NICUベビーの母乳育児③
胎児発育不全と診断され、
32週4日で生まれた我が子。
2ヶ月半に及ぶ入院期間中、
メンタル崩壊の母が考えなしに持ち込んだ、とても退院までには消費仕切れない大量の冷凍母乳の行方はいかに…
母乳バンクという選択肢
大量に持ち込んでしまった冷凍母乳…
当初、退院までに消費できるものは良しとして、残る大半は、持ち帰り、または、病院側で廃棄となると、説明されました。
持ち帰るといっても持ち帰った先に、これだけの量を保存できる冷凍庫はありません。
自分で廃棄するよりも、ご面倒なことは承知で…
病院にお願いしたい旨を伝えていました。
それから数日後…
思いがけない提案をされました。
母乳バンク
初めて聞いた言葉…
NICUベビー、特に1,500g未満の赤ちゃんは、
身体の組織が未熟なため、
人工乳が飲めない赤ちゃんがいること、
病気などの理由で母乳を出せないママがいること、
そんな赤ちゃんのために母乳を提供することができる仕組みがあるということでした。
母乳が安全なものかどうかの確認のため、ママの血液検査が必要とのことでしたが、
搬送される前に受診していたクリニックの妊婦健診で検査した項目で条件をパスできていることが確認できたそうです。
多分…
私が目に見えて落ち込んでいたので、先生たち、
必死でよい選択肢を探してくれた…
前の病院にまで問い合わせてくれて…
ありがとうです😊
同意書の記入
母乳バンクのドナーとして正式に登録する方向で話をすすめてもらいました。
ただ搾乳して冷凍した母乳なんだけど…
ドナー登録という立派なワードなだけあり、
たくさんの説明書とサインが必要でした。
全て病院側で準備していただき、私は説明を聞きながら言われた場所にサインをするだけなのです。
でも、どこかのだれかの赤ちゃんの役に立てるなら…
こんなに嬉しいことはないよね❣️
素直にそう思いました。
別に搾乳した母乳たちに大きな思い入れがあったわけではありません。
だけど、いざ❣️
同意書の記入なんてしたものだから、なんだか冷凍母乳たちにエールを送りたくなってしまい、
「最後にもう一度見せてもらっても?」と、母乳との対面も果たしました。
思いがけないハガキ
同意書に記入をした約1週間後…
ポストに私宛のハガキ
母乳バンクからのお礼ハガキでした❣️
お礼の一括したフォーマットのハガキなのですが、
そこに手書きでメッセージが一言…
別に大した一言なわけじゃないんです。
でも、私にとっては涙がでるほど嬉しいものでした。
というか、
メンタル不安定な私は、
号泣しました😅
どこかのだれかの赤ちゃんの役に立てて良かった❣️
娘を万全なおなかで育てることができず、
早々と外に出させてしまった…
こんな気持ちに取り憑かれていた私にとっては
なにものにも代え難い、とってもうれしいメッセージでした。