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生誕130年、芹沢銈介の世界(人間国宝)@日本民藝館


日本民藝館

2024年もあと3ヶ月ちょっと。

都内の展覧会を検索していて見つけたのが、日本民藝館で開催中の『生誕130年 芹沢銈介の世界』だった。

今週は引きこもり週末の予定だったが、出光美術館の前売券を買っていたのに行く日を決めていなかったことを思い出し、午前と午後で行くことにした。

日本民藝館の最寄り駅は、駒場東大前駅(京王井の頭線)。
徒歩7分とあったが、すぐだった。

建物

日本民藝館本館のうち1936年に竣工した建物部分を旧館と呼ぶ。旧館は柳宗悦が中心となり設計されたもので、外観・各展示室ともに和風意匠を基調としながらも随所に洋風を取入れた施設となっている。旧館および道路に面した石塀は、2021年に東京都指定有形文化財(建造物)に指定された。なお新館は旧大広間のあった位置に1982年に建て替えられたものである。

https://mingeikan.or.jp/floormap/honkan/?lang=ja

所蔵品

当館所蔵品のほとんどは、柳宗悦の審美眼を通して蒐められたもので、日本および諸外国の新古諸工芸品約17,000点を数える。中でも、朝鮮時代の陶磁器・木工・絵画、丹波・唐津・伊万里・瀬戸の日本古陶磁、東北地方の被衣(かつぎ)や刺子衣裳、アイヌ衣裳やアイヌ玉、大津絵、木喰仏、沖縄の陶器や染織品、英国の古陶スリップウェアなどは、質量ともに国の内外で高い評価を受けている。また、民藝運動に参加したバーナード・リーチ、濱田庄司、河井寬次郎、芹沢銈介、棟方志功ら工芸作家の作品も収蔵している。

https://mingeikan.or.jp/collections/?lang=ja

京都で河井寛次郎記念館は行った。
まだ棟方志功を見に行けていない。そしてそうこうするうちに青森の記念館は今年の春閉館してしまった・・・。

私がまず行こうと思っていたのは鎌倉にある棟方志功記念館
こちらも早く行かねばと今日民芸に触れて思い出した。

芹沢銈介作品

芹沢銈介の所蔵作品の一覧はこちら
今回の展示では一部の作品のみ写真撮影が許可されるのみでほとんどは撮影不可だった。

1895-1984。静岡県静岡市生まれ。1916年、東京高等工業学校図案科を卒業。1927年、柳宗悦の『工藝の道』を読み深い感銘を受け、さらに翌年、沖縄の紅型の美しさに強い衝撃を受けて、染色家になることを決意する。紅型と和染に学び、図案・型彫り・染めまでを一貫して行う「型絵染」の技法を生み出し、明るい色調と明快な文様を特徴とする作品を数多く生み出した。
柳宗悦の依頼により1931年創刊の雑誌『工藝』の装幀を手がけることで、染色作家として民藝運動に本格的に参加するようになる。日本民藝館では、着物、帯地、屏風、のれんなど約200点の作品を所蔵している。また、生活を美しく彩る工芸を目指した芹沢の仕事はさまざまな分野に展開され、『民藝四十年』『蒐集物語』など柳の著作の装幀、「絵本どんきほうて」などの絵本類、柳宗悦邸の客間に用いられた小襖等、様々な作品が収蔵されている。
郷里の静岡市に「静岡市立芹沢銈介美術館」があり、宮城県仙台市には「東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館」がある。

https://mingeikan.or.jp/collection_series/serizawa_keisuke/?lang=ja

今回の展示を見て、静岡と仙台に行かなくては、と思った。
素晴らしかったからだ。

静岡には美術教師の資格を持った友達がいるので会いに行くのもいいかもしれない。

重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されたのは、1956年。

生誕130年 芹沢銈介の世界

2024年9月5日(木)〜11月20日(水)まで。

パンフレットはこちら

今回は、静岡市立芹沢銈介美術館所蔵作品の特別に展覧されている。

絵葉書になっていたのはこちらともう1枚


もう1枚の絵葉書

展示品の一覧がなかった(と思う)のとホームページを見てもないので、なかなか詳細を記録できない。

なので、ショップで「別冊 太陽ー芹沢銈介の日本」を購入した。
あとは上記絵葉書を2枚ずつ。

これを読んだ上でもう一度行きたい・・・。

特別展の写真

撮影がOKなのは
このショーケースの中のみ
鶴亀・松竹梅文のれん 1955年
真正面だと自分が映るから左手から撮ってみたが
他人が2人も映り込み💦なかなか撮るのが難しい😓
御滝図のれん 1962年
沖縄笠団扇文部屋着
沖縄のクバの葉で作られた笠と団扇、麦わらで作った「むんじゅる笠」をモチーフとした着物


併設展


特別展とは別の併設展

5つのテーマに分かれて展示があったが、
・自然釉と窯変
・欧米の木工
・芸能衣装
・朝鮮工芸の意匠ー動物文様を中心に
・東北の工芸
とバラバラであまり頭に入ってこなかった・・・。

その分、芹沢銈介作品をじっくり見てきた。

もう一度行く機会があれば、併設展ももう少しちゃんと見たい。

日本民藝館自体が素敵だったので、建物を見るだけでもいい。

なお、靴を脱いでスリッパで見る形式なので、着脱しやすい靴で行くのがおすすめ。

*出光美術館は別の備忘録に・・・。


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