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シレトコ日記 7/17(曇り)

しれとこ100平方メートル運動

先日訪れた『知床自然センター』に興味深い展示コーナーがありました。

しれとこ100平方メートル運動』についての紹介です。こ知床の森を守ろうというこの運動はかつてニュースなどでも取り上げられたので記憶にある方も多いと思いますが、当時20代の私も「参加できるのかな?」と考えたことがありました。

その後すっかり忘れていましたが、今まさに、その活動によって守られ復元された森にいることを知ったのです。

斜里町が乱開発から守るために寄付をよびかけたのが1977年。田中角栄が『日本列島改造論』を発表したのが1972年のことなので、どんな時代だったかは想像つきます。その流れに乗っからずに「森を守る!」という英断を下した斜里町、エラすぎる。以前訪れた釧路湿原では、この政策によって湿原の大部分が失われたと聞きました。

土地の買い取りは1997年にほぼ終了し、その後はその土地に森を再生する取り組みが続けられているそうです。

ホテルで食事をされるお客様の質問は多岐に渡り、地元民ではない私はアワアワしていますが、この地域の歴史については自信を持ってお答えできるようになりました。

ここでの仕事を終える頃にはシレトコ博士になれるかな!?

散歩道の両側、かつては田畑だった土地に深い森が広がっています

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