下垂体腺腫 術後に起きた合併症など
2023年3月に浸潤性下垂体腺腫の内視鏡手術・2週間の入院をしました。振り返ってこんなことがあったな、ということを書いておきます。
人それぞれだと思いますが、困っている方があれば参考にしてください。
今回は術後に起きた体調不良についてです。
◼️体調不良じゃ無いけれど…
術後びっくりした病気では無い部分をまずは書いておきます。
・鼻うがいしたら骨片が出てくる
プラスチック?とか思ったら骨片が出てくることがありました。掃除の意味合いも兼ねて鼻うがい重要です。
術後すぐは喉の方からも血痰と骨片が出てきてびっくり。痛かったです。
・筋膜とるのにお腹切開
手術中硬膜が破れたらお腹から筋膜をとると聞いていたけど、麻酔が切れたら本当に10cmくらい切られてホッチキスされていてびっくりしました。脳の手術なのに元気なお腹に結構大きい傷ができてびっくり。脳髄液の漏れストップの方が断然急ぎで重要ですし、痕が消えませんが、仕方ないかなと思っています。
◼️低ナトリウム血症
下垂体腺腫の術後7日目ごろ発症し10日目頃によくなっていく人が100人に1、2人ほど出るそうです。
術後5-7日目ちょっと良くなってきたな、という時に点滴の針を刺したり、耳鼻科の診察でピンセットが近づいてくるのをみていたりのタイミングで、失神するということが続きました。失神だなんて今まで無かったのに。何?私急に儚い人にキャラ変⁈迷走神経反射でした。
そして全身ものすごくだるくて意識朦朧に。スマホを持ち上げることすらしんどくなりました。血圧がものすごく高くなりました。この状態でも尿の計測辛かったなあ。
そして血液検査の結果Na値が異常に低くなっていることが原因だと分かり治療開始。「塩分を摂る」ために生理食塩水点滴開始。毎食10g食塩が薬の袋に入って出てきます。味噌汁とかご飯にかけて食べる…鼻が悪くて匂いも味見わかんないけどしょっぱいは分かる。ジャリジャリ言いながら食べるご飯は、虚しかったなあ。結局味噌汁など液体に溶かすのがいちばんしょっぱさ感じにくく助かりました。
尿から出てしまうので、おやつなどでもどんどん塩分補給するよう言われました。売店を見てみましたが世は減塩。飲料でナトリウム入っているのはトマトジュースくらい。効率よく摂れるのはビーフジャーキーや梅干し、チーカマ。おつまみばかり。別の病気になりそう。
毎朝採血してNa値を調べます。なかなか値が上がりません。5-7日かけて何とか平常値に戻り、予定の2週間の入院ギリギリでの退院になりました。
Na値ってこんなに体調に効くんだとびっくりしました。あなどれませんね
◼️脳出血
下垂体腺腫が攻め過ぎて硬膜が薄くなり、手術中硬膜が破れたそうです。自分の鼠径部から筋膜をとって、移植を受けました。
退院前にCTやMRIをとりましたが、前頭葉に出血の痕跡が。退院後再通院の際にCT取り直して無事治っていて継続していないことが確認されました。
術後の出血というよりは、脳髄液が手術中漏れた際に減圧し、血管が破損して出血したのではということでした。自覚症状はありませんでした。
ちなみに脳髄液かどうかは試験紙ですぐ分かるそうで、術後鼻パットが当たっている時、鼻水みたいなのが出ていたのですが、看護師さんにチェックされたことがあります(無事でした)
◼️鼻の癒着
内視鏡手術は結構鼻の粘膜が傷つくそうです。頭蓋骨切って脳みそ持ち上げて、硬膜破ってアクセスされるよりは、格段に素晴らしい手術ですが、致し方ない。治りも早いけれど、狭い中で元々くっついていなかったところどおしが予定外にくっついてしまうことも。私は低ナトリウム血症で倒れたりで、鼻の処置が中断してしまいました。退院後の耳鼻科の再検診で癒着がひどいと言われました。治そうとすると、入院しての手術になるとのことで、今はちょっと通りの悪くなった鼻と付き合っている感じです。
影響としては、いびきをかくようになりました。しかし1年経って新しい鼻の状態での鼻呼吸も板についてきたようで、だいぶ元のレベルの寝方に戻ってきました。術後すぐはかなりいびきかいていたみたいです。他に副鼻腔炎になりやすくなったり、風邪をひいて悪化したりが懸念点でしたが、1年様子を見てきましたが、そこまでひどく体調不良になることも起きていません。手術はしないでもイイかな〜と思っているところです。
今回は下垂体腺腫の術後に起きた体調不良について書きました。
その他にも、今まで起きなかった不調はいろいろ起きました。毎回定期通院や外来への電話などで、主治医の先生にご相談してきています。下垂体腺腫とは関係ないということでここには書きませんが、主治医の先生とのつながりは大事で安心だなと思っています。主治医の先生には感謝しきれません!