二者面談-太宰昭

※メタ
黒い人との二者面談、改めて理解し直せればなという試み
牛→アメ→→木菟→マリ→蛍→純→透

昭「待ってたぜえ!」ザッ
黒「ちょ、ちょっと座りなさい」
昭「はい」スッ
黒「えー…っと、とりあえずプライバシーとかあるから盗み聞きするのやめなさい。個人的な話もあるし」
昭「メタなのに」
黒「やめなさいそういうのは」
昭「反省してまーす」
黒「ほんと小学生男児だなぁ…とりあえず何か飲む?」
昭「インカコーラで」
黒「無いよ…てか何でインカコーラ…」
昭「じゃあオレンジとか…フルーツ系のジュースでいいよ」
黒「んー…じゃあアップル、はい」
昭「ありがと」
黒「もう疲れた…」
昭「それで二者面談だけど、大体経歴から私生活について、それから進路についてって感じの流れでいいのか?」
黒「そんな感じだけど…どうせなら流れ変えるか、家族の話でも聞こうか」
昭「メタだから重い感じじゃなくていいぞ」
黒「まぁあとで進路とかも聞くけど…あれなのかね、昭さんは見た目はお母様似で中身はお父様似なのかね?」
昭「遺影見る感じだとそうだな、髪の分け目の位置は違うけどそっくりな気がする」
黒「でも印象は全然違うんだよね、お母様は清楚って感じだけど昭さんは正直遊び人よね」
昭「実際遊び人みたいな物だしな」
黒「自覚あるのか…ちなみにお父様もイケメンなの?」
昭「身内のイケメン度なんて判断出来ないけど…一時期モデルやってたとか言ってたような」
黒「は〜ん成程、ついでに変人なの?」
昭「おい」
黒「流石にごめん、人様の親御さんに言い過ぎた…」
昭「まぁ変人だけど」
黒「えぇ…」
昭「流石に私が小さい頃は真面目に親やってたみたいだけど、私が小…4になった辺りから本性表し始めたな」
黒「…あぁ」
昭「まぁ何だ、変人だって人の親だってこった」
黒「何というか…自分が決して想像出来ないような苦労したんだろうなぁって考えちゃうんだよね…」
昭「そりゃあこうなっちまったもんは仕方無いと割り切るしか無い所はあるけどさ、こうなっちまったから出逢えた物もあるって私は信じたいんだよ。母さんからの遺言だしな」
黒「信じる道をーってのだっけ」
昭「あぁ、最初は少し歪んじゃったけどな」
黒「その遺言を軸に生きるのがしんどい時はあったりする?」
昭「今はもう無いよ。なんというか、クリアに考えられる」
黒「そっか」
昭「なぁ、メタなんだからさ、母さん呼んで三者面談じゃ駄目か?」
黒「いやちょっと流石にそれは…」
昭「冗談だよ」
黒(目が少しガチだったけど…)
黒「ところでお父様って本職なんなの?」
昭「音楽関係だったか芸術関係だったか…正直どれが本職かわからんのよな」
黒「その親にしてこの子ありか…」
昭「飽きない親父だな」
黒「大体年頃の娘さんってお父さんとは距離置きがちだけど昭さんはどうなの?」
昭「別に嫌じゃ無いけど私がどうしようともつっかかってくるな」
黒「あぁ、まぁ可愛い一人娘ならそうなるだろうなぁ」
昭「そんなもんなんかね」
黒「まぁ私にとってもメタ娘だから気持ちはわかる」
昭「そんなもんなんだな」
黒「娘というか小学生息子というか」
昭「気分はいつだって少年少女さ」
黒「…ちょっと突っ込んだこと聞くけど性自認は女でいいの?」
昭「え?そうだけど」
黒「余計な事聞きました、失礼」
昭「今日はちょっと男寄りの気分」
黒「男というか男児でしょ」
昭「そうとも言う」
黒「というか日によって違うの?」
昭「完全に気分」
黒「ふーん、何というか自由が上手いなぁって感じ」
昭「多分自分を縛りつけてた反動もある気がするが、複雑でもうわからんな」
黒「でも昭さんらしいよ」
昭「そうだろ」
黒「最近太宰治の人間失格読んだんだけど、幼少期の主人公は若干昭さんの幼少期に近い物を感じてもしかしたら似たような道を辿ったかもしれないと思うと恐ろしいね」
昭「人が怖くて道化になった主人公だっけか、確かにナギがいなかったらどうなってたかはわからんな」
黒「運命だったんだなぁ」
昭「運命の愛だったのさ」
黒「羨ましいねぇ」
昭「そうだろそうだろ」
黒「ちなみに太宰昭さんは太宰治と何か血縁があったりは?」
昭「いや無いんじゃないのか?そもそもペンネームだろ確か」
黒「だよねー。でも太宰って苗字すごいよね」
昭「確かに聞いた事は無いな、まぁそれ言ったら牛鬼もそうだけど」
黒「太宰と牛…太宰府天満宮の菅原道真と牛…」
昭「運命だなぁやっぱり」
黒「羨ましいなぁ」
昭「そうだろぉ」
黒「メタ的には将来牛鬼ちゃんと同棲するわけだけどあまり迷惑かけないようにね」
昭「大丈夫だろ、ナギ何だかんだで許してくれるし」
黒「そう言ってると家から追い出されちゃうぞ、稼ぎ的には牛鬼ちゃんの方が上なんでしょ?」
昭「わかってるって」
黒「本当かね…じゃあそんな将来に続くために進路について聞きましょう」
昭「大学なのか専門なのかわからないけどさ、どっちにしても引越し先で通わなきゃならんのよね」
黒「田舎なの?」
昭「うーん、まぁまぁ?」
黒「そうなるとある程度選択肢絞られるのかなぁ」
昭「専門とかゆーて無いだろうしな、行ってみたいとこもあるけどな」
黒「縛りが無かったらどんなとこ行きたかったの?」
昭「美大音大…」
黒「くそう、この人だから納得出来てしまう」
昭「…なんだけど課題とかあるだろ?そのための創作が出来るかって考えると不安要素がな…」
黒「…高校とかの課題ってそんな質でどうしてたのよ」
昭「まぁ…出来るだけ頑張ってたよ。飯食いながらとかギターいじりながらとか…どうしてもな時は写させて貰ってたけど」
黒「あぁ…」
昭「だからまぁ普通の大学が逆に良いような気もするけど」
黒「色々授業受けられるだろうしね」
昭「そうそう」
黒「じゃあ学科とかももう関係無くとにかく色々って感じ?」
昭「そうだなぁ」
黒「その湧き上がる好奇心は昔からなの?」
昭「んー…まぁそうかなぁ、仮面付けてた頃はそれを見せるとまずいと思ってたから隠してたけど本当は虫取りとかしたかったしそこらの機械類バラしたかったよ」
黒「それはやっぱり…一人の時間が多かったとか…そういう?」
昭「…もう覚えてないけど、もしかしたら寂しさを埋めるためなのが最初かもな」
黒「なるほどね…」
昭「でもそういう理由があったかどうかもうわからないけど、やっぱり楽しいよ、好奇心に遊んでもらうのは」
黒「好奇心に遊んでもらうって表現いいなぁ」
昭「好奇心は私の先導者であり、蝕む毒であり、近所の遊んでくれるにーちゃんだよ」
黒「ははぁ」
昭「あそうだ、大学中に車の免許も取らないとな」
黒「私結局取ってないや…」
昭「車、どんなの乗ろうかな」
黒「RXー7乗ってよ、安室さんが乗ってるの」
昭「んー?あー2ドアのスポーツタイプか、こういうのもいいよなぁ。まさに趣味の車って感じ」
黒「#イケメン車に乗ってくれ太宰昭」
昭「こういうのもいいけどなぁ〜悩むよなぁ〜」
黒「何かこれ乗りたいってのあるの?」
昭「ベンツSSK」
黒「ルパンのじゃん…あの黄色いオープンのクラシック…」
昭「まぁそれは冗談として、正直何でもいいっていうのもあるんだよな。愛着さえ湧けば」
黒「愛着大事よね、最高のボロボロぐつじゃないけど」
昭「悩ましいな」
黒「悩ましいね」

黒「…あれ?何の話だっけ?」
昭「さぁ?」
黒「…まぁいいや、進路も聞いたしとりあえずこんなもんですかね」
昭「ほい」
黒「何か聞きたい事ある?」
昭「私はこの先も楽しく生きられそうか?」
黒「うーんまぁ不幸が無いとは言えないけど、万感の思いで墓に入ってもらうつもりだよ」
昭「山あり谷あり、期待できそうだな」
黒「そうね、じゃあそんなもん?」
昭「あぁ」
黒「えーっとじゃあ次、つくちゃん呼んできてちょうだい」
昭「ういー」
ツクモリチャーン,ツギー
ハーイ

黒「面談出来てたのかこれ…?まぁでも昭さんの親御さんは気になるよなぁ」
「三者面談でも良かったですよ?」
黒「ビャッ」
「あら、失礼しちゃいますね。ふふ」

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