こざっぱり
北海道の友達と話していて、ふと思い出した。
このノートにも書いた鬼上司。
今思うとパワハラだったと思うけど、当時はそんなことも思わず必死だった。
ある時その鬼上司ととてもおしゃれな女性の先輩とエレベーターで3人になった。
その時なぜそんな話になったか全く覚えていないが、鬼上司がその先輩のことをいつもおしゃれで素敵だと褒めた。
私も同感(美人で雰囲気のある素敵な方で今も交流している)だったので、『本当にそうですよね、いつも素敵です。』と相槌を打った。
すると、その鬼上司が私にも何か言わないと悪いと思ったのか、
『お前は(私はお前呼ばわりだった)、いつもこざっぱりしてるな。』と言われた。
こざっぱり(笑)!
当時私はコートやマフラーやバッグ、手袋など今よりよほど凝っていた。好きだったのだ。
短い通勤時間でも毎日変えていたが、執務室ではそれらは見られることはない、会社に着いたら脱いでしまうから。
中の服は仕事なので、シンプルで基本的パンツが多かった。
白かネイビーか淡いグレーばかり着ていた。
休みの日はベージュやピンクのフェミニンなアナイの服なんかも着ていたが仕事の日はそんなだったし、デザインもシンプルだった。
今はもう着ないけれど、セオリーのボトムやニットなんかを着ていた。
私に似合うわけではないけど、シャキンとして仕事モードな気がしたものだ。
仕事が忙しくて痩せていたからサイズもX0だった。
だから、こざっぱりしてみえたんだろうな。
髪も手入れの時間が惜しくて
今は顎くらいのボブだけれど、もう少し短いショートカットだった。
こざっぱりとした服装。
調べると『清潔で感じの良いさま』とある。
あのひどい生活で、清潔そうに見えたなら良かった。
帰宅してから家を出るまで6時間くらいしかないことがほぼ毎日だったから。
寝たと思ったらすぐ朝だった。
今はありがたいなあ。
北海道にいた頃は今頃会社を出たりするのはザラだった。
22時を過ぎたら深夜残業になるから22時14分に端末を切り、あとはパソコンがいらない残務処理をしてなんとか23時までには会社を出たい!
そんな毎日だったことを思うと,今は天国。
今日の母もご機嫌斜めで、トイレと歯磨きが難航して1時間近くかかるも、あの頃に比べたらマシだと思える。
やっと金曜日。
明日は美術館。
休みがあるのもありがたい。
1週間お疲れ、私。
皆様もお疲れ様でした。
良い週末をお過ごしください。
当時ここを通って帰宅するときは、電気が消えている時間だった。
懐かしい場所である。