地球の鼓動を感じる場所『阿蘇山』
10月の終わり、大分県くじゅう連山中岳から熊本県阿蘇中岳の噴煙がぽっかり浮かぶのを見ていました。阿蘇も登ってみたいな~・・
見慣れた山、阿蘇山に登ってみる
2週間後、阿蘇山目指して早朝5時前に家を出ました。
阿蘇といえば子供の頃は家族と何度も行き、運転免許を取ったらまずはドライブで訪れ、温泉に入りたい!と思ったら出掛ける・・そんな身近な場所です。
熊本駅からカーシェアリングの車で登山口の仙粋峡へ。
石と岩の登山道は次第に急坂になり、振り返るとゾコゾコします。右手の谷を挟んで向こうにある休業中のロープウェイの支柱を見ながら登っているとキィーキィー、カタカタという音が・・ロープもないのに?でも空耳じゃなく絶対聞こえる!やだ!!怖い!!!何かを振り切るように一心不乱に登っていくと、山頂駅の解体工事のショベルカーがみえてきました。良かった~、ビビったや~ん(涙)
尾根を登りきると大鍋と呼ばれる古い火口の縁にたどり着きます。この火口が噴火した時(何万年も前)のことや地球の太古の姿に思いを巡らせ、いつも見上げていた阿蘇山にこんな世界が広がっていたとは!と驚きながら火口底を経て高岳山頂へ到着しました。
熊本といえばお弁当のヒライ。来る途中に店舗があったのでお昼ごはん買っときました。早朝に家を出て、お昼にはこの絶景を見ながらおにぎりをほおばる幸せ・・!!
高岳から墳火口により近い中岳、東火口展望所で噴煙が上がる火口を眺めて地球の息づかいを感じつつ下山。今まで「阿蘇山は九州の宝」って思ってたけど、考えを改めました。「阿蘇山は世界の宝!」
名残惜しい気持ちで阿蘇山を後にし、帰り道にあった南阿蘇温泉癒しの里に寄りました。うっすら茶色いにごり湯がなんか良さそう!他に入浴客はおらず、貸切状態でゆっくり山の疲れを癒しました。
夕方のラッシュに巻き込まれながらも無事に車を返却してゲストハウスに荷物を置いたら夜の街へ。熊本は水が良いからきっと美味しいビールが飲めるはず・・と思って探しておいた Oiseau へ。
この日の宿、染物と宿の中島屋に戻って3階テラスに上がるとブルーにライトアップされた熊本城が見えました。明日行くからね!
夏日の熊本市内にて
まずは朝ごはん。
そして、熊本城へ。
白と黒のコントラストが真っ青な空に映えて美しい!
天守閣内部の展示を見ていくと、地形に関するものがありました。少し小高くなっているこの場所は阿蘇山の噴火によって作られたという説明に、昨日の阿蘇山の姿が思い出され深く納得。
熊本城周辺をずいぶん歩き回って移動してしまったので路面電車で中心部に引き返し、繁華街のど真ん中にある熊本市現代美術館を訪れました。
その模様はこちら。
美術館を出たらちょうどお昼どき。ゲストハウスでもらったグルメマップを開いてみると近くに太平燕の店があります。そう言えば熊本グルメの太平燕って食べたことないな~・・と思いつつ行ってみると「只今1時間待ち」。わぉ!
周辺をぐるりと見渡してビビッとくる看板を発見しました。タイ料理。食べたことない太平燕の口になっていた訳ではないのでタイビーフンへとシフトチェンジ、入口へと続く細い階段を上がります。暑いなか歩き回ってビールも飲みたい!
帰りはJRではなく高速バスで。数年前にオープンした商業施設、サクラマチクマモトのバスターミナルから福岡へは数10分おきに出ているので便利です。
出発までの時間に地下の熊本県産酒の専門店をのぞいてみると有料で試飲ができるコーナーがありましたが、残念ながらその時間はない!「野趣あふれる一杯」という説明に惹かれ深野酒造の球磨焼酎『火乃香』を購入してバスに乗り込みました。
下から見上げるのとは、また違った顔を見せてくれた阿蘇山。
ごはんが美味しく路面電車も楽しい熊本の街。
今度来るときは酒屋さんの試飲コーナーを堪能したい。(結局、心残りはそこ!)次なる目的もできたところで博多駅バスターミナルに到着しました。
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