜサイボウズで働きたいと思ったのか。 感覚的に思っていることは、色あせていってしまう。だから文章にして残しておいて、振り返れるようにしたいと思っていた。だから、当時、そして今も強く思っていることを、書き記しておくのです!
サイボウズとは
サイボウズはチームワークあふれる会社、チームワークあふれる社会を作ることを掲げています。
チームワークを促進させるツールとしてグループウェアを開発し、世界中の多くの人に使ってもらうことを願っています。
チームといってもいろいろなチームがあります。会社のあるプロジェクトもチーム、組織の部署もチーム、政府や地方自治体もチーム、大学のサークルもチーム、非営利団体もチーム、…。いろいろなところにチームはあります。
それらチームが素晴らしいチームワークを発揮できるよう、グループウェア「kintone」・ 「garoon」・ 「サイボウズ Office」を開発したり、最近だとサイボウズが実践しているチームワーク作りのノウハウを広めるメソッド事業などを行っています。
繰り返しますが、サイボウズは、チームワークあふれる「社会」を作る、チームワークあふれる「会社」を作る、という理想を掲げていて、それに本気で取り組んでいます。
社長の青野さん(@aono)は、「それが理想に繋がるのか」という尺度で判断をするようです。
「私がすべき仕事は、意思決定と広報活動もそうですが、価値観の番人をすることです」と。理想から逸脱していないか、逸脱しているようなら声をかけたり、理想について発信したりと、とにかく理想への共感は重要視しているようです。
※この記事を参考にしています→「青野さん、取材やTwitterばかりで仕事できてるんですか?」と聞いてみたら、マネジャーが本当にすべきことが見えてきた
サイボウズの文化・風土↓
多様な個性の尊重:多様な人が集まってチームを組むことでよい成果が生まれる
理想への共感:多様な人が同じ理想に共感して切磋琢磨する
自立と議論:それぞれが意思決定し、表明し、説明をすること
公明正大:正直であること
サイボウズはこのようなことを守って、社員は自社製品を使い倒して、チームワークを高めていっているようです。
サイボウズとの出会い
ファースト・コンタクト
就活が始まった当時、私は恥ずかしながらサイボウズについて、「名前は聞いたことあるな」程度の認識でした。とくにそれほど意識することなく、就活を進めていたのです。
私の就活は少し長引きました。なかなか前に進めなかったのです(このあたりのことは改めて書いてもいいな、と思っています)。
私の心は少し疲れてきていました。なぜなら
どの企業も同じことをいっているように聞こえる
「働きやすい」とか「休暇が取りやすい」とかそういう言葉がうすっぺらいと感じてしまう
理念や事業内容が抽象的で何をやっているのかいまいち響いてこない…
こういう業界に就職したいという軸は定まっているので、その軸を中心に受けていたわけですが、なにせ何回も何回もこなしていると、慣れてくるというのか・変化に鈍感になるというのか、あまり刺激を受けなくなっていくのです。
中には、この会社いいな・自分のやりたいことだな、って思うところももちろんあるのですが、多くは自分の定めた軸に合致しているから受けよう、なんて安易な理由で受けているものもあって、当然「ここで働きたい」みたいな強い思いに駆られるとかそういうことはなくて。
そんなこんなで少し行き詰まっていた時でした。よくかかわっている大学の教員から、サイボウズを紹介されたのは。
その人はサイボウズに知り合いがいるらしくて。「働きやすくて健全な会社だ」と。一度面談をしてもらえないかと、知り合いに聞いてみると言われました。その知り合いが、青野さんだったんですけれど😄
私はそこで初めて、サイボウズについて詳しく調べてみようと思いました。
サイボウズについて調べてみると、その情報量の多さに驚きました。企業理念・事業内容・人事制度。どの企業でも乗っていることですが、それらひとつひとつに対しての情報の充実度愛はけた違いだと感じました。
抽象的でわかりにくいということは一切なくて、すんなりと何をやっている会社なのか、なにを目指している会社なのかということが伝わってくるという印象でした。
ハードもソフトも通信も…のようにあれこれ手を出しているわけではなくて、グループウェア1本に絞って本気で取り組んでいる、そんなシンプルで壮大な事業内容にも心惹かれました。
なにより、サイボウズ式 の記事は読み漁りました。サイボウズの中の人がどういう価値観を持っているのか、サイボウズの風土はどういうものなのかということを、これ以上ないほどに訴えかけてくる。そして本気でチームワークに取り組んでいるということが伝わってくる。
青野さんのtwitter(@aono)を拝見したり、青野さんの著書『チームのことだけ、考えた。』や、サイボウズ式編集長の藤村さんの著書『「未来のチーム」の作り方』を読んだり。
ネットを見れば、青野さんの発信も新卒1年目の社員さんの発信も、いろいろな中の人の発言が見れる。口コミサイトとかではなくて。皆さん、それぞれ発信していらっしゃるんです。
だから、私が就活に少し行き詰まって感じていた、「同じことを言っている」、「薄っぺらい」、「なにやってるかわからない」なんてことは思いませんでした。本当に、サイボウズのことをあれこれ調べたり本を読んだりする時間は楽しかったのです。
kintone dev camp に行ってみたりと、本気でサイボウズのことを知ろうと試みました。
ここまででだいぶ「サイボウズラブ度合」は高くなっていたんですが、その度合いを決定的に上げたのが、その後の面談でした。
アクセシビリティの取り組みが私の心をつかむ
面談は7月12日のおやつ時にありました。
その時に初めて、サイボウズの小林さん(@sukoyakarizumu)に出会いました。
そして、初めてサイボウズのアクセシビリティの取り組みを知りました。取り組みについては、下記を参考にしてください。
それまで、サイボウズ=アクセシビリティというイメージはなかったのですが、お話を伺うに、どうもアクセシビリティの取り組みは、サイボウズの理想を実現するために必要不可欠な、重要なこととして努力されているということがわかりました。
私は視覚障害の全盲で、アクセシビリティが確保されているというのは非常に大事な問題です。しかし、アクセシビリティというのは、近年は必要性が認知されて行われつつあるものの、やはり二の次になったり、軽視されたり、誤解されたりといったケースはある、と感じています。
面談を経て、私の心に響いたのは、
アクセシビリティはCSRとはとらえていない
理想の実現のために必要不可欠なこと
社内外を巻き込んでいくべきこと
つまり、アクセシビリティを「対応するべきもの」、「対応しなければならないもの」とはとらえていない。「我々が必要だと思ったから」、「継続的に高めていく必要があるから」、そういう風に受け取りました。
くどいですがサイボウズはチームワークあふれる会社・社会を作ることに本気で取り組んでいますが、アクセシビリティについても本気で取り組んでいる。そう感じました。
アクセシビリティの啓発活動やグループウェアの評価改善を何回も重ねてきたということを伺いました。しかし、その活動に終わりはなくて、むしろまだまだ不十分で、アクセシビリティチームを作って、戦略的に実行していきたいんだと、そういう熱意を感じました。
だから私は、アクセシビリティのチームに入りたいと、継続的に取り組むべき活動をやりたいと、強く思ったんです。
面接で身の丈をぶつける
「なぜ、サイボウズで働きたいのか」。
働きやすそうだから、楽しく働けそうだから。もちろんそれはあります。
自分を律して自立するというきびしい側面はあるのですが、そういう人間であればサイボウズで楽しく働ける、というのは本やサイボウズ式を呼んで思いました。
でも、それ以上に、私が働きたい理由は、アクセシビリティをやりたいから。アクセシビリティに対しての本気のスタンスを知ったから。
私にとってそれが一番の理由。
志望動機は何か。それは一番はアクセシビリティをやりたいからで、その次が仕事を楽しむことができると思ったから。
ではなぜ、アクセシビリティをやりたいのか。本気で取り組んでいるから。それは小林さんが中心となって取り組んできたこれまでの実績であって、自分側の理由ではない。
"自分"はなぜ、アクセシビリティのことを仕事としてやりたいのか。
その答えは、「自分事でもあり、他人事でもある」から。
このキーワードを私は一貫して使い続けています。すべての面接でこのキーワードを使いましたし、面接以外でも何かとこの話をします。
自分事とは。
私は視覚障害当事者ですので、アクセシビリティの必要性はいろいろなところで感じます。だからアクセシビリティを高めることで、グループウェアを使いやすくすることは、単純に私の働く環境をよくするものですし、最も興味のある分野で、自分の為でもあるのです。
他人事とは。
恩恵を受けるのは自分だけではありません。グループウェアが使いやすくなれば、私以外の視覚障害の人も使えるようになるわけです。
サイボウズのグループウェアは非常に多くの企業で使われていますから、恩恵を受ける人は多いのではと考えます。また、視覚障害者の就労上の課題で、グループウェアが使えないというのは、ちょくちょく挙げられている問題なのです。
そして、なにも恩恵を受けるのは視覚障害者だけではありません。アクセシビリティは全ての人のアクセスを向上させるのです。
私自身にとっても非常に重要なテーマであるけれど、同時にグループウェアのユーザのすべての人に役立つ。その中には私のような視覚障害者のユーザもいて、より多くの人が使えるようになっていく。
これが、私の理由です。自分事でもあり、他人事でもある。
なぜ、サイボウズでアクセシビリティに取り組みたいのか
長くなりましたが、タイトル回収しつつ、マトメをします。
サイボウズでアクセシビリティに取り組みたい理由、それは
理想の実現のために必要不可欠なことだから
自分事でもあり、他人事でもあるから
この二つに集約されます。
青野さんが価値観の番人なら、私はアクセシビリティの番人になりたい。それが理想に繋がるから。そう思っています。
サイボウズは、チームで働く為には信頼が大事と考えていて、信頼度は「覚悟×スキル」で測ると説いています。
※参考→求める人物像
覚悟は、理想への共感やコミットメント、スキルは技術力やコミュニケーション力。
私は、理想については強く思っていて、それをコミットしていくための技術・コミュニケーション・行動力といったスキルは、これから身に着けていくものなんだと、思っています。
やるべきこと・やりたいことを粛々と、そして楽しく行っていきたい。
やりたいことは、たくさんあります。これができたらいいなって思うことは、たくさんあります。
思っていることを自分の心の中にとどめておくだけじゃなくて、自分の中でひたすら考えるだけじゃなくて、それを周囲に伝えて、実行していきたい。
以上が、あるサイボウズ内定者が、思っていることです。
この思いは、忘れないようにしたいし、振り返るようにしたいです。
1年後2年後、改めて同じテーマで書きたい。その時自分がどう思っているのか、どういう価値観で仕事をしているのか。見つめなおして、振り返って。PDCAサイクルを回して…。
ここに赤裸々に残し、今回は終わります✌ お読みいただきありがとうございます。👍
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