古来より受け継がれている「もの」「こと」を「MIZ DIALOGUE | ミズ ダイアログ」をキャンバスにして紐解いていく。ー後編ー
こんにちは。
元パティシエ眼鏡偏愛家の渡辺です。
今回は、前編に引き続き、浅草寺の3つの「もの」に注目し「MIZ DIALOGUE | ミズ ダイアログ」に落とし込む「浅草寺コレクション」の2型をご紹介させていただきます。
前編がまだの方は、先に前編からご一読いただければ幸いです。
前編には下のリンクからお入りいただけます。
それでは「MIZ DIALOGUE・浅草寺コレクション」の2型目からご紹介させていただきます。
金と緑が織りなす、高級感と華やかさを感じる「金龍山」の看板
浅草寺の正式名称は「金龍山浅草寺」といいます。
西暦628年3月18日、隅田川で漁をしていた兄弟の網に、観音菩薩の尊像がかかり、その尊像をお祀りしたしたところから浅草寺の歴史が始まっているとされています。
そのお祀りした日には、天より長さ100尺(約30m)ほどの金鱗の龍が舞いおりて、観音様を御守りし、その地には一夜にして1,000本の松が生えてきたとも言われています!
観音様を守る龍神が、その金鱗の美しい輝きで人々の顔を照らし、しあわせに導いたことから、浅草寺の山号は金龍山浅草寺となったのです!
歴史と想いの詰まった「金龍山」の名を刻んだ看板は、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか?
深い緑に、金の彫りが象徴的なこの看板。
この色味の配色は華やかさと、高級感を感じる組み合わせなんです!
緑に対して、類似色である黄色系の色は相性が良く、神秘的で荘厳な印象を与えてくれます。
昔の絵画の額縁や、ロレックスの時計にもよく見られる、高級感のある配色ですね。
しかし、目を惹きつける誘目性や、読みやすくするための可読性には欠ける組み合わせのため、看板には使われにくい配色なのです。
ですが、理論上では目立ちづらい配色のはずなのに、しっかりと感じられるこの存在感は、濃い緑と鮮やかな金による色の濃淡によるものだと感じました!
神秘的な配色の金龍山の看板を眼鏡に落とし込む
金龍山の看板から感じたものを落とし込んだMIZ DIALOGUEがこちらになります!
全体は艶感のある深緑にメッキを施し、レンズが入る「矢弦」と呼ばれる溝の部分と、腕の先端にある「シノミ」に鮮やかな金を忍ばせました。
正面から見ると、金はほとんど見えないように設計しております。
角度が変わった時にチラリと見える金色は、神秘的かつ高級感がありますね!
濃い緑と、インナーリムのような鮮やかな金の色の濃淡によって、しっかりとした存在感あるカスタムとなりました!
緑と金の組み合わせの中でも、すごく心地の良い色合わせが表現できたと思います。
あっという間に最後ですが、「MIZ DIALOGUE・浅草寺コレクション」3型目をご紹介させていただきます。
派手さのある赤提灯の底に潜んでいる「木彫りの龍神」
浅草寺の赤提灯の下に木彫りの龍があるのはご存じでしょうか?
恥ずかしながら、無知な私は知りませんでした…。
昭和35年に、仏像彫刻家の渡邉崇雲氏が手がけたと言われている木彫りの龍。
この木彫りの龍には、水を司る龍神様に、街が火事にならないようにと願いが込められており、浅草寺を見守る神様として祀られております。
実は雷門、仁王門、二天門、本堂、不動尊の大提灯の底部にそれぞれ違う絵柄の龍が彫られています。
今回は、最も有名な雷門の龍に着目しました!
今にも飛び出してきそうなリアルな龍は、下から覗かないと見られないため、影を帯びて迫力が増しているように感じました。
周りに走る炎は、龍の暗さとは対局的なほど明るく艶やかで、心を奪われました。
この木彫りの龍は、覗き込まないと見れないため、見ようとしないと美しさを目の当たりにできない儚さを感じました。
また、影による暗さの中に、鮮やかな赤が走っている躍動感も美しさを後押ししています。
龍の彫刻から伝わったきた、儚さと躍動感を眼鏡に落とし込む
龍の彫刻から感じたものを落とし込んだMIZ DIALOGUEがこちらになります!
こちらも一見シンプルですが、裏を覗き込むことで大きな変化が現れます。
影による木の暗さを焦茶色で表現し、レンズ周りの背面とテンプル先端の「シノミ」に赤の七宝を施し、炎を表現しました。
正面から見ると、限りなく黒に近い濃い焦茶色に、ほんのりと赤の輪郭が顔を覗かせていて、さりげなくも色に動きがあり躍動感を感じられます。
マットな質感のフロントとは対極的で、艶やかな赤の七宝が映えますね!
せっかく美しい赤なのに、裏から見ないと体感できないという儚い美しさが表現できたのではないでしょうか。
「MIZ DIALOGUE・浅草寺コレクション」いかがでしたでしょうか?
MIZ DIALOGUEのカスタムを通して、受け継がれている「もの」の魅力を少しでも感じていただけたのであれば嬉しい限りです。
今回ご紹介させていただいたコレクションは、ブリンク外苑前の店頭にて展開しておりますので、気になった方は是非体感しに足を運んでみてはいかがでしょうか?
今後も、古来より受け継がれている「もの」「こと」をMIZ DIALOGUEをキャンバスにして紐解いていきたいと考えています。