#21【防音室DIY】壁へ防音対策をする
ここからいよいよ防音対策として壁、天井をDIYしていきます。
そもそも防音のためには具体的にどうするか知る必要があります。
まず防音としては上図の通り遮音と吸音の2つに
分かれます。
一般的によく勘違いされていますが遮音材、吸音材どちらかだけでは十分な効果を発揮しません。
防音材と聞くと壁にスポンジのような材料を貼るイメージが多いと思います。
これは吸音材なので音を吸収することはできても部屋の中に音を留める力としては弱いです。
片方の材料だけでは抑えられる音量に限度があるため、性質の違う遮音+吸音を組合せて初めて
防音として高い効果を発揮します。
というわけでこの部屋のDIYでは天井、壁、床
全てに遮音材と吸音材を入れていきます。
今回は遮音材として遮音シートを使用します。
遮音シートはゴムのような素材で少し独特な匂いがします。
そして1ロール当り30kgとかなり重いです。
遮音材の場合、高い防音効果を得るには質量を増やす(重くする)ことが重要です。
重い材料を使えば遮音性が高まり、外部へ逃げる音が少なくなります。
遮音シートを必要サイズに切り、裏の台紙を剥がして壁へ貼り付けます。
2〜3日かけて壁全面に貼付け終えました。
窓を撤去した部分は後から別タイプの遮音シートを貼付けます。
今は壁だけですがこの先天井、床と合わせて
トータル200kg近くの遮音シートを貼ることに
なります。
特に小窓の壁周りは鉄柱を避けたりしながら遮音シートを貼っているので結構手間取りました。
この辺りのタイミングで電気配線も今回のDIYに
合うよう調整しています。
一方吸音材としてはグラスウールを使用します。
グラスウールは断熱材の役割もありますが、吸音材としても主に使われています。
吸音材は素材の密度が高い程、吸音効果が高く
なります。
遮音シートが貼られた上からカットしたグラスウールを入れていきます。
グラスウールは去年のプライベートルームDIYでも使いましたが、今回防音室は繊維密度(K)の
高いグラスウールを使用しています。
(数値で言うと10K→40Kと約4倍!)
去年のグラスウールは綿のように柔らかいですが
今回はボード状になって繊維がみっちり入って
いました。
小窓周りもグラスウールを入れていきます。
小窓側の壁はこの状態だとビス留めできる部分がないので、木枠を作っておきます。グラスウールは外壁側と木枠側の2層に分けてカットしました。
グラスウール2層目として、木枠の間隔の間にも
はめ込んでいきます。
小窓周りはグラスウールとの間にすき間ができていたため、去年使った綿状のグラスウールを入れて塞ぎました。
これで壁全面に遮音材、吸音材を入れ終えることができました。
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