
【実録】深山さんの闘病記 #1 きっかけ
2024年10月のある日。
朝目覚めて、身体を起こして立ち上がった時…
わたしは、ある「違和感」を覚えていた。
それは「お腹の張り」である。
わたしが意識しているわけではないのに、勝手にお腹がギュッと張るのだ。
実際のところ、この「お腹の張り」こそ、全身浮腫を表す所見だったのだが…
ここからわたしは、病院の診断に振り回されて迷走を余儀なくされてしまうのだ。
最初に受診した近所の総合病院では、CTもレントゲンも異常はなく。
ガスが溜まっている様子もないとのこと。
念のため、整腸剤や胃腸の動きを良くする薬をもらい、経過を見ることになったのだが…
ここから、わたしのお腹は急成長を遂げることに。
数日の間にパンパンに膨れ上がり、張りも強くなり…歩くことさえままならない状態へとなったのだ。
これは、絶対おかしい。
そう思って、再び総合病院を受診するが…結果は変わらず。
痛み止めだけを処方され、病院をあとにした。
内科で異常がないのなら…
そう思って、次に受診したのは地元の婦人科。
ずっと更年期症状もあったし、お腹も張るし、そっち系かも知れない。
そう考え、思い切って受診したが…
この頃には、お腹がもうパンパンではち切れそうになっており。
腹部エコーが子宮まで通らないから診察できないと言われ、いわゆる「門前払い」をされてしまったのだ。
この「門前払い」が10月下旬の出来事。
この頃のわたしは、内心死ぬほど焦っていた。
11月に入ると、学校行事もあり、仕事も依頼を受けているなど、予定が目白押しなことが明白だったからだ。
しかし、そんな焦りとは裏腹にわたしの体調はひたすらに悪化の一途を辿っていた。
もはや自力で移動することもできず、買い物にも行けず。
着替えや入浴、トイレに至るまで、介助が必要な状態に陥っていたのだ。
お腹もどんどん膨れ上がり、重たくて座っていられないほどの状態に。
11月初旬のこの頃、わたしは毎日「死ぬかも知れない」と思いながら、ただ動けずにいたのだった。
(つづく)↓