失われゆく野付半島のトドワラ
野付半島
今回、久しぶりに野付半島に行きたいと思った。
道東もよく行くのだが、野付半島は久しく行っていなかったから。
ラムサール条約とはこんな条約。
前に野付半島に行った時は船で行ったから車で行く時と反対側からのアプローチだった。
今回は朝一番の観光船(8:30)には間に合わないから車で行くことにした。
ここから、トドワラまでは、1.8km。
トドワラとは、立ち枯れした
トドマツ林のこと。
トドワラ探勝線歩道
トドワラまでは、歩道を歩くか、トラクター(一回500円)の道があるが歩きたかったから歩道を行く。
歩道を歩き始めると、大きな鹿が4頭のんびりと草を食べていた。
すぐ目の前にいて、こんな至近距離で蝦夷鹿を見たのは初めて。
歩道の方は草がかなり生えており、人が1人通れる位の細さ。
木道とトドワラ
トドワラのところまでは、木道を歩く。
トドワラの雰囲気が私の記憶と全く違って驚いた。
私の思い出のトドワラは白っぽい枯れた木がもっとたくさんあってトドワラの周りまで歩けた。
なのに、今は写真の所までは木道がなく行くことはできないし、トドワラが少ししかない。
こんなだった?
とりあえず引き返して、前回船でアプローチした方面にも歩いてみた。
ともあれ、トドワラに違和感を覚えながら野付半島ネイチャーセンターに戻る。
野付半島ネイチャーセンター
先にここに行くべきだった。
歩く前にここでいろいろ見てから行くのがいいと思う。
係の人に、トドワラの印象が違うこと、北海道遺産の看板がないことを聞いてみると、いつ行ったか聞かれたので、おそらく2013年くらいと話すと、壁を指差して、教えて下さった。
私が行った2013年の後、2014年に台風があり多くのトドワラが失われ、その後もどんどん減って今は10本あるかないかくらいになってしまったそうだ。
当時トドワラの近くまで行けた木道も今は手前で終わっている。
(野付半島の模型があり写真撮ればよかった)
北海道遺産の看板もなくなり、なんとも寂しいトドワラになってしまったのだ。
野付半島〜尾岱沼(おだいとう)へ
お昼時になったので、昼食のおすすめを係の人に聞いてみた。
もともと宿泊ホテルの方から、
『ロマン』というお店のポークチャップの話は聞いていた。
気にはなったが、迷っていた。
係の人が教えてくださったのは、尾岱沼にある『白帆』というお店。
ここで、北海シマエビの天丼が食べられるという。
そちらが食べたくなり向かうことにした。
尾岱沼(おだいとう)は、野付半島の先っぽの反対側にある場所。
『白帆』というお店はすぐに見つかった。
このダブル天丼が美味しくて、もう一度食べたい!
北海シマエビとホタテが2つずつ。
ホタテは多分オスとメスが一つずつでヒモも天ぷらになっていた。
タレも程よい濃さで好みだった。
お米は道産米。
値段は1,500円也。
美味しくて一気に完食。
道の駅『おだいとう』へ
観光協会に立ち寄り、親切な方から地図やらいろんな話を伺い、ソフトクリームを道の駅『おだいとう』に食べに行く。
ソフトクリームは美味しかったけれど、今のところ私の一番は、『幸せな牛のミルク』(喜茂別)のソフトクリーム!
このスタンプの像はこちら。
道の駅の建物から少し離れたところにある。
ここから見える国後島に向かい、
『返せ!』と叫んでいる像。
道東も果ての方に来ると、北方領土が本当に身近だ。
この後どうするか迷い、何回も行っているのだが、納沙布岬に行くことにした。(日本最東端岬)。
長くなったが、野付半島のトドワラはあと数年と言われているが、大きな災害があればどうなるか分からないと係の方がおっしゃっていた。
もし、一度行ってみたいと思われているならば早く訪れた方がいい場所だと思う。