カラス と ブランコ - 時の長い針 -
電線を 揺らす 鳥の影
また、電線を 濡れ羽色の鳥達が 揺らし……。
ふと、顔を横に向けると
時計の針が もう 随分と 廻っていた。
今朝のことだ。
朝一番の火曜日の家の仕事。
指定された袋を切らしていた為、コンビニへと急ぎ足で向かった。
帰り際に、通学途中の小学生たちとすれ違う。
みんなランドセルが不似合いなほどに、身長が高く きっと高学年なのだろうと思いながら、心の中で見知らぬ子供達に (行ってらっしゃい)と
ほくそ笑む彼女。
火曜日の朝、朝食を摂るよりも先に外出という彼女らしくない行動。
コンビニエンスストアでついでにと、カフェラテを片手に戻ってきた。
(今朝は、賑やかね。)
ゴミ出しの日だから カラスたちが、集まってるのかしら?
最近まで、指定の日にちなどなく 住宅の管理会社が有料業者と提携していて、行政の市の指定のゴミ出し日を把握していなかった。
この春の変化、色々な物価高騰により私たち人間が出す家庭ゴミの廃棄処理業者の費用も値段が上がったらしく、月を跨ぐと集合住宅のルールが少し変わっていた。
その昔、住んでいた小さなワンルームマンションのように週に二回の燃えるゴミ出しの日、
週に一度の燃えないゴミの日。他、(資源になるダンボール紙など。)
日の出の時間を昨夜は調べ…ながら 就寝に着いた。
また、今日も カラスの家族たちが 合図する。
この辺りでは珍しいみかんの木に群がって、橙色に大きく実った
みかんをつつくカラスの家族よ。
カラスとブランコ
時計の針は また ぐるりと 回って 朝が来た。
階段を 降りたら 今日は…何曜日?
今朝は 早朝に起きて 買い忘れた 牛乳を 買いに行って…… と、
昨夜に巡らせた清々しい今日という「朝」の計画は、現実は全く違う
アラームの音が鳴るたびに、音を消しては再び目を閉じうつらうつらするという前日に思い描いた予定とは違う現実だった。
だが、今日は火曜日。
急に我に返って、目が覚めた!
急げ! 何時? 間に合う?!
(よし、まだ、大丈夫!)
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鳴き声が 一瞬 止んだ。
窓を 開けて 外を 見回す。
先ほどまで 揺れたいた ブランコと 濡羽色の カラスたちは
箒を 持つ人間の 上で カア カア カア と 鳴いていた。
また、次の朝を 待って……。
瞼を 閉じる。
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いつかあなたとココットを......。
詩と空と....「いつかあなたとココットを......。」 手を繋いだラベンダーの花畑、猫とじゃれる雲の上。水色の空は誰のもの? ロー…
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