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北信五岳③妙高山2日目〜外輪山を越えて

雨の火打山に登り高谷池ヒュッテで眠りについた翌朝、暗いうちに起き出すと昨夜は見られなかった満月が輝いていました。

紫外線を気にしなくていい月光浴、気持ちいい〜


クラッカーを何枚か食べて、快適だった高谷池ヒュッテを静かに出発。また泊まりに来たいな〜と思わせてくれるステキな山小屋、お世話になりました。

月に見送られて分岐を妙高山方面へ


月からのバトンタッチで太陽が元気に登場

日の出を眺めながら茶臼山のピークを越え、もうひとつの山小屋、黒沢池ヒュッテまで下ってきました。6時前、ここから始まる急登に備えて小屋前のベンチで朝ごはんにします。

コケモモとはちょっと違う赤い実はアカモノかな?


おにぎりでお腹を満たしたら早朝から賑わう山小屋を後に、ひと足先に出発した方と時々声を掛け合いながらキツい登りを一歩ずつ進みます。

20分ほど登り、視界が開けたところで見たものは・・

ど〜んと鎮座する妙高山

ここまで登ってきたのは外輪山で、目の前の妙高山に登るには一度下ってからが本番でした。この様子だと激登りは必至!

とりあえず外輪山を緩やかに下ります。右手に色とりどりの花、左手に長助池のある湿地を望むこの場所は平和で満たされている感じで、こうして登山を楽しめることのありがたみを噛みしめながら歩きました。

お花畑の奥、ダケカンバの白い幹が青空に映えます

そんな平和な時間は終わりを告げ、山頂に向けての急登が始まりました。

応援ありがと〜!

それでも小さな一歩を止めなければたどり着けるもので、ようやく稜線が近づいてきたようです。

あと少し〜

あれ、白い?さっきまであんなに青空だったのに。確かに山小屋のお天気ボードには「昼ごろぐずつく」とありましたが・・

ガス発生中


土の中から何者かも発生中、だれ?

8時過ぎ、岩場の祠にご挨拶していよいよ山頂へ。

岩の重なり、カッコいい!


やっぱり真っ白

予想はしていましたが、昨日に引き続き本日も展望ゼロ。それでも山頂に咲き乱れる花々が目を楽しませてくれました。

ミョウコウトリカブトは岩場に似合うな〜

雲行きが怪しくなってきたので早めに退散、燕温泉目指して下山します。

激しく登ったからには激しく下るわけで・・


シラタマノキ!かわいい〜


真っ赤なキノコにも目を引かれる

霧雨が降り出す中ようやく北地獄谷まで下ってきました。鉄分が感じられる赤い岩肌に、いろんな成分を含んでいそうな白濁した水が流れていきます。

下流にある温泉に期待が高まる!


最後の林道歩きを経て、温泉街が見えてきました。少し手前にある野天風呂に立ち寄ります。

こちらは木立に囲まれるようにしてお風呂と簡単な脱衣場があるだけの、野生味溢れる温泉です。以前は混浴だったようですが、現在は男女別に仕切られています。

男女別はありがたい!


白濁したブルーが神秘的

温泉で汗を流し、温泉街唯一の食堂でラーメンをすすりながら「次に来る時はどんなルートがいいかな〜?」と考えていました。

違う季節、できれば天気のいい日にまた登りたくなったふたつの山でした。

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