子どもできないので強めの薬をお願いします
最近、排卵誘発剤のセキソビットを飲み始めた。これが、これからも続く長い戦いの始まりの合図に過ぎないのか、それとも、これまでの長い戦いを終わらせる鍵となるのか。
クロミッドではなくセキソビットを選択したのは、先生曰く、一度妊娠しているから、ということらしい(流産したけど)。クロミッドはセキソビットよりも強力な効果があるという。そのぶん、多胎とかのリスクは高いらしい。
この説明を先生から聞いた時、私は「いや、もういっそ双子でいいよ。」と一瞬考えてしまった。
普通は多胎はリスクと考えるようだが(子宮の病気を患っているもしくは患った方や一度帝王切開を経験された方にとっては、非常にリスクだそう)、子どもがなかなか出来ないと焦っている私は、普通の人よりも感覚がちょっとおかしくなっているので、「双子を産んでしまえばいろいろとチャラになるやないか」と考えてしまったのだ。
もちろん、双子の妊娠、出産、その後の育児などは私が想像するよりもずっと大変なことだと思う。だけど、こうも子どもが出来ない期間が長いと、「双子だと一気にこの妊活という地獄のイベントを終わらせることが出来るぞ!」という短絡的で愚かな考えを抱いて、リスクそっちのけになってしまう。私だけかもしれないが…。
結局クロミッドではなく、多胎と副作用の心配も少ないセキソビットを選択したわけだが、効果については半信半疑、いや、………疑いの方が強いので一信九疑である(こんな言葉ない)。無論、セキソビットを飲めば子どもが絶対できるということは、決してない。そして、子ども一人もできないのに、ましてや双子とか、そんな夢物語を期待してはいけない。
セキソビットにプラスして、私はさらに精神を安定させる薬とチラージンを毎日飲んでいる。こうなると、私は少し薬漬けで軽い依存のような感じで、“薬飲まねぇとやってらんねぇ”感じになっている。なかなかこちらの願いを叶えてくれない神より、今は薬が頼りだ。
でも、時々、「薬に頼らずとも、精神も安定して子ども産めたら良かったのに。」と考えてしまう。…まぁ、それが無理だったので、今の薬漬けの私があるのだが…。
「もっと強めの薬ください!!」と言う日が来てしまうのか…。そんなことを言いかねない自分が、ちょっと怖い。