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東博(東京国立博物館)特集「遊牧のくらしとテキスタイルーバローチを中心に-」
これはなんでしょう?
ダイオウイカぬいぐるみ?ぶぶー、食器用袋物だそうです。えー?!何をどこにどう入れるの?焦茶のアミアミの中に皿とか入れるみたいです。半分以上の赤いフサって緩衝材?!分からない…使ってるところ見てみたい。赤いフサについている白いビーズ風のものはなんとアラビア海の子安貝。海から遠いブラーフィのエリアです。斜め上過ぎてほんと‼️たまりません。
さてWorld Nomad Gamesにいつか行くために、中央アジア文化理解を深め中。先日のアフガニスタンのお話会をうかがいに行ったショップ(アトリエ?)オーナーさんにお誘いいただき、東博(東京国立博物館)特集「遊牧のくらしとテキスタイルーバローチを中心に-」をみてきました。
バローチとはバローチスターンというパキスタン・アフガニスタン・イランにまたがるエリアだそうです。先日ご紹介した『遊牧民と村々のラグ』と対象地域がちょっとズレてる感じですね。チャハールアイマクは少し被ってるんですね。
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実物を見られてほんとよかったです。文化ってどのような細やかさでものを感じることができるかの基本単位を持っていると思います。そこが非常に細やかな文化なんだなと感じる織物でした。そんな道具で細かいもの作れるのか?と思うような織り機ですが、目の詰まった細い糸で織られており、紋様も緻密でした。曲線的有機的というより幾何学的。定住者達より遊牧民が細かいものを作っているように見えたのは意外でした。彼らは一日3万歩歩いて家事して暮らしているとよんだので。
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色合いにも特徴があり、私はブラーフィが好きでした。深いグリーンが印象的でした(写真撮り忘れ)。冒頭の食器用袋物が一番大好きでした。
移動の生活では、ものは増やさない方が有利でしょうが、身近なものを美しく丈夫に手間をかけて作り使う暮らし。布団を隠す布や食事用の布は長く家に籠る冬には大事なものなんでしょうね。暮らしを愛する醍醐味を感じます。
ちなみに隣でインド細密画の展示をやっていました。
薄暗い展示は老眼でメガネをかけたり外したり。すんごい細かい。一部は紋様化され、やまと絵を思い起こす描き方なんだけど、顔の陰影の濃いこと、濃いこと。そのせいで周囲の陰影も濃くメリハリ感あるんだなと感じます。線ひょろっと引いて目になる平らな顔族と同じ手法では描けない濃い顔族。まぶたも豊かなまつ毛も欠かせない。ヒゲも、リッチなボディラインによる陰影も、ターバンやヒダの多い服装にも陰影は必須。写実的でなく様式的だけどディティールドな面白い作りでした。
頑固に守る血脈と伝統。モンゴル系平らな顔族とドラヴィダ系濃い顔族など、多様な民族が入り混じる中央アジアですが、一緒にいるけど交わりきらない面白い生き方があるんですね。今度は触れて確かめられるような絨毯屋さんを覗いてみたいものです。