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道祖神祭りって?

野沢温泉村で小正月に行われる『道祖神祭り』に向けて、村がザワつき始めました。さて、どんな祭りなのか興味しんしん。

1月10日(5日前)

村の中心部にある宿&レストランの前に大きな灯籠が立ち上がりました。本来は前年に長男が誕生した家が立てるものらしいのですが、こちらは野沢温泉小学校の6年生によるもの。ちょうど立ち上げているところに出くわし、ラッキー!

高さは10mくらい?めでたさ全開です。


1月11日(4日前)

職場の女将から「だんご作りを手伝って!」と呼ばれたので行ってみると、大きなボウルに赤、白、緑の3色の米粉の生地が用意されていました。これを丸めていくのかと思いきや、みなさん思い思いにいろんな形を作っています。ハートや家、ウサギ、マグロの握り寿司に謎の宇宙人みたいな人型まで、なんでもあり!?最初は戸惑いましたが、だんだん楽しくなってきて鯛や海老、鏡餅などを制作。なかなかの出来栄えです!

これを蒸したら木の枝にさして玄関などに飾り、五穀豊穣をお祈りするのだそうです。

上の方にいる緑のコは野沢温泉スキー場のマスコットキャラクター、野沢菜×スキーで「ナスキー」。


1月13日(2日前)

秋に切り出してスキー場のゲレンデに埋められていた御神木を祭り会場まで引いていく『御神木里曳き』という行事が行われました。

25歳と42歳の厄年の男性たちが、それぞれ一本ずつの御神木を山から里へと引いて歩きます。雪の降りしきる中、出発!

社殿作りに使われるブナの御神木
揃いのツナギを来た、今年25歳の厄年軍団。
しゅっぱぁ〜つ!


1月14日(祭り前日)


道祖神場
と呼ばれる会場で『社殿組立』が始まりました。とは言っても見たことないので、想像力を掻き立てるにも限界が。作業は明日まで行われるようなので、建ち上がるのを楽しみに待ちましょう。

会場に並んだダルマたち、そんなに見ないで〜。
昼過ぎの様子、昨日運んだ御神木が立ってます。
そして夕方、ちょっと成長してる!


1月15日(祭り当日)

昼過ぎに社殿の完成を知らせる花火が鳴り響きました。すかさず行ってみると・・

おぉ〜!迫力あるお姿。上の方に小さなお社が取り付けられて、一夜限りの神社なのだそうです。

さて、午後7時に再び花火の音が聞こえました。いよいよ祭りの始まりです。まずは火元から松明に火を移すために(?)お酒を飲んだりで1時間。8時頃私も出掛けてみると、ちょうど松明を会場に運ぶ一行と一緒になりました。

松明運びの人たちはかなり酔っぱらっているので、周りのシラフの方々が手助けしながら進みます。降りかかる火の粉を雪で消火しながら・・

松明が会場に到着した後、なにやら攻防戦みたいなことが行われているらしいのですが、周囲を360度外国人の壁に囲まれて全く見えません。待つこと1時間半、ついに社殿に火がつけられました!

待ってました!

町中で見かけたあの灯籠も、火の中へ。

わ〜お!

炎の勢いは増して・・

降りかかる火の粉に逃げ惑う観客。

徐々にトーンダウン。

足だけは冷たいけど、炎の熱で全然寒くない!

そして火つけから1時間後の11時過ぎ、社殿は崩れ落ちました。

ご苦労さま。

前日、お正月の松飾りを会場に持って行く村民の姿を目にしました。道祖神祭りって、超絶巨大などんど焼きだったのかな?

初体験の火祭り・・降りしきる雪で辺りは真っ白。伝統的な日本の祭りを見ているのに周りは全員外国人。なんだか異空間に迷い込んだような不思議な感覚でした。テンション上がって眠れそうにないな〜。



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