クリエーター志望者に漫画『アオイホノオ』をおすすめする理由
こんにちは、にじまるです。
絵や文章、音楽など何かを創作する趣味を持っていたり、仕事をしている人にとってモチベーションは非常に重要です。
モチベーションを上げるための方法はいろいろありますが、僕の場合はクリエーターの自伝を読んだり観たりするとモチベーションが上がります。
中でも好きな作品は、『まんが道』(藤子不二雄A/著)、『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、そして今回紹介する『アオイホノオ』(島本和彦/著)です。
『アオイホノオ』とは
現在も連載中の島本和彦による漫画作品。1980年代初頭、大阪芸術大学に入学した主人公の焔燃(ホノオモユル)が漫画家を目指し、やがて漫画家としてデビューして活躍するまでを描く物語で。2014年にドラマ化された。
ドラマ版ではモユルが漫画家としてデビューするまでが描かれている。
本作は作者である島本和彦の自伝的作品で、後に『エヴァンゲリオン』『エースをねらえ!』『王立宇宙軍 オネアミスの翼』などを制作するガイナックスのメンバーの庵野秀明、赤井孝美、山賀博之をはじめ、漫画家の矢野健太郎、岡田斗司夫らが登場する。
漫画家志望者は必見!
物語の舞台が大阪芸術大学ということもあり、多くの学生がクリエーターを目指す環境の中で、主人公のモユルは周囲と切磋琢磨しながら漫画家を目指します。
この作品は漫画を描くシーンが多く、その心理描写も絶妙です。
特に漫画家志望者の大きな壁である「どうやったら作品を完成させられるか」という問題を真正面から描いています。
例えば、モユルが学園ラブコメ漫画を描く際に、教室の机と椅子を描くのが大変なので教室に入らずに物語を進めたり、漫画賞に応募する際にストーリー部門だとページ数が多いのでギャグ部門に応募するなどです。
漫画家の永井豪も、石ノ森章太郎の元でアシスタントをしながら漫画家を目指していた時、時間がない中でデビューするためにページ数の少ないギャグ漫画でデビューしたというエピソードがあります。
これらの手法は漫画作品を最短で作品を完成させるためのテクニックと言えます。なぜ最短で作品を完成させるかといえば、漫画は完成させなければ上達しないからです。
挫折した後どう考えて行動に移すか
絵や文章、音楽など何かを創作する時、ほとんどの人が挫折を味わいます。特に今の時代はSNSで上手い人と比較されることが多いため、創作者はより挫折しやすい環境といえます。
『アオイホノオ』で、モユルはあらゆる挫折を経験します。
例えば、課題で制作したアニメーション作品が鑑賞会の場で散々な反応で終わったり、意気込んで東京の出版社に持ち込みをしたが漫画賞に落選してしまうなどです。
しかしモユルの凄いところは、挫折から自分なりの解決策を考えて行動に移すところです。挫折をマイナスと捉えるのではなく常にポジティブに考えて行動に移すところは関心しました。
『アオイホノオ』を読むと、創作をする人にとって技術の向上と同じく、メンタルをいかに安定させるかも重要な要素だと感じます。
まとめ
大学入学当初は、なんとなく漫画家になりたいという意識だったモユルだったが、やがて具体的に目標を定めて作品を描くために努力する過程は、漫画家志望者にとって非常に励まされると思います。
具体的には作品を完成させるテクニックや、絵の向上、デビューするための方法、メンタルを安定させる方法、モチベーションの向上など。
創作者は『アオイホノオ』を読んだ後、知らぬ間に作品を描きたくなる程、参考になる要素が満載された作品です。
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