あれから30年。
昨日、ネットの記事で阪神大震災から30年、と知る。私はエヴァンゲリオンが好きなのだが、エヴァが30年なのは知っていたのでその記事を見たとき「は?震災も30年やったっけ?」と何故か驚いた。当然ながらそうなのだ。震災当時小学6年生。エヴァを知ったのは同じ年だから中学1年。当たり前だ。
今まで何も思わなかったのだが、昨日はふと当時のことを思い出した。思い出した、というよりあの時自宅が崩れていたらどうなったかを考えた。
当時、2階建て木造アパートの1階に住んでいた。壁は昔ながらの土壁で、いかにも古いと思わせるアパートだった。指でちょいと引っ搔けばぽろぽろ崩れる箇所があるような、危うさもあった。震災のちょうど1週間前、その外観の見た目の悪さから大家さんが外壁にタイルを張ったのだ。白いタイルだった。そのおかげで、全壊の扱いになったものの震災当日アパート自体が崩れることはなかった。避難してから数日後、改めて戻ると所々土壁は崩れ、穴が開き外も丸見えだったが。ま。そんな感じなので、崩れていたら今生きてない。家族全員。
そんな感じで他にも色々当時の事を思い出していたら、NPBの野球殿堂入りも発表されており、イチローさん(現役は引退されているので)が有資格1年で選出されていた。当時、震災後のオリックスの「がんばろうKOBE」のスローガン、そしてリーグ優勝、翌96年の日本一と、震災後を盛り上げてくれた選手たち。その中心選手として活躍されたイチローさんは、私にはヒーローだった。このタイミングで選出された事も、何かの縁なのかなと感じた。本当におめでとうございます。
そして今日、姉とLINEで当時の事を振り返り、父と母それぞれにも生きていて良かった事と、ありがとうを伝えた。生きているのが当たり前のようで当たり前ではない現在。沢山の事を経験しあれから30年、生きられていることに感謝しつつ。まずは転職活動。現実である。やれやれ。