久しぶりの美瑛と札幌の夜/北の大地の旅③
久しぶりに美瑛
帯広の東乃雪(精進料理のお店)の女将さんから、ずっと美瑛の北工房さんのマスターを紹介するから(観光のこととか教えてもらえるように)と言われていて早数年。
トムラウシから美瑛は、3時間弱。
今回ようやくお願いして、北工房のマスターに連絡していただいた。
3日目の全行程はこんな感じ。
トムラウシ温泉を出てから、平日だったので、富村牛簡易郵便局に寄る。
カフェは10月から。
郵便物を出す。
こんな山奥の消印もなかなかないでしょう。(風景印はない)
歩さん、お楽しみに。
トムラウシを後にする。
この日の天気は目まぐるしかった。
上富良野 多田農園
美瑛に向かう途中、友達と
『あれ、ここ多田さんの近くだね。』となって、上富良野にある多田ワイナリーに立ち寄ることにした。
友達は何回か来ているが、私はかなり久しぶり。
しかも後継ぎとなる息子さんがいらしていた。
初めて伺った頃は、息子さんがいらっしゃるが継ぐか分からないと聞いており、北海道に戻っていらしたのだとびっくり。
そして嬉しい。
聞けば本州でエンジニアをされていたとのこと。
Instagramは奥様が運営。
サラリーマンの奥様だったのに、上富良野の多田農園へ、ってどんな感じなんだろう。
決断は大変だったかな。
飲み手としてはありがたいと思う。
メルローブラン2019が美味しかったから買えたら、と伺うと在庫なし。
残念。
来年買う。
ちょうど安心院(大分県)で買ったワインがなくなったので、
メルロー2本
ピノ・ノワール種類違い2本ずつ
紅玉ジュース2本を
買った。
ワインは6本。
うち2本は、道内の友達のワインセラーに預けて今回みたいにまた飲むことにする。
4本と紅玉ジュースを自宅に送る。
ピノ・ノワールは、除梗したものとしていないものの違い。
※除梗
『梗』とは果梗、つまりブドウの茎、粒がついている軸の部分。
それを除いて作ったのが除梗。
2万円以上買うと送料半額だった。
メルローはまだ陳列されていない2023ビンテージを出してくださった。(空港にもまだ2022しかなかった)
まだ飲むには早いということでピノ・ノワールから飲もうと思う。
散財しすぎ?と思ったけれど、どうせワインは飲むのだから飲みたいものを買っておこうと気を取り直して先に進む。
※多田さんのワインには、丸瀬布にあるマウレ山荘で出会った。ピノ・ノワールの白ワインがあり、誤植?と思ったのが始まり。もともと農家だった多田農園。ワインも作るように。ピノ・ノワールの北限がこの多田農園のある上富良野町だと聞いたが、ブルゴーニュ地方の最北端にあるシャブリ村の緯度は北緯48度、上富良野町は北緯43度28分。ちなみに稚内は北緯45度24分だからここでもピノ・ノワールは作れそう。イメージわかないけれど。
この寄り道で予定時刻を過ぎ、先を急ぐ。
美瑛 北工房
美瑛の北工房さんに到着。
建物の色は、ローテンブルクの市庁舎と同じ色にしたという。
こういう拘り好き。
このお店のコーヒーの一つに、
この記事でも紹介されている『音更大袖振大豆(おとふけおおそでふりだいず)を使ったコーヒがある。
この音更大振袖大豆を使っているご縁で帯広の東乃雪さんとこちらのマスターご夫妻はお知り合いらしい。
ちょうど観光バスが来たところで、
一時的に外国の人が押し寄せて忙しくなっていた。
私たち以外全員外国の人だった。
ほぼ韓国人で一部欧米人という感じ。
ひと段落したところで、
『今日だとさっき雪が降ったからクリスマスツリーの木がいいかもね。』
あとは、拓真館に行くならば『美瑛放牧農場』とかは?
とアドバイスをいただく。
美瑛観光はもう青い池や四季彩の丘などは行ったことがあるし、美瑛は丘を眺めているだけできれいだから、とりあえず拓真館に向かうことにした。
美瑛 拓真館
ものすごく久しぶり。
ここは入館料がない。
入り口に寄付の箱が置かれていた。
こういうのを見ると、大丈夫なのか心配になる。
入館料もらってもよいのに。
奥の部屋など床が軋いでおり、大丈夫かなぁ。
ちょうど観光バスが2台、帰るところでホッとする。
今の時期は、雪の企画展で、写真は青と白の色調のものが多くそれはそれでよかった。
外のナナカマドもきれい。
写真集を一冊持っている。
今回はハガキにした。
美瑛放牧酪農場
お昼抜きで移動していた。
夜フレンチだから無理に食べなくてもって感じだった。
(いつも満腹になるなので昼を食べるときつい。)
という訳で、ここでチーズでもつまもうかと。
観光地的なところはあまり行かないのだけれど、チーズは食べてみたくて。
ここから札幌までまた時間がかかるので、美瑛の丘を見ながらまた移動。
久しぶりの美瑛もなかなか楽しかった。
美瑛を後にして札幌へ。
夜の札幌
札幌はまた雪がなく、それでも気温は低く冬らしくなっていた。
札幌の時計台が小さくてがっかり、などというけれど、このサイズだから可愛いのに。
夜空に白い時計台が映えて、夜の時計台も好き。
住んでいた頃は長時間労働故、いつも夜の時計台の前を歩き、電気の消えたテレビ塔を見て大通駅の地下に入って帰路についていた。
テレビ塔、綺麗だった。
ホワイトイルミネーションの準備も始まっており少し見られた。
先も書いた通り、大通公園は住んでいた時よく通ったから懐かしい。
当時のことを思い出すことができている自分に気づいた。
北海道勤務はあまりに過酷すぎて、しばらくこの界隈に足が向かなかったのだ。
見ると辛かった勤務を思い出すから。
会社のあるビルを見るのも辛い時期があった。
こんな風に写真を撮って歩けるくらいには記憶が遠くにゆきつつある。
このまま風化すればいい。
それでもあの頃のことを思い出すと、しなくていい経験だったなと思う。心のどこかがギュッとなる。
大事なSや、家族や友達と離れてまでしないといけないこと?と当時ずっと後悔していた。
今更どうにもならない過去だけれど。
この後、札幌のブラッスリ風間さんで夕食を食べた。
大満足のひととき。
食事は大満足!
目当てのアリゴも生牡蠣も美味しかった✨
ただ、メインのウズラにキノコのソテーも添えられていたのだが、
『コニシ木の子課長の仲間がたくさんいる!』と思わず言ってしまい、
友達から、
『トムラウシでも言ってたけど、コニシ木の子課長って誰?』と突っ込まれた。
コニシ木の子課長が私のリアルに普通に入り込んでいることに愕然とした。
もはや路地裏じゃないのかも。
#なんのはなしですか
札幌でコニシ木の子の仲間をソテーで食べてしまった話。
話を表街道に戻す。
このお店、私が住んでいた頃は、シェ・風間だった。今はブラッスリ。
札幌に来て驚いたのは、当時はフレンチとイタリアのコスパがいいなということだった。(最近は知らないが高くなっているかも。)
だから住んでいた頃はよくフレンチに通っていた。
ワインもよく飲んだ。
ともあれ、北海道の旅3日目の夜はこうして終わった。
楽しい1日だった。
好きなことだけして過ごす1日があるって、本当に幸せ。
感謝。