大喜る人たち
面白いを争う。それって難しいことだと私は思っている。
「国語の100点ってそもそもどういうことやねん」問題と同じで、感性なんて十人十色じゃない?てことです。それを「面白い」という感性に点数をつけるって。
そんな大会、しかも432人参加した、とびきり大規模な大会が大阪で開かれてました。
大喜る人たち。
こちらの大阪予選に出ていまして。結果から申し上げて準決勝敗退。
誰かの拡散で「大喜る人たち」動画で上がってくるのを見て、答えている人や字がとてもわかりやすく、伝え方がとても上手だなーすごいなぁ。と思ってたコンテンツ。あと、ゲルゲさん、村橋さんも出ていた「大喜る人たち 大阪編」を観に行ったのもありまして。「わたしもそこで大喜利やってみたい!」と思いエントリーしました。
「大喜る人」に出たいというモチベーション。色々な方のSNSを拝見していたのですが、みんなすごい。情熱の薔薇。真っ赤。燃えてる。ボーボー。美しく燃える森。焼畑農業。ミステリーサークルの知らんマーク。
多分絶対に私はその炎には負けている。その自信はあった。
最近、「今日誰を差し置いても私は目立つ、無茶苦茶目立つ。すごいって見せつけてやる!いでよ大悪魔!!私を地獄の炎で燃やし尽くせ!キエエエエ」みたいなものがなくなってきた。(つもりでいる。たまにそんなモードになっていたら「あらあら。」と思ってください)自分の最大で誰かに楽しんでほしいし、なんなら隣にいる人と一緒にその高みに行きたい。乗合タクシーだ。私はみんなで割り勘して遠いところに行きたい。
なんの話だったっけ。モチベーションだ。つまりは「楽しめますように。」と思いながら大喜る人たちに向かった。
どうしても抜けられない仕事を「プラチナチケットが当たったので(嘘はついてない、ついてないとも)、えへ…すんません…」と頭をポリポリかきながら、途中であがらせてもらい、Upsへ。
ギリギリ間に合ったらみんな神妙な顔でブロック分けを見ていた。
「おかきさん!」「おかきさん!!」と良さげさん、チビタさん、まっすんさん、ハゲイナズマさん達が声をかけてくれた。(みんな良い人…。じーん)と思いながら挨拶を返す。会場に着いた時、模試会場とかでもそうだったけど、誰かが笑顔で声かけて
くれるだけでほわっと気持ちがほぐれる。ありがたい。みんな幸せになってね。
今回審査の作家さんの4人のうち2人は存じている方。じぶんが初めて大喜利で優勝したSOCの主催者であり、昔から色々お世話になった讃岐さん。そして非常にお世話になった中山女子短期大学さんの奥様であり、超大喜利面白い吉岡さん。こちらが勝手に恩を感じているお二人の前で大喜利できることもなんだか嬉しかった。
そしてそして、言わずもがなの最高の司会である森田GMさんとボニーボニーの花崎さん。的確に人を当ててくださる森田さんと、誰より笑って誰より華を添えて大喜利の回答をよく見せてくださる花崎さん。最高過ぎます。これだけでも、もっとお金払わせて!チップ渡させて!大衆演劇みたいにお札で作ったレイを首からかけさせて!!てなもんです。
あと、個人的に「やったあああ!!最高!!!イェェェェェェェーーーーイ!!」なのが太字のホワイトボードペンだったこと。これは画面に映す文字への配慮が素晴らしいって思いました。あと、個人的に好き。太字のペンを持ち歩くぐらい好き。だって書きやすいもの!
おかげさまで予選は本当に好きなことばっかり言えました。自分の回答を詳しくは覚えてないけど、お客様がすごく笑ってくださったのは嬉しかったなー。あと、舞台から見えたチビタさんが、私がウケた回答の後に手をあげてグルグル回して「イケイケー!」みたいに応援してくださってた。自分もプレイヤーなのに、心から他人を応援されてる姿に「すごいな」と思いました。そして心から嬉しかったし、何よりやる気が倍増しました。本当にありがとうございました!!
その昔、全然ウケない時の私が、ウケてる人を死んだネズミみたいな目で見ながら「何を私よりウケとんねん…呪ったろか」思っていた事を思い出し、恥じました。そらおもんないわ、そんな奴ね。その間にみんな他の人が「どう面白いか」を心から受けて笑って吸収してるっていうのにね。過去の私よ、悔いなさい。
それでも、3位以内には届かず、5位で昼の部の方を待つことに。
終わった後に、これまたするめ太夫さんやヒガシノカさん、苑苑さん(みんなセンス!なネーミングで憧れてます、ステキ)たちに「面白かったです」って言ってもらって「えーぽわわわわーん😍」ってなった。特にチビタさんに「おかきさんの回答には華がある」って言ってくださったこと、何より嬉しかったです。昔から何をするにも華がなくて、劇とかでも、もらう役もおばあさん、とか意地悪なおばさんとかばっかりだったので、こんな事言うてもらえる日が来るのか、と思いました。大喜利っていいな、人生のリベンジできるやん。
そして、休憩を挟んでの準決勝。休憩の間になんばパークスで軽食を取って、みんなとお話ししたけど、楽しかったな。普段話したことなかった面白い人たちと話せて嬉しかった。
ちょっと回復もしたかったので、寝ようという強い志のもと、ヘッドマッサージに行ってみたりと自分なりに準決勝に向けて体制を整えたんですが、力及ばず。さすが準決勝で、どんどん要素を他のプレイヤーが使われていく中、自分の良い答えは出せないまま終わりかけました。
なんとか最後のお題で1つだけ満足する答えを出せてよかったかな。昔ならもう圧倒されて終わってたので。
東京行きのチケットを手にしたのはゴハさん、木曜屋さん、ひつじのあゆみさん。全員大喜利に真摯に向き合って、お題と対話して、それぞれに自分のアプローチを進化し続けてる人たち。かっこいいな、と心から思うし、東京で暴れてきてほしい。
大阪がこんなに大喜利盛り上がってて、面白いんだぞ、ってところを見せてきてほしいです。
大喜る人たちの前にAIBOさんと話す機会があって、その時に言われた言葉に尽きるな、と思います。
「1位になろうと思ってない奴はそれ以下にしかなれん」的なことです。言い方はもっとAIBO節やったけど。私は今回「楽しもう、順位は一旦置いておく」ってのが目標で、そこはクリアできたのですが、やはり今回上がった3人は全員「東京へ行く」がきちんと視野にあったと思います。まだまだ遠いわね、上への頂…。Xにも書いたのですが、「今はこれがせいいっぱい」ってところでした。でも、裏を返せば「まだやれることがある」なので、「今が一番面白い自分」でありたいと思います。諦めなかったらまだまだ成長できる!きっとそうだす!
反省も終わったところで、あとは決勝の行方をみんなで見守りましょう。応援しましょう。私は記念にDVD買いました。
よかったら、これを読んでおられるみなさまも。買ってる方は私と「あのシーン面白かったわよね」って言い合いましょう。
終