二者面談-アメリア・クイン

※メタ
黒い人との二者面談、改めて理解し直せればなという試み
牛→アメ→昭→木菟→マリ→蛍→純→透

コンコン
A「Can I come in?」
黒「いえす、かむいん」
A「失礼しまーす…」ガラッ
黒「うぇるかーむ、まぁ座って頂戴。飲み物色々あるけど何がいい?」
A「えっと…紅茶?」
黒「ミルクにお砂糖は?」
A「両方…お願いします」
黒「はいは〜い、はいどうぞ」
A「ありがとうございます…」
黒「よっこらせ、さてまぁ二者面談と聞いて来てると思うんだけどそんな緊張しなくても大丈夫だからリラックスしてね」
A「ハイ…」
黒「じゃあ最初に経歴というか、中学に上がるタイミングで日本に来ることになって早3年とかだけど…慣れましたかね?」
A「えっと…未だに視線が気になる事はあったりもするけど、皆優しいし特別困る事は無いです。コンビニスイーツが多くて悩んじゃうくらい…?」
黒(可愛いかこの生命体)「あー、視線に関してはやっぱり日本って現代でも閉鎖的な面はあるからどうにもねぇ…まぁ受け入れちゃえばお節介大好きな変な民族だから。あとコンビニスイーツもね、大手3社も結構力入れてるもんね。特に青いあそことか」
A「そう!やっぱり王道なだけあってプレミアムロールは安定した美味しさがあっt…」
黒「それは…今度聞かせてちょうだい。言っといてあれだし普通に気になるけど時間的なあれがあれであれなので…ゴメンネ」
A「アッハイ」
黒「困ると言えば日本への留学で一番困るのって多分言葉だと思うんだけど、どうやって勉強したの?今聞いてる感じでもかなり良い精度だけど」
A「父とか先生に頼んで日本語の本色々集めてもらってそれで言葉調べながら勉強しました」
黒「やっぱ本なんだなぁ、最近だと漫画で〜って言う人も多いと思うけど漫画も?」
A「ちょっとだけ」
黒「ほんと?何読んだ?」
A「何だっけ…ドラえもんとか…あとは君に届け?」
黒「君に届けは読んだ事無いけど名作じゃん、いいね」
A「ちょっと憧れた」
黒(oh、OTOME)
A「あとあれだ、ウィルに教えて覚えたって感じもある」
黒「はいはい弟君、確かに人に教えられると頭に入ってる感あるよね」
A「でもやっぱり苦労したなぁ…今でもアキラとかホタルの言う事がわからない時があるし…」
黒(あんの二人…)
A「えっと…そんな感じです」
黒「努力家で偉いぞぉ。…もしかしてマリアにも教えてたりする?」
A「あー…今は大丈夫だけど中学入った頃とか…」
黒「あー…マリアは結構パッションで頑張るところあるしなぁ…」
A「でも英語はそこそこ出来てたよ?」
黒「あぁそっか、多分日本語も勉強はしてたんだろうけど英語経由で学んでた感じなのか」
A「トリリンガルかっこいいなぁって思うけどね」
黒「バイリンガルも充分かっこいいけどね」
A「エッアッイッ…ヘヒッ…」
黒「…これ言っていいのか分かんないけどなかなか特徴的な笑い方よね」
A「…言わないでぇ」
黒「すいませんっした」
A「自覚はあるけど簡単に直せないよ…くしゃみの仕方を直せないようなもんだよ…」
黒「自分もテンション上がり過ぎると馬鹿みたいにうるさいから人の事言えないけど…」
A「うぇえぁえ…」
黒「…それに関しては蛍ちゃんに言えば多分励ましてくれるから」
A「?」
黒「…えーっとそうだね、交友関係とかについて聞こうかな?マリアに昭さん蛍ちゃんは仲良いけど他にも話す子とか」
A「んー…Aちゃんとか…あとBちゃんはよく分からないけどなぜか話すと嬉しそう」
黒「あーあの子、あの子も中々面白い子よね」
A「あとよく目を褒めてくれる」
黒「じっと見つめてあげたら喜んでくれるんじゃないでしょうか」
A「えぇ…?」
黒「マジマジ」
A「…目、コンプレックスだから褒められるのはなにか素直に喜べないというか…変な感じがするというか…」
黒「そういえば…そうだったね」
A「何というか…私としてはこの鋭い目はコンプレックスでそんな目で見る事は相手に嫌な思いをさせるって分かってるから、その…Bちゃんが…いわゆるま…マゾ?なのかはわからないけど、私が相手に嫌な思いをさせる行動をして喜ばれるって…パラドックス…じゃなくて矛盾、そう矛盾するというか…」
黒「その行為に対して自分が感じる感情と相手が感じる感情にギャップがあってそれが気になるという感じ?」
A「そう…うん…そんな感じ」
黒「…そもそもBちゃんが褒めてくれるって目の色とかじゃなくて目付きなの?」
A「こう、クールで冷ややかな目が良い…とは言ってたけど」
黒「うーん余計な冷ややか」
A「喜んでくれるのはいいんだけど…でも私が私の良い事で喜んで貰いたいってのも思う…」
黒「そうだねぇ…簡単な方法としてはもう直接相手にその事を伝えるってのがいいんだろうけど、難しいよね?」
A「言えない気がする…向こうは良い事と思って言ってくれてるんだろうし…」
黒「そこだよねぇ、善意で言ってるだろうからそれを無碍にするのもねぇ…」
A「…気にしない方がいい?」
黒「えっいやっ嫌と思ってるのを放置するのは宜しくない…それだけはまずい気がする…うーん…他の人経由で伝えて貰うとか…それぐらいしか思い付かない…」
A「うーん…」
黒「…そういう相談ってさ、家族以外には誰かにしたりしない?」
A「中学はジュンに…高校は…ホタルかなぁ、一番そういう事話すのは」
黒「あぁ〜なるほど、家族に話すのも良いんだけどやっぱり何かしてくれるには限界があるからね。学校で話す人がいるなら大丈夫よ」
A「うん」
黒「逆に弟君から相談されたりするの?」
A「最近は無いかなぁ…思春期?であんまり話さなくなっちゃったから…」
黒「3つ下とかだっけ」
A「うん、中学生」
黒「中学生男子はねぇ…あれはこの世で最も愚かで阿呆な生き物なので…」
A「ah?」ビキッ
黒「待ってくださいごめんなさいお願いします。いや阿呆というか…結局のところ今はコミュニケーションを拒んだりしてアメリアに心配させたり迷惑をかけたりしてるじゃない?だから家族不孝行というかそういう意味で愚かって表現してるのよ」
A「…」
黒「だからそんな目で見ないでおくれ…でも面白いんだけど、大体の人は成長すれば自分は愚かだったって気付くんだよ。何であんなに苛ついていたのか、反発したのか。それと家族には反発するけど友達とかとは何の気も無しに馬鹿やったり…だから蛍ちゃんがいつぞやに言ってた自立の準備中ってのは言い得て妙と言えるんじゃなかろうかもんですのよ」
A「…」
黒「だからまぁ大丈夫よ、中二病は治るかは人によるけど反抗期は不治ではないから」
A「…うぅ〜〜〜〜ん」
黒「にしても弟君好きね、ブラコンって言われない?」
A「違う!」
黒「いやそうとは言ってない…」
A「ウィルはそりゃ家族として弟として好きだけど別に男の子として好きとかそういうんじゃないしそもそもあの子は頭は良いけど内気であんまり前に出れないタイプだから姉の私が何とかしてサポートしてあげたり普段口数は少ないけど話すのは好きだから私が相手になってあげたり…」
黒「はいそこで紅茶を摂取」
A「っっ!!」ゴッキュ
黒(よくよく考えるとブラコンシスコンって今じゃもう萌え属性だけど普通に悪口だよな…)
A「…はふ」
黒「…まぁ仲が良くて何よりです」
A「…はい」
黒「…なんかごめんね」
A「いえ…こちらこそ…」
黒「えーちょっと強引に話変えちゃうけど進路について聞きましょうか、そもそもこれからも日本にいる予定なの?」
A「どうなんだろう…もともとお、お父さんの仕事の関係でこっちに来ることになったからもしかしたら戻るかもしれないし…でもこっちに残るのもいいなぁって思うぐらいには好きです。素敵な友達も出来たし」
黒「なるほどねぇ、じゃあ例えば日本で進学するとして…大学か専門か…学科とか希望はあります?」
A「あー…んー…文学とか…民俗学とか…?」
黒「文系だねえ、文学はどこの国とかはある?」
A「やっぱり日本のかな、表現の自由度が日本語は高いと思うし面白いかなぁって」
黒「確かにねぇ、日本語は100年ほど前の大正昭和初期でもだいぶ感じが違うもんね」
A「あ…でも天文学とかも気になる…」
黒「理系も守備範囲なの…?」
A「一応…全教科はある程度点取れるように頑張ってます…」
黒「天才か?」
A「アキラ程じゃないけど」
黒「あれは奇才って言うのよ、芥川龍之介とか夢野久作とかそういう類い」
A「…オサムダザイ?」
黒「アキラダザイ」
A「あぁ…」
黒「しかし理系はイメージなかったけどいいね、研究職も性格的に合いそう?」
A「まだ全然イメージ出来てないけどね」
黒「まだまだこれからだから皆と色んな話してみな」
A「はい」
黒「えーっとじゃあ最後に何か要望とかこれこうしてとか」
A「…」
黒「無くても大丈夫よ…」
A「無い…無いかな、人にも恵まれてるし」
黒「ん、まぁ何か思いついたらいつでも言ってね」
A「はーい」
黒「あちょっと待って最後に聞きたいんだけど」
A「?」
黒「その前髪って…」
A「これ?えっと…前に自分で切ろうとしたら失敗して…それで美容師さんに相談したら今のにして貰って、結構気に入って今に至る…みたいな」
黒「おーんなるほど、アシンメトリー、いいね」
A「にへ」
黒「はい、じゃあお疲れ様でした」
A「お疲れ様でした」
黒「えーっとじゃあ次、昭さん呼んできてくれる?」
A「はい」

ガラッ
ウワッ!?
マッテタゼェ!コノトキヲヨォ!

黒「さてはずっと聞いてたなあの問題児」

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