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買い物道中膝栗毛


さあ! 買い物ゲームの始まりだ!

共通の趣味と言い換えることの多い、とどのつまりは『ジャンル』で知り合って15年目のお友達(Kさん)と、10年目のお友達(Aさん)。どちらも年下なんですけども、その三人で銀座に行って来ました。

KさんもAさんもファッション好きでとてもおしゃれな方です。先日『哲学を貫いている』とあきやさんに褒めて頂いていますが、このお二方もわたしと同じかそれ以上に哲学がある方達。
自身の「似合う」も「好き」もちゃんと分かっている(とわたしは感じている)し、お互いに、これが似合う、これが好き、という傾向もざっくり把握できています。
なので、ファッションエリアに足を踏み入れると、「これ、こひさん良いよ」「これKさん似合うやつ」「これAさん好きそう」とプレゼン大会が始まっちゃうんですよね。
ほれほれ着てみな、着てみな、と試着させて、似合っていたら心の底から存分に褒め称え、外れていたらちょっと違ったねえと引く。コーディネートのアドバイスやら、シチュエーションやら、疑問点が湧いたらお店の人もたまに巻き込んで、鏡を見ながら質疑応答。そうして、買ってしまったら『負け』。

この三人で出かけるとこんな感じのゲームが始まっちゃうんですよね。負けたところで何もないし、勝ったところで何もないんですけども笑。最終的には、良い買い物した〜って解散します。
西村しのぶの「一緒に遭難したいひと」に出てくる、キリエと絵衣子みたいな遊び(懲らしめられたわ〜!)。

売り場にある洋服、全てに目が届くわけではないし、アンテナが動かない時もある。そこを目ざとく見つけて提案してくる気心の知れたアドバイザーと一緒にいるんだから、楽しくないわけがないんですよね。『びっくりの試着』になることも多々ある。
繰り返しますけど、褒めるときは心の底から超褒めるし、イマイチなときはイマイチだときちんと伝えるし、代替案を出るなら出すし、その上で、相手の買うも買わないも尊重する(買えば喜び、買わないなら残念がる)。特に申し合わせたわけでもないのですが、良い環境、良い関係性があってこその話。

あと、基本的に、他人が物を買う姿は健康に良いよねっていう共通見解がある笑。ファッションを見るのも買うのも買わせるのも大好きマンたちの戯れです。

今回の舞台は

有楽町マルイ→ZARA→銀座松屋→銀座三越 でした。滞在時間的には、6割マルイ。2割ZARA。デパートはざっくり1割ずつかな。

わたしは、今回服を買うつもりがなく(フラグ)、Yeeさんのワイドパンツの色と同じリップを手に入れようと思ってたんですけど……。

わたしまけましたわ

帰宅の途についたわたしの手元には、トップスとボトムスの袋がございました…。あっれれ〜〜〜どうしたの〜〜〜???? 2点購入…。どっちもシルバーなので、今冬、ギラつく女です。それに青いコートあわせるとどうなるんだろう……笑

リップは、今、ベリー系、プラム系の色がほとんどなくて(良さそうなものは在庫切れ)、あったとしても明るすぎたり、茶系に転んだりと、塩梅が難しかった。結局、リップは購入出来ませんでした。

つよいつよい服ばかり

わたしが勧められるもの、どれもこれも『ちょっとしたパーティ向け』(ちょっとしたパーティって何だよ!)(誰が主催してんの?)(参加するなら自分で主催するしかなくない?)(などと言い合いつつ)的な、派手で、誰が着るの?っていう服ばかりだったのが印象深いです。もちろん、似合うポイントは押さえてあるんですけど。

特にAさんが、そういった服を寄越すことが多く、特にZARAはもうそんなんばっかりで、その都度「マジで?」って言いながら着て見せると「ええ〜? 着こなせてんじゃん……」って困惑の目で見てくるから、すげえ笑いました。
どこまでなら着こなせるのか、ってその境界線を攻めて弄ばれている気がする…笑。とはいえ、わたしも、どこまで行けるのか知りたい気持ちもありますが。

思った以上に、わたしは“”強い服“”と相性がいいんだな、と自覚を深めることになりました。

あと、そういう服を着て試着室から出てくるとKさんが、目にハート浮かべてきゃあ〜〜!!ってなってて(誇張表現)可愛かったしありがたかったです。ただ座っただけで、かっこいい! って言われたの初めてかも。Aさんも、店員さんもやんややんやと褒めてくれたので、チョロいわたしは、まけた〜〜!! って笑いながら購入しました。いいんだ。褒めてもらったという事実を大事にしたいし、わたしも楽しかったし。着るたびに、その日のことを明るい気持ちで思い出すよね。

いやしかし、足、細くしないとな…。

わたし的には、Kさんにスカートを見つけたことが、お手柄だったと自負しています。鮮やかな、イメコン的に言えばビビッドスプリング向けの色をしたスカートだったんですけど、ほんっとーーーに可愛かった。あれは出物だったなあ。
イエベホワイトのてろっとしたブラウスと合わせて、上品だけど可愛いファッションが完璧に仕上がってて、いやあほんとに感動するくらい可愛かったです。イエベの華やかさを実感&絶賛しました。

バングル、聖衣になる問題

聖衣と書いて、クロスと読む。

バングルを結構長いこと探していて、PDの先生には、ティファニーのボーンカフみたいなものを勧められたんですけど、なんかどうも違う気がしています。
似たようなものをあちこちのブランドが出しているので、ティファニーよりもっと安価で買えたりもしますが、カートに入れてもそこからずっと迷うので、買った試しがない。

スギサキさんのカラーレッスンで『広範囲にピカピカ光るものはアウト』と言われて、ああ〜〜〜って腑に落ちたんですけど、じゃあどういうバングルだったら似合うかなあ、とずっと考えています。

今回、マルイのアクセサリー売り場で見てたら、やっぱりボーンカフ系のバングルがあって、はめてみたのですけども、やっぱり見た目聖衣なんですよね。あんまり洒落て見えないし、光るとそこばっかり目線がいっちゃう。あと、手首が細めなので、けっこういかつい印象になる。かといって華奢だとまた違うし。落とし所が見つからぬ…。

骨ナチュではあるのですが、骨の強さはそこまでないタイプ(骨ストほど筋肉がなく、骨ウェーブほど脂肪感もなく、やや骨感が強め? みたいな消極的理由の骨ナチュ)なので、硬すぎるものはアウト。ブルベ冬ではあるのですが、ギラギラ光沢感はアウト。でもある程度の存在感は欲しいって、なんだ? わがまま彼女か??? っていう選択の難しさ。

まあ、いつか出会えるといいですね。って感じかあ。

尖る靴

割と苦手意識だったポインテッドトゥの靴、そこまで苦手意識持たなくてもいいかもしれないな、というのも新発見でした。
きっかけは試着室にあったパンプスだったんですけど、パンツスタイルにすんごい合ってたんですよね。ぱちっとパズルが嵌まる音が聞こえた位。

痛くなくて、履きやすくて、歩きやすくて、ヒールのあるものを基準に、探してみよう。そんな素晴らしいものがあるかどうかは別として、選択肢の幅を広げることが出来たのは僥倖でした。

かっこよさの種類

ありがたく恐縮することに、ファッションスタイルがかっこいいと褒めていただくことが最近多いのですが(皆さん優しい)、女性に対する『かっこよさ』って幅がある気がします。

男性性に振りつつも女性性をほんの少し残す、宝塚の男役の方のような『かっこよさ』とか、女性性はありつつ無性の方向でシャープな印象の、冨永愛さんみたいな『かっこよさ』とか。

コンセプトに入っていた『凛としている』、というのも、かっこいいの一種だとわたしは分類してますが、これは女性性から垣間見える『硬質さ』がそれを感じさせるのかな…という印象。
そもそも『凛』には『寒い』『冷たい』っていう意味があって、そこから『身が引き締まる』とに派生していったようですね。わたしの中では、己をしっかり持っている様子、姿勢よくまっすぐ前を見据える、みたいなイメージもあります。

わたしの場合は、かっこよさに振っても、どこかにファニーさ、ゆるさ、抜け感があった方がバランスがとりやすい実感があります。眉・目が強いけど、全体的な顔立ちがファニー方向なのでね…。ひと匙の愛嬌。

以前、メイクレッスンで『少量のメルヘンが必要』って言われたんですけど、当時はぜんぜん良く分からなくて、ん~? ってなっていたのをすごく実感する今日この頃です。おもしろいなあ……。

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