根津美術館/百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉
お友達から、チケットがあるからとお誘いをいただいた。
本当は家で休息dayの予定だったけれど・・・行ってきた。
(&午後はアレクサンドル・プーシキン原作による全3幕のバレエ「オネーギン」))
昔なら月曜日からの仕事を考え、週末に予定を複数日入れるなんてしなかった・・・変わったと思う。
今、根津美術館で開催しているのは、
重要文化財指定記念特別展 百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉
2024年11月2日(土)~12月8日(日)
根津美術館は常設も好きなので、お誘いいただいて嬉しかった・・・。
蒔絵も大好きなのだ。
作品リストはこちら。
飯塚桃葉(いいづかとうよう)は、江戸時代中期から後期に活躍した蒔絵師。
阿波藩10代藩主、蜂巣賀重喜に蒔絵師として仕えた。
江戸時代17−18世紀には「博物大名」という魚類・鳥類・昆虫などの図鑑を作らせる大名」が次々に出現した。
博物大名のネットワークには、蜂巣賀重喜の他、平賀源内(大名ではないが)や熊本藩主の細川重賢なども載っていた。
パンフレットにあるように、博物学と工芸のまさに融合の展覧会。
国の重要文化財に指定された「百草蒔絵薬箪笥」も実際に拝見して・・・
本当に素晴らしいなと思った。
こういうものをリアルに見ることができるだけでも本当に幸せな時間・・・。
緒方洪庵が使っていた薬箱も拝見。
大阪大学所属で画像があった。
リンクできないので、解説文一部とURLを記載する。
この薬箱は、寄裂という模様で、渋い箱。
綺麗な状態で保たれて大事にされてしたことが分かる。
写真は撮れないのと、いい加減なことも書けないので、詳細はこの美術展ナビもご参考に・・・。
展示室5では、国宝「鶉図」も公開されている。どんなものかは根津美術館のサイトにある。
他にも大好きな野々村仁清の「色絵鉄仙花茶碗」(絵葉書を買った)が出ていた。
仁清、いつも長々時間をかけて見ている。
そして、根津美術館に来たら「双羊尊」と2階への階段を上がった横に飾られている特別ケースの中の 宝飾時計(いずれもイギリス製)3つは必ず見る。
「双羊尊」は、こことイギリスに2つしかない貴重なもの。
根津美術館の袋などにも印刷されている。
その名の通り羊が2頭、左右に繋がっている器。
この時は首都圏にいなくて見に来られなかった。
イギリスのも根津美術館に来た貴重な機会。
展示室6はいつも茶の湯関連の展示なのでそちらも必ず拝見する。季節ごとに作品が変わる。
今月は炉開きの展示。
どの道具も素晴らしいが、今回印象に残ったのは、11番の「瓢花入 銘ふくら雀」。
27番の龍泉窯の「青磁輪花鉢」も美しかった。
根津カフェは並んでいたので、美術館を出て近くのヨックモックでダッシュで昼を食べて、移動した。
10分くらいでガレットを丸呑み💦
連休最終日ということもあり、美術館はまあまあ混んでいたし、午後移動した上野も人が多かった。
次の美術館はどこにしようか思案中。
毎度のことながら、行きたい美術館に比べ休みが足りない。
年末年始のお休みは、美術館も展覧会がないことも多い。
とりあえず見られるものを順々に巡りたい。
明治神宮ミュージアム(先日の山口蓬春記念館で招待券をもらった)と来年休館してしまう出光美術館の展覧会、トーハクのハニワは見に行く予定。
くたびれても、諦めずに行きたい。
やはり、時間が足りない。
無期限のお休みが欲しい。
『好きなことだけする人生なんて、つまらないよ。』
という方々に世の中のお仕事をお任せし、私は好きなことだけして暮らしたい。
(と、なかなか大きな声で言いにくいことを路地裏に投げます。)
昨夜の月は綺麗だった。
この時期からの冷たく凛とした澄んだ空気や空が大好き。
大好きな冬がもうそこに来ていて、嬉しい。
冬も、芸術を楽しもうと思う。