メンターインタビュー!向川 恭平
BLAST! SCHOOLでサポートいただいているメンター陣のインタビューシリーズ!
プロフィール
■名前:向川 恭平(むかいがわ きょうへい)
■現職:DNX Ventures, Principal
■経歴東京大学 経済学部卒→ 三菱商事→ UC Berkeley, Haas School of Business MBA 卒
■得意分野:事業計画のつくり方、VC、投資、不動産、インフラ、クラウド、SaaS
■ハッシュタグ:#剣道 #テニス #2児の父
■他己紹介:きょうへいさんってどんな人?from 他メンター陣
「人生を楽しむ天才」「ポジティブ&前向き」「シャープ」「まじめ&インターナショナル」「VC業界でこんな良い人には出会わない」
ーどんな活動をされていますか?
DNX Venturesでは、BtoB向けスタートアップのSeedおよびSeries A-Bステージの投資を行ない、出資してから上場するまでの成長を伴走しています。
投資先を見つけるプロセスでは、投資に足り得る業界のニーズや課題を特定した上で、リサーチペーパーや本、業界関係者を通じて幅広く情報収拾を行い、フィットする会社を探すことが多いです。またそれとは逆に、直接起業家と会って感銘を受けてから業界やニーズをインプットし、投資を検討することもあります。出資をしたあとは、起業家が真っ先に相談したい相手になれることを心がけています。起業家が抱える悩み、例えば組織づくり・資金調達・岐路における事業の方向性などの壁打ちが多いです。
ー人生でBLAST!した経験を教えてください。
■人生一辛かった高校時代の剣道の地獄の合宿
中学・高校で剣道を週5日、6年間やっていたのですが、毎年夏に地獄の1週間の合宿があり、そこで経験した人生一番の肉体的・精神的な試練が今でも糧になっています。地下にある道場で朝から晩まで追い詰めていたので、やっと合宿が終わったあとは刑務所から出所した気分で、とても気持ちよかった(笑)。自分でも驚きでしかないのですが、その後の大学・社会人生を含めて考えても、その時点における自己能力の限界を最も超えた経験という意味では剣道合宿に勝るものがないです。従い、仕事やプライベートでどんなに追い込まれようが、当時の合宿を振り返って「あれよりは楽だな」と考えられ、焦ることがなくなりました。
■バークレーのMBA留学で変わった価値観
MBA留学は間違いなくBLAST!した瞬間の一つです。特に、①自分の人生は、自分自身がしっかりと主導権を握ること、②身近な人を大切にして、それを存分に表現すること、当たり前の事かもしれませんが、この2つの心がけを同級生を通じて、心底学び直せたことが大きかったです。米国に行って、自分自身の考えを少し客観的にみれるようになったというか、振り返ってみれば、会社でも部活でも、自分よりも組織や属する集団の利益を優先する意識が強かったことが多く、自然とそういう価値観をもっていたんだなと気付かされました。
■子供の誕生によって気づかされる自分の未熟さ
子供達との日々。私には、1才半と6才の子供がいますが、子は自らの鏡といいますか、子育てを通じて毎日反省ばかりしています(笑)。自分がイライラしていたり、仕事のことで頭が一杯になっていると、彼らも明確に不機嫌になる。彼らが悪いことをして、頭ごなしに怒っても、全く反省しない、心に響かない。一方で、ちゃんと向き合って、子どもたちの立場にたって、注意したり、行動指針を示すと子供もそれを真似してくれます。自分自身の感情コントロールの面で、自分の弱さや未熟さに日々気がつかされています。
ーメンターをする上で心掛けていることはどんなことですか?
BLAST!生自ら多角的な視点で物事を検討できるように、アドバイスすることを心掛けています。なにかを判断する上で、逃している論点がないか、漏れている観点がないか、できるだけ選択肢や論点を出し切りたいと思っています。一方、BLAST!生が何かしら決断をするときは、本人の内的な動機や価値観を大切にしてほしいです。ただ、実は内的な動機は当事者でもわからないことが多いので(これは誰しも)、なぜそれをやりたいのか?を問い続け、BLAST!生が何をやりたいのかの解像度を磨くお手伝いをできたらと思っています。
ーBLAST!生に期待していることと、応援メッセージをお願いします。
将来実際に出資をして、ご一緒できる起業家に出会いたいです。今回BLAST!で取り組む事業でも、卒業後にまた別の課題に挑戦したとしても構わないので、是非起業というのを人生の選択肢に入れてほしいです。起業という生き方は、キャリアの面白い選択肢の一つだということを心から理解してもらえると嬉しいです。また僕自身は普段はこの取組以外に高校生との関わりが全くないので、高校生の皆様がなにを考えているのか、色々と教えていただけることを楽しみにしています!