私の『センチメンタル』を吹き飛ばした父
センチメンタルな夜
昨日の夜はちょっとセンチメンタルになっていた。
泣いても仕方ないのに、涙が滲んで、寝る前の時間いろいろ考えてしまった。
が、翌朝は容赦なくやってくる訳でとにかく寝ようとベッドに入った。
真夜中の訪問者
どのくらいウトウトしたのか、階下で玄関のドアを叩く音がする。
弟が帰宅したのかしら?
でも彼は家族を起こさないように配慮しながら(それでも私は気づくけど)帰宅するからおかしいと思いながら、ドアを叩く音は続いているので、仕方なく下に降りる。
誰よ、こんな真夜中に!
リビングの灯りは点いており、父は起きているが耳が遠いからドアを叩く音は聞こえていない。
仕方ない玄関のドア越しに、
『○○なの?』と弟との名前を呼ぶと、
『○○○警察署の者です!!開けてください!』と言われた。
灯り取りのガラスからは赤い光が見えて警察車両のランプなのかな?
と思いながらも時間が時間。
はい、そうですか、と開けるのも怖くて、
『本当に警察か分からないので。』と抵抗すると、
『警察手帳があります。とにかく開けてください!』と言われる。
見ても本物の警察手帳かどうか、私には判定できないし、押し入られても怖い。
すると『緊急発砲がありましたので!』とまた言われる。
なにそれ?!
警察と言うだけで、弟が事故か事件に巻き込まれたのかとかものすごくドキドキしていたのだが、緊急発砲?!
なにそれ?!(再び)
110番通報と言ってもらいたい。
父はかけてないと言うのでとりあえず、チェーンをかけてドアを少し開いた。
警察官が立っている(多分本物?)
後から3人いらしたと分かるが、まず警察官Aが言う。
『緊急発砲がありまして。大丈夫ですか?』
父に話をもう一度聞くと、
『○○○警察に電話はした。110番はかけていない。10分後に警察から折り返しをもらうことになってる。
警察の人なんか呼んでいない。』
というのが父の言い分。
iPhoneをなくしたので、悪用されたら困るからと警察に電話をし(こんな真夜中に?!!💢💢💢)、担当の方から遺失物管理番号の折り返しを待っていると言う。
はぁ?!
なんと人迷惑!!!
警察官Aさんの言い分
A
とにかく緊急発砲があったから、駆けつけた。
(GPSでここの住所を割り出したという。)
私
父はかけてないと言っており、iPhoneもないんです。
だからGPSってなんですかね??
ここが噛み合わない。
結局のところ、父が固定電話で110番にワンコールだかしたのを、県警本部が逆探知?みたいなので特定して、駆けつけたらしい。
が、この時点ではその説明が不十分で訳が分からない私。
固定電話も警察には場所が分かるなんて寝起きの頭は働かなかった。
警察官Bさんの説明
私と警察官Aさんがやりとりしている間に、警察官Bさんが、どうやら○○○警察署に事情を聞いたらしい。
ややこしいのは、駆けつけた警察官の3人も○○○警察署の警察官なのだ。
この3人は県警本部からの連絡で我が家に急行しただけで、
父が話した○○○警察署の担当警察官とは最初全く連携していなかったのだ。
Bさん曰く、
自分達は緊急発砲を本部が受信し、それで現場に行くよう指示が来たので駆けつけた故に、父が別途話した遺失物管理番号を対応した人とは最初連携できていなかったのだ。
(仕方ないが、それは全部明らかになって分かったこと。)
私の言い分
そもそも、折り返しになってるのになぜ自宅に警察官が3人もくるの?
→これは先に書いた通りで、おそらく父が間違えて110番したルートのせい。
何か事件かもしれない(例えば犯人に脅されて家の中の人が110番したものの電話をすぐ切ったかもしれないとか)から、駆けつけてくれたらいしいが、
あんなに扉を叩き、『開けてください!』とがなり立てたらば、
私や父は、『警察に通報したな?』
と犯人に何かされるじゃない?
と思ったが黙っていた。
(父が悪い故)
さらにいきなり、
『警察です!
開けてください!』
『警察です!緊急発砲がありました!開けてください!』と連呼されても、
怖くて開けられない!
これ、新手の詐欺で強盗できちゃうじゃない?
と思ってしまった。
信じて開けちゃう人いると思う。
平謝り
とにかく、父はかけてないと言うが、かけなければ県警本部ルートで所轄の警察官が駆けつけるはずもない。
父に激怒りの私に、彼らは言った。
『最近スマートフォンからのかけ間違いも多いんですよ。
何もなくて良かったです。』
『よくありません!本当に申し訳ないです。(平伏)』
師走の寒空の中20分くらいすったもんだして、体がすっかり冷えてしまった。
こうして3人の気の毒な警察官は戻っていった。
時刻は夜中2時半少し前😭
怒られて当然なのに皆様一言も怒らないし、警察かどうかを疑った私にも親切だった。
ありがとうございます😭
そして改めて申し訳ございません。
(私は悪くないけど!むしろ私も被害者だ。)
iPhoneを捜索
父はiPhoneのことをIPフォンと言うので(何回言っててもダメ)それがまた話をややこしくしていた。
ともかく警察の方にはお引き取りいただき、私のiPhoneの『iPhoneを探す』を念の為見てみると、実家の場所で点滅しているので、多分大丈夫かと、ホッとする。
その前の記憶を辿る。
その日まず夜2階が寒かった。
なんだろうと調べたら5部屋あるうちの奥から3つ目の部屋が網戸になっていた!
父に聞けばベランダの鉢を中に入れようとしてそのままにしたらしい💢
その時落としたのかと寒空の中、暗いベランダに出てくまなく探すも見当たらない。
父は車の中も再度見に行ってもない。
食品庫、2階の北側の小さな部屋、脱衣所、ゴミ箱、服のポケット、とにかく思い当たるところを全て見るがない。
散々探して、もう明日にしようと諦めて、父が出しっぱなしのものを一度父の机に置いた時、なんか、うん?と気になった。
発見された場所にも💢
父の机のパソコンから充電ケーブルが外れている。
引っ張るとその先にiPhoneが!!
勘弁して。。。。。。
ちょうど落ちたところに、母のデイサービス用のバッグの口がたまたま開いていてそこにはまっていたのだ。
一気に疲れた。
警察には一度遺失物管理番号をもらっていたので、折り返し電話をして、見つかったことを連絡。
本当に恥ずかしい。
さらに腹立たしい理由
散々迷惑をかけたにも関わらず、
私に謝らず、
見つけたのに『ありがとう』もない。
何様なのだ!
もう腹立たしいのと、眠たいのとで
少し前の悲しみなんて、
どこかに吹き飛んでいた。
寒くて体は冷えるし、警察とのやりとりで目が覚めるしで、夜中4時くらいまで寝付けなかった。
そんなこんなで、警察に迷惑をかけた父。
もう知らない!!
悪いと思ったのか、今日1日はヤケに殊勝だがすぐもとの暴君に戻るのだ。
嗚呼、こんなおバカな父が自分の親なのが嘆かわしい。
こんな父が、株の収益で生活費をまかなっているとは到底信じ難いが実際問題そうなのだから不思議だ。
(母の年金は使わずにいるらしい。)
とりあえずiPhoneが見つかってよかったが、もうスマートフォンは持たせたくない。
没収したい。。。