一般企業から高校教師への転職
第1回 教師に転職する決意
#お仕事小説部門 #創作大賞2023
私は、大学院を卒業後、メーカーに就職をして商品開発の仕事に従事してきた。
得意の英語力を生かし、海外の小売店を視察し、新商品を開発するのが私の仕事だった。
自分が開発に関わった商品が、全国の小売店に並ぶことにやりがいを感じていた。
そんなある日、教育に興味を持ちはじめた。
英語の学習を通して子どもたちの成長を見守り、英語で世界の人々と交流を持つことの魅力を子供達に伝えたかったからだ。
一念発起して、教員になるための勉強をして、教員採用試験に合格することができた。
新年度が近づいてくると、配属先の学校の連絡が来る。
学校という新しい環境に大きな期待を抱いていたが、そこはいわゆる学習困難校だった。
たいていの新人は学習困難校に配属されるのだから、順当な配属だ。
その学校で、企業では考えられなかった事が起こった。
つづく
第2回 配属先の生徒たち
第3回 同僚の先生たち
第4回部活
第5回立番
この話は、自分が見たり聞いたりした教員の仕事(働きかた)についてを基にしたフィクションです。