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初めての登山とロックガーデン

いつも飲み食いしている話ばっかり書いていると、「ああ!日本酒飲みたい..!」「どうしても今アレが食べたい…!」なんて考えてしまって、めちゃくちゃに食欲が促進されるので、今回は運動したくなりそうな登山の話を書こうと思う。

わたしが初めて登山をしたのは、新卒1年目の6月、奥多摩でロックガーデンへ向かった時だ。まだ登山のための道具なんてひとつも持っていなくって、靴もリュックも借りた。(この時はザックじゃなくてリュックだった)
森林が綺麗なところを、ちょこっと歩いてご飯を食べるだけだと思ってたから、服もちょっと運動ができるようなもので、キャップも300円のものw

沖縄の海しかない、木があってもジャングルかマングローブかの二択なところから出てきた田舎娘は、きれいに整頓された杉並木を通り抜ける奥多摩の道に感動した。ロックガーデンの道はよく整備されていてその中を歩くと、風も薫る5月とはよく言ったもので、新緑と木漏れ日が美しく、沖縄にはないやわらかい日差しがやわらかい。

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こんな風に「わぁきれい」とずっと景色に感動できていればよかったのだけれど、わたしが後に所属する会社の山部の人がけっこうなアップダウンがある経路を選択したようで、ロックガーデンを通り抜けて茅葺の屋根の家があるところまできた時には、わたしは完全にへばっていたのである。

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ピースしているけど、顔は死んでる写真

「どうする?降りる?」と隊長に聞かれた。この山部の人間たちは、ここからもう一つ、日出山に登ってその後温泉に行くのだと。汗をかいた綿のTシャツは体にへばりつくし、自分の靴じゃないから足は痛いし、なのになんで「行きます」なんて言ってしまったんだろう。日の出山に向かったときの道はきつすぎてもう覚えていない。
でも山頂に立ったとき、風が東京のふもとまで吹き抜けてすごく、開放感があった。

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山の一番高いところからの景色を見るときには、今でもいつも、きつくても来てよかったなあと思う。

帰りは他の人を先に行かせて隊長とゆっくりと山を降りた。足が死ぬほど痛かったし1週間くらい階段の上り下りで足が爆発しそうだった。
よくそんな装備で山に登って、きつくて、山嫌いにならなかったね!?と過去の自分に驚く。わたしがすごくハードな山にまだ登っていないのか、装備を揃えた今では、
「一番きつかった山はどこ?」と聞かれると
「なんの装備も持ってないまま行ったロックガーデンがヤバかったです」と答える。

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めっちゃへばっている

整頓された杉の並木道、若葉に透ける木漏れ日、沖縄からだと見られない今まで見たことのなかったものを感じるために、また今年も山に登りたい。


もしよかったら瑞きちの飲み代をごちそうしてください!