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津雲邸@東京都青梅市


前回良かったので、もう一度訪れた青梅。


今回は、チェックインまでの間に津雲邸に寄ってみた。

観光案内所で見たパンフレットで行ってみようと思った。

ここで地図をもらえる
前回も寄った
このチラシが目に留まった


津雲邸へのアプローチ

津雲邸は、青梅駅から徒歩6分。

あっという間に着く距離


地図上、途中にある昭和レトロ商品博物館。

この前の通りを進んでいき、

この看板が見えたら横の坂を下る

少し降りて行くと左手に津雲邸がある。

門をくぐり、階段を上がる
入り口の菊が可愛らしい
暖簾をくぐり中へ

靴は脱いでスリッパで邸内を見学する。
係の女性がとても丁寧に解説して下った。

津雲邸とは


津雲邸は、国登録有形文化財。

「歴史資料館 青梅 津雲邸」の建物は、代議士・津雲國利が昭和6年から昭和9年にかけ建造した邸宅で、瓦葺入母屋造、押縁下見板張、一部漆喰塗の建物です。
純和風建築でありながら縁側との仕切りにガラス戸を用いるなど近代的な要素を持ち、また欄間や天井など随所に職人が技巧を凝らした装飾を持つ贅を尽くした建築物として評価されております。津雲邸には、津雲國利が昭和初期から戦後にかけて衆議院議員として国政に携わったので、往時の政府高官や著名人の多くが訪れました。

https://www.omekanko.gr.jp/event/3856/

この邸宅は、住まいではなくあくまで接待用に建てられたものだそうで、随所に手間がかけられていた。

邸内

玄関左手に花頭窓。
邸宅に?と思ったが、仏具蒐集が趣味だったとのこと。

暖簾には家紋の蝶
玄関から中を見たところ
天井は網代

茶室

玄関から右手に進むと、茶室。

美しい屏風
部屋の外には角で回転する
木の雨戸が
天井は屋久杉
良寛和尚の文字『無事』
これは釜の蓋の裏
床柱にする竹は
四角く伸びるようにされたもの
外の縁側も竹
この角で木の雨戸が回転する
胡麻竹を割り表だけ見えるように
張り合わせて作った桟

応接間

玄関から左手に進むと応接間。

床は寄せ木
江戸切子らしいが
形や模様は薩摩切子みたい
(そのように作らせたと聞いたけど
聞き間違い?)
確かに薩摩切子の重厚さはない
それでも可愛い
とても小さなサイズ
ケースの中には
酒井抱一の絵も

千代田乃大奥

ここには13帖ほどある
名古屋の徳川美術館には
全40帖揃っているそうだ
色鮮やかな大奥の様子
千代田乃大奥
千代田乃大奥


こんなものも。
薩摩の家紋が入った箪笥
こちらはオークションで買われたもの

この部屋には本当にいろんなものがあった。

手にとって見ることができる
係の方が見開いてくださった
今の三越
安政の大獄のページ
(先のとは別の本)
これも版とは彫師の技術がすごい

十返舎一九

武士を辞め、町人になった人。
浪費が過ぎて戒めの言葉。

他にもいろんなものが。
情報過多。
メモを取ればよかった。

大河ドラマに因んで
和泉式部
清少納言

2階

階段はお客様用と使用人用が用意され、客人と使用人が会わない工夫がされる。

客人用
使用人の方
曲がっていない分急
2階
窓枠も凝っている
右手のガラス窓には紙が貼ってある
仏具に直射日光が
当たらないための工夫らしい
2階からの眺め

ここは案内はなく、使用人の階段から降りてきたらまた案内を続けると言われた。

再び1階へ。

廊下

天井は船底型に
場所を失念

廊下奥右の部屋

天井は煤竹
この部屋には囲炉裏はないので、
古くからの煤竹を探して天井に
床柱は柚子
横のは山椒の木
手前の板素材失念
奥は欅
いろんな木が使われている
柴田是真とも言われている葡萄
源氏香の図
源氏香図の説明も

美術館で香道の御道具を見る度、学びたいと思いながら奥が深そう。

五種の香をそれぞれ五包ずつ計二十五包作り、任意に五包を取り出して焚いた香の異同を聞き分け、五本の縦線に横線を組み合わせた図で示す典雅な遊びです。
図は五十二種あり、源氏物語五十四帖のうち、
桐壺と夢浮橋を除く各帖の名が付けられています。
源氏香図は香りの世界だけでなく、衣装や工芸品、
和菓子など日本文化の様々な場面にちりばめられています。

https://www.genji-kyokotoba.jp/
大久保一翁『敬天愛人』

西郷隆盛の好んだ言葉として有名。

もともとは、中村正直がイギリスの牧師で思想家のサミュエル・スマイルズの「自助論」を翻訳した『西国立志編』の中で初めて使われたもの。

中村 正直は、明治時代の日本の啓蒙思想家、教育者。文学博士。英学塾・同人社の創立者で、東京女子師範学校摂理、東京大学文学部教授、女子高等師範学校長を歴任した。通称・敬太郎。字は敬輔、号は敬宇、鶴鳴、梧山。洗礼名はジョン。

Wikipediaより

青海夜具地のコーナー

廊下の左手には青梅夜具地のコーナーがあった。

様々な布地がきれい

柔らかな赤い色味が暖かい。

詳細はこちらに。

手触りも良く、このはこ哉さんでポーチを購入した。
早速使っている。

柄はとても迷った
タータンチェック風がよかったが
なかったのでこちらに
バッグやリュックの中で目立つ色に

充電器とケーブル入れにしているが、糊がきいて柔らかいのにハリがあって手触りも良い。
なんと言っても天然素材。

もともと、レスポートサックを使っていたがふにゃふにゃして、出しにくく、その後ミッフィの巾着に入れていた。(それらはまた別の用途に)

ギャラリーはこ哉

津雲邸を出て、右手の坂を駅に向かい戻ると目の前にある。

係の方に青梅夜具地を見れたらいいのに、と話すと『坂を上がったすぐそこのギャラリーにありますよ。』

来る時は全く気づかなかった。
入り口に百合
余談だが津雲邸の前に寄った
和菓子屋の中にも
立派な百合が飾ってあった
ここで、友達に甘納豆を購入


話をギャラリーに戻して。

たくさん見せてくださる
左の細かいのと右のも可愛い

ポーチを悩んでいると、奥からたくさん出してくださった。

とても親切なオーナーさん。

窓辺の影絵
今から冬至までの約1ヶ月
条件が揃うと綺麗に見えるとのこと
今日はきれいでラッキーよ。
と言われてなんだか嬉しい☺️

その後ホテルへ

ギャラリーを後にして、
再び津雲邸の坂を降ると左手にお寺
多摩七福神
扉を開けてお参りするシステム
お参りだけして
御朱印はいただかなかった


ホテルに着くまでも、充実した時間だった。

春先にはお雛様の展示もあるそうで、機会があればまた見に来たい。

晩秋のよく晴れたお散歩日和。

楽しかった。
お世話になった皆様ありがとうございました。

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blanche
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