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4つの価値観〜デンマークの学校

帰国して早2週間。

デンマークのNordstjerneskolen Gribskovには、2016年以降、ほぼ毎年通うように訪れてたのだけど、今年ほど、胸に刻まれた経験になったのは、初めてかもしれない。

今回で4回目となる短期留学体験のために、美山町の中学生3名を引率して渡航。最終日まで結構暇かもなんて思ってたけど、結局毎日学校に通い、デンマークから美山へのメッセージビデオを現地で制作したり、先生方と昼に夜にと、本当にいろんな話をしたり。デンマークの友人たちとの再会もあったり、宿泊先の伝統的なデンマークの古い住居での生活を楽しんだり。

充実に次ぐ充実。渡航費高いご時世、自腹だったのに、お得感がすごい。
それくらい感激した、7度目のデンマークだった。

その中でとにかく一番は、校長に話してもらった、「学校の4つの価値観」。それを日本の皆さん、特に教育に携わる皆さんにシェアしたい。

1つ目は、「信頼」

ここでいう信頼とは、互いの声に耳を傾けること。
「信頼」とは、誰もが最善の意思を持っていると信じること。
「信頼」とは、すべての人が幸せで、安全で安心できる仲間であってほしいと願うこと。

2つ目は、「尊敬」

人はそれぞれ違うため、それぞれのバックグラウンドを尊重するべきであるということ。たとえ相手を理解できなくても、まず相手を尊重するところから始めること。

3つ目は、「学び」

学びとは、内面的なところから生まれる営みのようなもの。
生徒だけでなく、大人も学ばなければならない。
みんなお互いに学び合うことが大事。
そうやって互いに成長し、価値を高め合う。

4つ目は「勇気」

これは間違える勇気のこと。
学校では正解を学ぼうとするけれど、、間違いから学ぶことも多い。だから勇気とは、間違いを恐れないこと。
新しいチャンスを自ら掴みに行くこと。
なんと素晴らしい4つの価値観なのだろう。

そして特筆に値するのは、この価値観を定めたのは、教師、教育委員会メンバー、そして生徒の代表の話し合いの場であり、学校全体で、この価値観を共有し、先生も生徒も、その周辺も、実際に日々実践されているということ、決してかたちだけのスローガンではなく、非常に具体的で実践が伴っていることなのである。

同じメンバーの話し合いでできた学校のスローガンもいい。
“Hvor selv den mindset stjerne lyser”
英語では、
“Where even the smallest star is shining.”
日本語でいうと、
「たとえどんなに小さな星でも輝いている場所」

個を大切にし、それが大きな全体を作る。

今回の旅は、子どもたちの様子やあちらの学校の反応によって、これまでの活動がちゃんと積み上げられてきた実感と充実感をぼくにもたらし、さらには改めて市民レベルで「教育に何ができるのか」を、深く問いかける大きな機会となった。

ついでに校長おすすめのデンマークのお酒SNAPSがやたら美味しくて虜になってしまい、困っていたり・・・。

なにはともあれ
Nordstjerneskolen Gribskov最高!


子ども向け自転車教室 ウィーラースクールジャパン代表 悩めるイカした50代のおっさんです。