「ぷっちん」すると現れる。魅惑のぷるぷる「蓮子餅」
「蓮子餅」ってご存知ですか?
読み方は「はすこもち」と言います。
蓮の根のでんぷんを炊いて作る「わらび餅」にも似た夏のお菓子です。
夏の和菓子の中でも「心地の良い清涼感」と「つるっとした喉越し」を体感できるものが、「蓮子餅」です。
今回は、1872年創業の滋賀県を拠点とする老舗の和菓子屋「たねや」が作る夏の銘菓の「蓮子餅」をご紹介させていただきます。
これ、食べる前に作業があるのがまた楽しいお菓子なんです。
パッケージを開けると、このようにぷっくりとした丸いボールが入っております。
そこに短冊のようなシールを貼り付けていきます。
赤いふんどしみたいで可愛いです。
付属されていたピンで刺すと「ポンッ」と、中身が現れます。
これがまた癖になる感覚で面白いんですよ。
工程を踏んでいくことで、食べるためのモチベーションがどんどん上がってきます。
中身はやや乳白色の丸いぷるぷるのお餅です。
ライチにもホタテにも似ているビジュアルですね。笑
最後にきな粉をかければ完成です。
蓮子餅自体は、ほんのりとした甘みを感じつつも、後味はすっきりとした印象です。
口当たりも滑らかで、冷たさも相まってつるりとした喉越しを感じられます。
そして、上にかけた「きな粉」がまたいい仕事をしてるんです。
「香ばしさ」と「甘み」、そして隠し味に「塩味」を効かせているので、くどさがなく、するする食べれてしまいます。
でも、するする食べれてしまうのに、1個で得られる満足感が半端じゃないです。
1日1個ずつ食べることで、ゆっくりと夏を感じさせてくれるお菓子です。
今回は、そんな夏しか食べられない銘菓の「蓮子餅」についてのお話でした。