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京都旅行 2022.11 ②

前回、京都が好きになったのは哲学の道の影響かもしれない、といった旨を書きました。
今回は、その辺りから書いてみたいと思います。

初めて哲学の道を知ったのは2020年6月。

京都国立近代美術館で開催された「チェコ・デザイン 100年の旅」展に行った際、同行者に連れられて銀閣寺まで散歩したのですが、その際に哲学の道を通りました。

今では、京都で一番好きな場所と言っても過言ではありませんが、初めて行った時は、ただ同行者と喋りながら歩いただけ。
特に印象深かったわけではありませんでしたが、その後じわじわと再訪したい気持ちが強くなったといった感じです。

先日(11月)訪れた際に撮った写真です

哲学の道は、もともとは琵琶湖疏水の管理用道路だったそうです。次第にここを歩く人が増え、文人が多く住むようになり「文人の道」と称されていた時期もあるようです。その後、哲学者の西田幾多郎が思索に耽りつつ好んで散策したことから哲学の道と呼ばれるようになったとのこと。

そんな哲学の道を、何故気に入ったのか?

明確か理由はないのですが、とにかく、心惹かれるのです。

私は以前金沢市に住んでいたことがあり、西田幾多郎、鈴木大拙といった哲学者の存在を身近に感じていました。尊敬や憧れといった感情もありますので、その辺りが一因かもしれません。
京都を散歩している時、西田幾多郎の息吹を感じるなんて思ってもいませんでした。

また、久しぶりに会った同行者といろいろな話をしながら歩いたのがとても楽しかったため、私にとって大切な場所に昇華したのかもしれません。

お気に入りの場所だけに少々長めに取り上げてしまったのですが、そろそろ旅行の話に戻します。


法然院、安楽寺に行った後は、哲学の道を通って、禅林寺に向かいました。

禅林寺に着いたのは、朝の8時20分過ぎ。
禅林寺の拝観時間は9時からです。
計画では、一旦禅林寺を通り過ぎ、先に南禅寺に行き、再び禅林寺に9時頃に戻る予定としていたのですが、既に多くの方が並んでいるのを見て、予定を変更。列に並ぶことにしました。

ここ禅林寺には7月にも訪問したばかり。
その時が初めての訪問で、事前にきちんと調べず、名のある寺院か否かも知らず訪問しました。
暑い盛りで、歩き疲れたこともあって、釈迦堂から御影堂の間にある廊下で、家族と一緒にへたり込んで休ませてもらったことを思い出します。

今回の目的は紅葉を見る事でしたが、夏、階段を登るのがしんどくて行かなかった(行けなかった)多宝塔に行くのも目的の一つでした。

と言う事ことで、多宝塔からの眺めです。
京都の街並みもよく見えましたよ。

ここ禅林寺は、通称永観堂の名でも知られており、こと紅葉の名所として有名です。浄土宗西山禅林寺派の総本山。853年に空海の弟子であった真紹が藤原関雄の山荘を譲り受け、尊像を安置、真言宗の道場としたのが始まりだそうです。
顔を斜め後ろに向けた阿弥陀如来像は、見返り阿弥陀として知られていますね。

あと二枚ほど写真を載せておきます。

朝、直ぐに人でいっぱいに。
人が写っていない写真を探すのが大変です。
ここも周りは人がいっぱい。
ここで写真を撮る方が沢山いらっしゃいました。


だいぶ長くなりました。
今回はここまでにしておきます。

次こそは、南禅寺から蹴上までの間、念願であった疏水沿いを散歩したことなどを紹介したいと思っています。


お読みいただき、ありがとうございました。