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日本・東洋 陶磁の精華(コレクションの深まり)@出光美術館

出光美術館

8月25日(日)まで開催中の展覧会を見てきた。

真ん中の作品は世界に二つしかない
『青花龍文壺 景徳鎮官窯』
もう一つはニューヨークのメトロポリタン美術館にある
左 野々村仁清 右 柿右衛門

見たことがある作品ばかりだけれど何度見ても良い。

開館同時に入って、お昼までじっくり過ごした。

写真撮影は不可。外のパネルのみ撮影可能。

※出光美術館は、昭和41年に開館。
東洋古美術を中心に年間6回ほど展覧会を開催。
ビルの建替計画に伴い、2024年12月の展覧会を最後にしばらくのあいだ休館してしまう。せっかく首都圏に戻ってきたのに残念・・・だが仕方がない。

展覧会の構成


第1章
ザ・ダイジェストー日本・東洋陶磁

第2章
中国陶磁

第3章
朝鮮陶磁

第4章
日本陶磁

※8/6以降に展示の作品もある

参考:出品リスト

第1章
ザ・ダイジェストー日本・東洋陶磁

ここはダイジェストだけあって、やはり見応えがある章だ。

日本、そして中国・朝鮮半島で生み出された東洋陶磁は、各国・地域の自然環境、文化・伝統をもとに独自の個性を見せています。本章では、中国陶磁に関しては「シルクロード」「皇帝のうつわ」、朝鮮陶磁と日本陶磁は「交流」「中国陶磁の影響」と「中国陶磁からの脱却」、そして「独自性の形成」にスポットを当てます。日本・東洋陶磁の相互の影響と独自性を表す陶磁器それぞれの特徴を、当館を代表する豪華ダイジェスト版としてご紹介します。

出光美術館ホームページより

縄文時代の火焔型土器も立派で大きい。
火焔型土器はそんなにたくさん見たことがあるわけではないのだが迫力があった。

火焔型土器は煮炊き用の鍋として使われていて、実用性と芸術性を持ち合わせていると言われている。
国宝は、新潟県の十日市町にあるらしい。見に行きたくなった。


隣が野々村仁清の大きな作品『色絵芥子文茶壷』で、時代が変わると全く趣が異なるなぁと思う。

この作品は華やかで美しく何回見ても好き。

出光美術館のサイトから転載

まろやかな姿は、葉茶壺として珍重された中国製の呂宋(ルソン)壺を祖型としており、金、銀、赤などの色絵で、高く低く咲き乱れる芥子の花をあらわしています。肩には金彩による切箔形の散らし文を、裾には「仁清黒」と呼ばれる、蒔絵を連想させる艶やかな黒で雲形をあしらっています。芥子文は俵屋宗達周辺の画風や、狩野宗眼重信による芥子図屏風絵との類似がみられ、仁清茶壺を享受した人々が、同時代の絵画に親しむ文化の中にあったことが偲ばれます。

出光美術館ホームページより

この野々村仁清の重要文化財で静嘉堂文庫にあるこの作品も好き。
こちらに戻ってから曜変天目を見にいった時、展示されていてやっぱり見事だった。

そして、世界的名品「青花龍文壺 景徳鎮官窯」!
これも前の展覧会で見たことがある一品。


地球上に2つしか存在しない世界的名品
出光美術館のサイトから転載

透明釉をかけて1300℃以上の高温で焼き上げ、鮮やかな青文様を表す青花(染付)磁器は、明王朝の江西省景徳鎮に置かれた官窯において御用磁器として技法が磨かれ、きわめて質の高い作品が残されました。中でも宣徳官窯の青花は、明代官窯の最盛期にあたるとして高く評価されています。この高さ52cmに達する龍文壺は、その中でもまれに見る大作で、ニューヨークのメトロポリタン美術館の龍文壺と一対をなしていたと考えられる世界的名品です。大きく見開いた目、躍動感あふれる姿態の3本爪の龍をはじめ、青花の濃い発色が文様全体をきわめて印象深いものにしています。

出光美術館ホームページより

写真が撮れないから難しいのだけれど、ダイジェストの章だけあって見事な作品がたくさんあった。

写真が探せないのだが、
『青白磁刻花蓮華文深鉢』は、とても涼やかなグリーンのようなブルーのような淡いラムネ色みたいな鉢で美しかった。

他にもたくさん心惹かれる陶磁器が目白押し。
この章だけでもかなりの時間をかけて見てしまった。

第2章 中国陶器

「チキンカップ」

松岡美術館で見たような・・・記憶が曖昧。

本来のものを模したものだが、相当にうまく再現されていて貴重なものらしい。
写真がないのが残念・・・。

出光美術館サイトより


サイトにもこれしか写真がなく・・・
他にもいい作品が多々あったけれどうまく説明ができない・・・(涙)

第3章 朝鮮陶器

高麗の青磁はまた中国と雰囲気が違って、小ぶりながら素敵な色や形のものがあった。

出光美術館サイトより



特集1 金工・銅器、漆器の精粋


出光美術館のサイトより
実物はもっと暗めの色合いで、ここまで文様が鮮やかには見えない

ここは4点ほど。
『金銅蓮唐草文透彫経箱』が細かくて綺麗だった。

2点ほど見たかったのが後期で残念。

特集2 茶道具の精粋

第3章と第4章の間にあった「茶道具」。

茶入れや黒楽茶碗(長次郎 銘 黒面翁)など素晴らしかった。
(下の写真にはない)

出光美術館サイトより

『唐物文琳茶入 銘 奈良』『 肩衝茶入肩衝』が良かった。

*静嘉堂文庫がまだ昔の場所にあった頃に、『大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子(つくもなす)』を見にいって、その際にたくさん茶入れを見た。
あれも良かったなあ・・・またやらないかなあ。

『赤楽兎文香合』もこの美術館でよく見ているお馴染み。

出光美術館のサイトより
松平不昧公や川上不白の所蔵品だったもの



第4章 日本陶器

この章も見応えあり。
野々村仁清や、尾形乾山をはじめ、古清水、古伊万里、鍋島、柿右衛門などなど素晴らしい作品がたくさん並ぶ。

何回も往復して、満喫した。

柿右衛門
外国での観賞用とあって大きい
牡丹、竹、菊、梅が華やか

尾形乾山の「色絵定家詠十二ヵ月和歌花鳥図角皿」も好きだった。
12客の角皿が、月によって狩野派と琳派の作風で異なっている。

大好きな鍋島は2点(『色絵野菜文皿 』『色絵松竹梅文大皿』)ほどあったがやっぱり良くて、九州まで見に行きたくなった。これは私の大きな宿題・・・。


古伊万里の『色絵花盆文皿 』とそれを模したマイセン窯の『色絵花盆文皿 』が並べて展示されているのも面白かった。
マイセン窯のが気持ち、小さくて華やか。

『織部千鳥形向付 七客』はその名の通り、千鳥の形の織部焼が7つ。
それぞれ風合いが異なって面白い。

古清水の『色絵楓文透彫手焙』もとても美しかった。
探したらこの方のブログに写真があった。

とにかく見応えのある展覧会だった。

2時間くらいかけて、行ったり来たりして、気に入った作品を何回も見て、満喫した。

ミュージアムショップ

クリアファイルと絵葉書を購入した。

何かと使うクリアファイル2点
絵葉書・出す分だけ購入
『青花龍文壺 景徳鎮官窯』はニューヨーク🗽の友達へ出すつもり
次回のパンフレット(右)

図録は悩んで重たいからやめた・・・・キリがないのでいつも悩む。

おまけ

美術館の後、友達とランチ。
東京會舘のカジュアルな方にしたけれど普通。


レストランからの眺め

リピートはしない気がする。

その後銀座に移動して久しぶりに和光でお茶。
11組待ち。
ちょうど窓際が空いたみたい。でも眺望は街中故・・・こんな感じ。
向かいも和光。

この角度から鳩居堂を見るのは新鮮
アイスカフェ・オ・レとケーキ
友達は紅茶

白桃のパフェと迷って・・・ケーキセット。

お腹いっぱいで、日本橋までのんびり歩いて丸善に寄ってから帰宅。

だんだん人が少なくなる歩行者天国
夕方は意外と暑さが和らいで
歩きやすかった
明治屋の建物も好き
オリーブを買いたかったが面倒で素通り
これが見えたら日本橋
丸善


明日は母を美容院に連れて行かないといけない。
車椅子になって初めて。
骨折のせいで美容院に連れて行けず、かなり伸びており・・・予約したが無事行けるだろうか・・・駐車場が停めにくい形だし、目の前のスーパーで乗り降りするのも危なさそう・・・。
ちょっと考えなければ。
無事終わりますように。。。

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blanche
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