黒双子の強い幻覚 part2
見出し画像のうちの子4人の強い幻覚(妄想)を見たときに更新される文その2
黒双子をキメてゆけ
ついでに軽くキャラ設定も書くよ
透
黒双子が妹、元気印の微褐色娘。
お姉ちゃん大好きでよくくっついてるけど、逆にくっつかれるのに弱い。
空手がめっちゃ強い。お姉ちゃんを誑かすやつは顎に回し蹴りだ!
最近自分は肌が焼け易いのだろうかとちょっと気にしてる。
純
黒双子が姉、ジト目の内気娘。
妹によくくっつかれてるけど全然嫌ではない。恥ずかしいけど。でも妹大好き。
昔は妹と一緒に空手をやってたので普通に強い。
最近コンビニで買おうと思ったジャンルの棚が品揃え悪い時があって顔をしかめてる。
木菟森(つくちゃん)
双子のお友達、目が初見だとちょっとコワイ。
お茶目でよくイタズラしたりからかったりして楽しんでる。
軍人、警官を輩出してる家系のご令嬢と噂されているが真相は内緒。
最近ハネっ毛を直してみようと思い試してみたけど強靭すぎて自分で呆れてしまった。
牛鬼(きーちゃん)
双子のお友達、ヤンキーだけど今はそんなに喧嘩しない。
若干情緒不安定で感情に任せて不良らと連戦してたら、ニューチャレンジャーの透に負けて少し落ち着いた。
最近ギャル2人に妙に絡まれて難儀している、気持ちが渋滞しまくって少し困り気味。
・意外な2人
牛:牛鬼、G1:姉御ギャル1、G2:ゆるふわギャル2
牛「…」ペラッ
G1「…」
G1(ど~~~~~~~~~~~~~しよっかなぁ…)
G1(めっちゃ気まずいなぁ…直接何かあったわけではないけど…こえぇんだよなぁ…)
G1(そりゃアタシだって喧嘩の1つや2つはしてきたよ、でも牛鬼は不良達を同時に何人も相手にして倒したとかとんでもない噂があるからな…嫌でもビビるわ)
牛「…」
G1(…まぁG2相手にしてキレないんだからさすがに大丈夫か…)
G1「な、なぁ」
牛「あ?」
G1「ヒッ、な、何読んでるんだ?」
牛「…アンドロイドは電気羊の夢を見るか」
G1「アンド…なに?」
牛「SF小説」
G1「…あー、ブレードランナーの原作だっけ?」
牛「?」
G1「ブレードランナーって映画があるんだよ、それの原作が確かそんなタイトルだった気がする」
牛「ふーん…」
G1「あぁ…」
牛「…映画好きなのか?」
G1「え?まぁ…そこそこ」
牛「そうか」
G1「…」
牛「…」ペラッ
G1(ん?)
G1(なんか…割と普通に会話じゃなかったか?)
G1(そんなにビビる事はないかもな…)
G1「なぁ」
牛「?」
G1「飴いるか?そろそろ読み疲れてないか?」
牛「…そうだな、貰う」
G1「おう」
牛「…」コロコロ
G1「気になってたんだけどさ」
牛「ん」
G1「あいつらとは何がきっかけで仲良くなったんだ?」
牛「…」コロ…
G1(アやべ、地雷だったか!?)
牛「…色々あって、絡まれるようになった」
G1「そうか…」
牛「ほんとは…」
G1「ん?」
牛「いやなんでも」
G1「そうか…まぁ無理に言わなくても大丈夫だから」
牛「…」
G1「アタシもさ、G2とははぐれ者同士でさ、最初はよくわかんねえ奴と思ってたんだ」
G1「言い合いもしたけど何だかんだで気づいたら仲良くなってたんだよなぁ」
牛「…ギャルってのは勝手に仲良くなるもんじゃないのか」
G1「何だそのギャルへの認識…まぁアタシもギャルだけどさ、その前にアタシって1人の人間って事さ」
牛「あぁ…」
G1「まぁそれにしてもアイツはよく分かんねえ所はあるけどさ」
牛「…あぁ」
G1「…フフッ」
牛「何だよ」
G1「いやさ、実はお前が怖くてさ、さっきも結構ビビりながら話しかけたんだよ」
牛「…」
G1「でも話してみれば何てことはない、お前も1人の人間だったわけさ」
牛「…あっそう」
G1「まぁなんだ、アタシともよろしく頼むよ」
牛「…好きにしろ」
G1「そーするよ」
G2「おーなんだよー2人で楽しくやっちゃってよお!」
G1「おーおか」
G2「何話してたか白状しろぉ!」
G1,牛「…」
G1「まぁ、内緒にしとくか」
G2「キー!私もイチャイチャさせろー!」
G1「いやそんな事はしてない」
牛(…耳に響く)
・少し先の、何てことは無い日の事
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼、母:双子の
T「…んあ」
J「zzz」
T「…あ、朝か」
J「zzz」
T「おきろー、ごはんたべ…zzz」バタッ
J「…うぅ、重い…」
T「zzz」
J「…何してんのこの子」
T「zzzニヘェ」
J「…しょうがないなぁ、ほら起きて」
T「…んあ」
J「おはよ、ごはん食べよ」
T「…ん?」
J「え?」
T「…それアタシが言った…」
J「いや知らないけど…」
T「?」
J「今日つくちゃん達来るんだっけ」モグモグ
T「あ、そうじゃん、夕ご飯どしよっか」モゴモゴ
J「4人分作っちゃおっか、そんな労力変わらないし」
T「何がいっかなー」
J「透ちゃんも手伝ってね」
T「…いや別に最初から手伝うつもりだったけど」
J「よろしい」
T「材料どうする?つくちゃん達に買ってきてもらう?」
J「いやそれは流石に悪いよ」
T「大丈夫じゃない?とりあえず後で聞くだけ聞いてみる」
J「うーん…まぁいっか」
T「…ん、ごっそさー」
J「おっそさー」
T「…あ、洗剤もう切れそう」
J「え?買い置き無かったっけ?」
T「どこだっけ」
J「流しの右下」
T「…無いよ?」
J「えー…買いに行かなきゃなぁ…」
T「それも買ってきてもらう?」
J「いやぁ…それは…」
T「まぁ、とりあえず」
J「…まぁいっか」
T「洗濯物干しとくねー」
J「…」ガー
T「おねーちゃーん!」
J「え?」
T「これ干しとくよー?」
J「あぁ、うん」
T「それ音すごいよね」
J「これねー、安かったのは良かったけど…」
T「まぁしゃーないね」
J「ねー」
T「あ、あと洗濯用の洗剤も少なかった」
J「え!?そっちも!?」
T「買い置きも無かった」
J「えぇ…」
T「…とりあえず伝えとく」
J「…うん」
T「…そろそろ来るかな」
ピンポーン
T「はーい」
---
J「あれ?違かった?」
T「お母さんから何か来た」
J「お母さん?何だろ」
T「…お、梨だ」
J「いいね、つくちゃん達と一緒に食べよっか」
T「あ、手紙入ってる」
J,T「「…」」
J,T「「ヘヘ」」
ピコン
T「ん…あ、着いたって」
J「じゃあご飯の準備するね、ちょっとお願い」
T「ほいよー」ガチャッ
キマシター
イラッシャー
T「ほいあがってー」
菟「お邪魔しまーす」
牛「邪魔する」
J「あ、いらっしゃーい」
T「荷物そこ置いといて」
菟「…あの」
牛「いくら何でも遠慮無さ過ぎだろ、洗剤やらボディソープやら」
菟「いやその大丈夫なんですけど…」
J「…本当にごめん」
T「…梨あるから許して」
菟「フフッ、しょうがないですね」
牛「はぁ…」
J「出来たよー」
T「ほいお待ちどう」
菟「あらおいしそう」
牛「ん」
T「二人は少し大盛りにしといたよ」
菟「やったぁ」
牛「そんないらん」
T「いいからいいから」
J「じゃ、食べよっか」
J,T「「いただきまーす」」菟,牛「「いただきます」」
菟「ん、おいしい」
T「お姉ちゃんが作ったからねー」
牛「お前は作らねえのか」
T「まぁ作るけど、たまに」
J「まぁ家事分けてるからね」
T「チャーハンとかパワー飯が得意です」
牛「ブッ」
T「うわきたねえ」
牛「パワー飯…www」
菟「ごちそうさまでした」
J「はやっ」
菟「美味しかったです♪」
J「梨切ったよー」
T「冷えた?」
J「いい感じ」
菟「いいですね梨、旬ですね」
牛「ん」
T「つやっつや」
J「それ梨の表現で合ってる?」
T「さぁ…」
菟「どれどれ」
シャクッ
J「ん!」
T「甘い!」
菟「これも美味しいですね」
牛「…んまい」
T「暑い日にいいなぁこれ」
菟「やっぱり旬のものはいい味してますねぇ」
ブーブー
牛「…何か鳴ってんぞ」
J,T「「え?」」
J「あ、私のだ…あ」
T「ん?」
J「いいタイミング…もしもし?」
母『あ、アタシだけど、今いい?』
J「はいはい」
母『梨そろそろ届いたと思うんだけど』
J「今日ちょうど届いて今食べてる」
母『お、そりゃ良かった、味どう?』
J「甘くて美味しい」
母『ん、良かった良かった』
J「梨ありがとね」
母『気にしないの、それより二人共元気にしてる?自炊サボってない?』
J「やってるって」
母『感心感心』
J「もー」
母『ごめんって、ちょっと透の声も聞かせてよ』
J「はーい、透ちゃん」
T「んあ?」
J「お母さん」
T「お、ほいほい」
菟「あぁ、お母様」
T「ほい変わりましたよ」
母『はい久しぶり…誰か来てる?』
T「ん?高校の時の友達」
母『あぁ、つくちゃんときーちゃん?」
T「そうそう、梨美味しいって」
母『ふふっ、あの人にも言っとくよ』
T「べた褒めって伝えといて」
母『はいはい、ちゃんと食べてる?純に頼ってばっかじゃない?』
T「食べてるし頼ってばっかじゃないですー」
母『ん、そりゃ良かった』
T「へへっ」
母『まぁ何かあったら言うんだよ』
T「はいはい、いつも聞いてるからわかってる」
母『ん、じゃあも友達いるしそろそろ切るよ』
T「んー」
母『暑いから気をつけてね、特にあんた』
T「あい、あ、ジョー元気?」
母『ジョー?あぁ、前電話したら流石に歳くったけど元気にしてるって』
T「そりゃ良かった」
母『今度の盆行く?』
T「んー予定確認してまた連絡する、まぁ行けるとは思うけど」
母『わかった』
T「ん」
母『じゃあ切るよ?』
T「ほい」
母『じゃあね』
T「またね」
J「何だって?」
T「んー、多分お姉ちゃんと同じようなこと言われた」
J「そっか」
T「あとジョー元気にしてるって」
J「良かった」
菟「…何か良いですね」
牛「…そうだな」
T「戻ったー」
菟「はいおかえりなさい」
J「もうちょっと食べる?」
菟「じゃあ折角ですから食べましょうか」
牛「もう食えん…」
J「じゃあ半分だけ切るね」
J「ふぁ…」
菟「あ、もうこんな時間ですか」
T「今日どうする?明日休みだから泊まってってもいいけど」
菟「そうですね、ではお言葉に甘えて」
牛「…終電ギリだからいいか」
T「あいよー」
菟「とは言ったものの寝間着持ってきてなかったですね…」
T「まぁアタシの着ればいいよ」
牛「…」
T「洗ってるから大丈夫だって」
牛「いや別に…」
J「あー」
T「ほらお姉ちゃん、せめてシャワー浴びて」
J「ん…」
T「じゃあ消すね」
菟「はーい」
牛「ん」
パチッ
J「zzz」
菟(どうしましょう、まだ眠くないですね)
T「ふぁ…」
牛「…」
菟(うー、二人共寝そう)
牛「(おい)」
菟「(え?)」
牛「(…お前のとこは親から連絡来るのか)」
菟「(まぁ、二人共心配性なので…あと兄からもたまに)」
牛「(そうか)」
菟「(はい)」
牛「(…)」
菟「(…)」
牛「(…私のとこも、この間来た)」
菟「(…どんな事を話しました?)」
牛「(多分…お前のとこと似たような事言われた)」
菟「(それは…良かったですね)」
牛「(まだ…慣れないが…)」
菟「(ふふっ)」
牛「(…寝る)」
菟「(はい、おやすみなさい)」
牛「(ん)」
T「お姉ちゃんいい加減起きてー」
J「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛」
菟「あんなに寝起き悪かったんでしたっけ…」
牛「…知らん」
・急募!お化け役ガチ勢!
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼
「うちも手伝ってくれない!?」「映研でぜひ撮らせてくれ!」
菟「ちょ、ちょっと…」
透「何やってんのアンタら!」
純「どしたの」
菟「いえ…あの…」
「クラスからお礼出すから!」「クレジットにでっかく載せるから!」
透「帰れー!」
透「まったく…」
純「誰あの人達?」
菟「えーっと…他のクラスとか映研とかの人達らしいです…」
透「そんな人達がつくちゃんにどんな用よ」
菟「あのー…」
------
「あ、ちょっとそこの君」
菟「はい?」
「急で申し訳ないんだけどさぁ…うちのクラスでお化け屋敷やるんだけど、お化け役の子が怪我しちゃって当日出れなくなっちゃって…」
菟「はぁ」
「…代役で出てくれない?」
菟「私ですか?」
「お願い!」
菟「うーん…うちのクラスの出し物もありますし…」
「時間はこっちで調整するから!」
菟「んー…しょうがないですね、人助けですもんね」
「ありがと!じゃあ早速…」ガシッ
菟「えっ!?ちょっ!?」
「代役連れてきたよー」
「あんたどっからその子を…」
「1年?いやーごめんね、こいつ強引なもんで…」
菟「あ、いえ…」
「というわけで! …名前聞いてなかったね」
菟「木菟森です」
「木菟森…珍しい名字だね、じゃあ木菟森ちゃんここ座って」
菟「はい」
「ちょっとねぇ、お化け役なんでメイクさせて貰うんだけどいい?テストがてら」
菟「大丈夫ですよ」
「じゃあちょっと失礼して…」
コンナカンジ? クチモトチョットサワルヨー
「ほいOK、目開けていいよー」
菟「どうでしょう」
「…おぉ、ちょっと自分で見てみな、はい鏡」
菟「…おー」
「どおどお、素材が良いからなかなか怖く出来たかなーって」
菟「…」
「ん?」
菟「…ふふ」ガタッ
「お?お?え?」
フラフラ
カクッ
み つ け た
「!!!???」ゾクゥ
菟「という感じですかね?」
「…いいよ」
菟「え?」
「めっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっtyゲッホゲッホ!」
「何やってんの」ベシベシ
「あーありがと、いや今のすごい良かったよ」
菟「ありがとうございます♪」
「というか首どうなってんの?痛めてない?大丈夫?」
菟「生まれつき首の可動域が広いんですよね、特に痛みも無いです」
「私はとんでもない逸材を見つけてしまったのかもしれない…」
そして噂が広がり
「あのクラスのお化け屋敷、とんでもなく怖いって噂だってよ」
「え?まだ準備期間でしょ?もう出来てんの?」
「よくわかんないけど少し覗き込んだ子が気絶しかけたって」
「聞いた話だと今度撮影する作品の殺人鬼役にぴったりな女子が1年にいるとか」
「うち女子いねーからな…知り合いすらおらんし…」
「一か八かオファーしてみるか」
「そんな度胸あんの部長」
「…」
------
透「最近言ってた用事ってそれか」
菟「すいません…」
純「そんな怖かったの?」
菟「そうみたいで…」
透「…」
菟「あの…」
透「…そのメイクしてうち来ないでね」ビクビク
菟「はい…気をつけます…」
牛「おいサボってんじゃねーよ」
純「あ、ごめん」
菟「すいません」
透「ういー」
牛「何だったんださっきの」
純「カクカクシカジカクロフタゴ」
牛「ふーん」
透「きーちゃんは血塗れの釘バット持つだけでいい感じになりそう」
牛「作るの面倒だろあれ」
透「そこ?」
菟「ふふっ」
文化祭当日、木菟森ちゃんが助っ人に入ったお化け屋敷は人の根源的恐怖を思い起こさせると大好評を博した
純と牛鬼ちゃんも試しに入ったらかなり怖かったらしい
透は近づきすらしなかった
文化祭後も木菟森ちゃんは様々な部から追っかけられる事となる
・ヘアアレンジ
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼
T「あれ」
牛「あ?」
T「髪結んでんじゃん」
牛「あぁ…さすがに伸びてきた」一本結び
T「ふーん、いいじゃん」
牛「あっそ」
菟「せっかくならもうちょっと高い位置で結びましょうよ」
牛「別にいいだろ」
T「ポニテ似合いそうだけど」
牛「知らん」
J「ちょっと失礼」ササッ
牛「ぬあっ!?」
T「おーいいじゃん」
菟「似合いますねぇ」
J「ふふふ」
牛「お前なぁ…」スルッ
J「あー取らないでよ!」
牛「首が落ち着かない」
J「慣れれば大丈夫だって」
牛「知らん…」
T「つくちゃんは髪型変えたりしないの?」
菟「んー、普段はあまり変えないですね」
T「ほーん」
J「じゃあ私もポニテにするから!」
牛「お前何でそんなに髪型変えたがるんだ」
J「え?かわいいじゃん」
牛「…」
J「そんなそこら辺の雑草食べたような顔しないでよ」
牛「そらそうだろ」
J「いや似合うから」
牛「…」
T「まぁ似合うと思うよー、髪キレイだしストレートだし」
菟「そうですねー、サラサラヘアー♪」
牛「なら木菟森で遊べ」
J「つくちゃんもいい髪よねぇ」ギュリン
菟「見事に丸投げしましたねこの牛」
J「サラサラ~」
菟「おおう…まぁいいんですけど…」
J「どんなのがいっかなー、ツインテもいいかも」
菟「ツインテはこの歳ではさすがにキツいですね…」
T「お姉ちゃん割と強引だからなー…」
~10分~
J「うむ」
菟「満足しましたか」
J「満足」
菟「それは…何より…」
T(つくちゃんにここまで強引にいけんのお姉ちゃんぐらいだろうなぁ…)
牛「…」
T「でもお姉ちゃんも割と長いね、アタシもそろそろ髪切ろっかなぁ」
牛「何でアイツ見て切るの決めんだ」
T「そりゃ切るタイミング同じだし伸びるスピードも同じだし、お姉ちゃん見れば大体自分の状況も分かるってこったよ」
牛「あぁ…双子だったなお前ら」
T「双子なんだよねぇ」
牛「…」
J「そういえば確かに髪伸びたね」
菟「ならお二人も結びましょうよ」
T「んー?まぁいいけど」
J「ほらやるよ」ギュッ
T「ありがと…あー首すーすーする…」
J「そうだね、私達もあんまり髪いじらないしね」ギュッ
T「くせっ毛だし割と強情だからねー」
J「ねー」
菟「なんか尻尾可愛いですね」
T「そう?」
菟「もふもふしてます」
J「どれどれ」ポフポフ
T「んあ!?」ビクッ
J「これでもダメなの?」
T「ぅあー…ダメっぽい…」
J「ほんと髪触られるのダメよね」
T「なんかねー…」
菟「毎日触ってもらえば慣れるんじゃないですか?」
T「慣れんのかなぁ?」
牛「…」
翌日
T「あれ、ちょっと高い」
牛「…なんか高くなった」
T「ふーん、いいじゃん」
牛「あっそ」
菟「前髪もヘアピンで留めますか?」
牛「あー…その内な」
J(もうちょっと…もうちょっと上げたい…!でもあれはあれで…!)
・言葉の距離感
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼
菟「それでですね」
T「ほえー」
牛「そうはならねえだろ」
菟「いやなってるんですよ」
J「…」
牛「えぇ…」
菟「事実は小説より奇なり、ですよ」
J「…」
J「ねぇつくちゃん」
菟「はい?」
J「今更そういえばなんだけど、なんで敬語なの?」
菟「?」
J「え?」
菟「…あー!そうですね、今何のことを言われているのかと…」
J「そんな素で使ってたんだ…」
菟「いやー家でも基本敬語使っているので…」
J「そうなんだ」
菟「なので自然と、と言いますか」
J「ふーん…タメ語使わないの?」
菟「あまり考えた事ないですね…」
J「じゃあちょっと使ってみない?」
菟「ぅえ」
T「お?なになにー」
J「つくちゃんタメ語キャンペーン」
T「ほぉ、そういえばいつも敬語だったね」
菟「まぁ…いいですけど…」
J,T「「わー」」
菟「ん゛ん゛」
J,T「「…」」
菟「んー…」
J,T「「…?」」
菟「…な、なんだよ」
J,T「「!」」
菟「そんなに期待されても困るんだけど…」
J,T「「おー」」
菟「…も、もういいですか」
J,T「「えーもうちょっとー」」
菟「いやその…慣れないですね…」
牛「…?」
J「じゃあきーちゃんの真似すればいいんじゃない?」
菟「んー…」
牛「何の真似だって?」
J「言葉遣い」
牛「はぁ…?」
J「つくちゃん普段敬語じゃん」
牛「あぁ…」
T「なので適当につくちゃんと話してみて下さい」
牛「話すことねえよ」
菟「無いよな」
牛「無いな」
菟「そういや昨日の課題終わった?」
牛「あぁ、まぁ」
菟「最後のわかった?」
牛「まぁ」
菟「さすがじゃん」
牛「どうせお前もわかったんだろ」
菟「まーね」
牛「まったく…」
菟「昼飯何食う?」
牛「今日もパンだな」
菟「それでよくもつよなー」
牛「もつんだよ」
菟「あれが丁度いいの?」
牛「そうだな」
菟「ふーん」
J,T「「おー」」
菟「いや…その…///」
T「ギャップ、いいね」
J「いいね」
菟「やらなきゃ良かった…///」
T「もうちょっとやってー」
J「やってー」
菟「もうやりません!」
牛「…」
菟「牛鬼さんもさらっと何続けてるんですか…」
牛「いや…」
菟「?」
牛「そっちの方が話しやすい」
菟「えっ」
T「だってー」
J「きーちゃんお墨付きー」
菟「ドウシテ…」
牛「お前がよく分かんない印象なのそれもあるだろ」
菟「そうですか?」
T「まぁ敬語で話す人いないよね」
J「いないね」
菟「うーん…」
T「でもいいと思うよー」
J「丁寧な印象だしねー」
菟「うー…」
そのあとギャル'sにもタメ語で話してみたら逆にギャル語を仕込まれそうになった
・ヒーロー
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼
T「アッキー元気にしてる?」
牛「あー、まぁそうだな」
J「昭ちゃんとももっと話してみたいねー」
菟「シンパシー感じられてしまったので気になりますね」
T「ねー」
「あー!風船ー!」
T「お?」
「あー…あれは届かないね…」
菟「姉妹ですかね」
牛「あれは無理だな」
T,J「…」チラッ
「やだー!」
「あんな高いところに引っかかったんじゃ届かないよ」
T,J「…」コクッ
菟「4mぐらいですかねぇ」
牛「登れなさそうだしな」
菟「はしごでもあれb
T,J「「Ready! Set! Go!」ダッ
菟「えっ!?」
牛「は?」
ダダダダダダ
「「!?」」
J「Stand by!」ザッ
T「ハァッ!」ダンッ
J「オラアアアアア!!!!!!!!」ガッ
T「届けよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
菟,牛「「 」」
「「 」」
T「よしっ!」ガシッ
J「ふっ」ギュッ
T「うおあー」グルーン
J「おしっ、大丈夫?」トンッ
T「問題無し!」
「わぁ…」
T「ほい風船、離しちゃダメだぞ」
「…」
T「あれ…?」
「…かっこいいー!!」
T「おぉっ!?」
「お姉ちゃんかっこよかった!ヒーローみたいだった!」
T「そ、そう?」
「うん!」
T「そ…そっかぁ」
「ありがとうございました、かっこよかったです!」
T「そっかぁ」テレテレ
「じゃーねー!」
T「じゃーねー」
J「かっこよかったって」
T「いやぁお姉ちゃんこそ」
菟「…さっきの何ですか」
T「え?映画とかであるじゃん、組んだ手を台にして高台登るやつ」
菟「さっきそんな話してましたっけ?」
J「してないよ?」
菟「は!?」
T「そこはあれよ、双子コミュニケーションよ」
J「アイコンタクト~」
牛(こいつらやべぇな)
菟「いやいやいやいやいや」
T「んふふ~」
J「んふふ~」
T(勢いとは言えお姉ちゃんと真ん前から抱きついてしまった…/// エアバッグ…///)
・私達の関係
牛:牛鬼、昭:(あきら)牛鬼さんの旧友
牛「はい」
昭『久しぶり、今いいか?』
牛「まぁいいよ、明日休みだし」
昭『ありがとな、と言っても近況報告みたいな感じだけど』
牛「じゃあ適当に報告してくれ」
昭『そうだな…やっぱり引っ越しは大変だな、やることが多い』
牛「そうなのか」
昭『荷物まとめてるとこんなにあったのかって驚くよ』
牛「何がそんなにあるんだ」
昭『本とか…あとは引っ越しする時友人に貰ったものとか…』
牛「律儀だな…」
昭『せっかく貰ったものだしね』
牛「ふーん」
昭『あとは方言とか風習みたいなのとかかな』
牛「方言は地方によっては本当にわからんからな」
昭『わからないね…日本語ってすごいな…』
牛「すごいな」
昭『まぁそんなこんなあるけど元気にしてるよ』
牛「そりゃ良かったな」
昭『相変わらずだな、そっちも変わり無いようで安心だ』
牛「まぁそうだな」
昭『あの双子ちゃんとハネっ毛の子も元気にしてる?』
牛「あぁ、透たちも相変わらずだよ」
昭『ん、しかしあのナギがあんなに人と仲良くしてるの感動すら覚えるね」
牛「はぁ…?」
昭『自覚あるかわからないけど、昔のナギって近づくなオーラすごかったぞ?』
牛「…別にそんな事してる暇無かっただけだし」
昭『ごめん、悪く言うつもりは無かった』
牛「今更言わんでくれ、気にしてない」
昭『ん、だからあの3人と仲良くしてるようで本当に嬉しいんだ』
牛「お前は親か」
昭『かわいい娘だよ』
牛「うるせえ」
昭『あのハリネズミみたいな子がこんなに大きくなって…』グスッ
牛「誰がハリネズミだ」
昭『それとも闘牛か?』
牛「あれ最後死ぬじゃねえか」
昭『今そうでも無いらしいけど』
牛「あっそう…」
昭『しかしどんな経緯で仲良くなったんだ?』
牛「あー…」
昭『?』
牛「…お前ならいいか」
牛「最初な、透と殴り合いしたんだよ」
昭『…うん』
牛「不良達と喧嘩してたらあいつが来て、もう気が狂ってたからそのままあいつともやって」
昭『…それで?』
牛「なんかよくわかんねえけど、あいつから絡んでくるようになった」
昭『殴り合いしたのに?』
牛「したのに」
昭『なんというか、面白い子だな』
牛「そうか?」
昭『そうだな、しかしそれでか、納得した』
牛「なにが」
昭『なんとなくあの3人の中で一番仲良くしてそうだなって』
牛「っ、別にそんな事はない」
昭『そうか?かわいい子じゃないか』
牛「…お前そっちの”け”あんのか?」
昭『んー、人の子はみんな愛おしいよ』
牛「お前はなんだよ」
昭『ナギの同級生』
牛「それはそうだな」
昭『ふふ』
牛「ふっ」
昭『ナギこそどうなんだ、恋愛事情とか』
牛「…無い」
昭『その間h 牛「無い」
昭『…』
牛「…」
昭『…』
牛「…」
昭『…もしかして』
牛「無いっての!」
昭『まぁそう言うならそう信じるよ」
牛「~~っ」
昭『私もいい人いないかなぁ』
牛「お前そういうの興味あんのかよ」
昭『どうだろうなぁ、ナギが教えてくれたら興味あるかもしれないなぁ』
牛「じゃあいいよ」
昭『すいません』
牛「…はぁ」
牛「…そうだな、お前なら真面目に聞いてくれるか」
昭『え?』
牛「…そうだよ、透に惚れたよ」
昭『…そうだったのか』
牛「まさか自分がそっちの人間だったとは思わなかったが、なっちまったもんはしょうがないし」
昭『それで?告白とか』
牛「したけどそれだけだよ、今のままの関係で続けてる」
昭『振られたって事か?』
牛「いや、友達でいてほしいって言った」
昭『ナギが?』
牛「あぁ」
昭『あぁ、ナギらしいな』
牛「そうかよ」
昭『すごいナギらしい』
牛「…煽られてんのかこれ?」
昭『いや?ちゃんと友人から始めようとする辺りがらしいなって』
牛「あっそう…」
昭『そういうとこが好きだよ』
牛「そうか」
昭『もう少し喜んでくれよぉ』
牛「わーい、これでいいか」
昭『ははっ、大満足だよ』
牛「そうかい、で、お前はどうなんだ」
昭『ん?気になるか?』
牛「…やっぱいいよ」
昭『ごめん、まぁ…無いから別にいいんだけどさ』
牛「ねえのかよ」
昭『無いねえ、慕ってくれる子はいたけど』
牛「つまんねえな」
昭『悪いね』
牛「いいよ」
昭『まぁちょっと違うけどナギは愛してるぞ?親友として』
牛「ふーん」
昭『冷たいなぁ』
牛「前にも聞いたからな」
昭『そうか?』
牛「ん」
昭『そうか』
牛「そうだな」
昭『ふぁ…悪いけどそろそろ寝ようかな』
牛「そうか」
昭『ナギは寝ないのか?』
牛「まだ」
昭『そっか、じゃあまた話そうな』
牛「あぁ」
昭『おやすみ』
牛「おやすみ」
ピッ
・昴輝く木菟の森に住む蛍
T:透、J:純、菟:木菟森、牛:牛鬼、蛍:木菟森さんの親戚
T,J「「お邪魔しまーす」」
菟「はーいどーぞー」
T「やっぱりすごい家だ…」
J「庭広い」
牛(木菟森の母親ちょっと苦手なんだよな…すごい話しかけてくるし…)
菟「…」
T「どしたの?」
菟「まさか…」
J「つくちゃん?」
菟「はい!行きましょうか!早く!」
T「どしたんだろ」
J「?」
牛「…」
菟「デクワシマセンヨウニデクワシマセンヨウニデクワs」
蛍「ねーさん!」
菟「ア゛ッ」
T,J「?」
蛍「昴ねーさん久しぶりじゃないですか~、お元気でした?」スリスリ
菟「うん…蛍も元気でした?」
蛍「元気でしたよー、ねーさんに会えなくて寂しかったですけど」
菟「それはなにより…」
蛍「ところで」チラッ
菟「あぁ、高校の友人です」
T「透ですー」
J「純です」
牛「…」
T「こっち牛鬼ちゃんです」
蛍「どうも、昴ねーさんの…まぁ親戚の蛍です、同い年ですけど」
T「よろしく蛍ちゃん」
蛍「…」
菟「蛍」
蛍「…よろしく」
T(なんか猫みたい)
菟母「あら昴ちゃん帰ってたの?」
菟「戻りましたよー、というか蛍来てたんですね」
菟母「そうそう近く来たみたいで、ちょっと手伝ってー」
菟「はーい、蛍は3人をお願い」
蛍「えっ、どこに」
菟「私の部屋」
蛍「2つ目でしたっけ」
菟「そうそう」
蛍「…はい」
J「なんかごめんね」
蛍「いえ別に」
蛍「…」ソワソワ
T「…」
J「…」
牛「…」
菟「お茶持ってきましたよー」ガラッ
蛍「あ、ありがとうございます」
T「(お姉ちゃん…)」
J「(ん?)」
T「(蛍ちゃんめっちゃ警戒してない?)」
J「(初対面だから…じゃないかなぁ)」
T「(うーん…)」
菟「さて、何の話しましょうか」
蛍「ねーさん」
菟「ん?」
蛍「3人とはどういう繋がりで?」
菟「んー、同じクラスだったんで自然と?」
蛍「…ほんとですか」
T「えっ、まぁそうね」
J「うん」
牛「私はこいつ(T)から、別にそんな気はなかったけどな」
蛍「ふーん…」
牛「ところでこいつの悪戯とやらは身内に対してもそうなのか?」
蛍「は?」
牛「いい加減にしてもらいたいんだが」
菟「またまたそう言って、そんなに気にしてないくせに」
蛍「なんつったてめえ」
菟「あっ」
牛「あ?」
蛍「ねーさんをこいつ呼ばわりな上に悪戯してもらっといてなんじゃその言い草は」
菟「蛍そこまで!」
蛍「グルル…」
菟「ちょっと頭冷やしてきます!ほら来て!」
牛「…」
T,J「「ヒエ」」
蛍「ねーさん、あまり人の交友関係に口を出したくは無いのですけど流石にヤンキーはやめてくださいよ」
菟「まず牛鬼さんはヤンキーでは無いです、あとそのすぐ頭に血が昇るのまだあるんですね…」
蛍「ねーさんにあの口は無いでしょう、一回絞めましょう」
菟「ダメです、あの人はそういう人なんです」
蛍「んー…ねーさん甘いんですから…」
菟「とにかく!私の友人なんですからもう少し信用して下さい」
蛍「…はい」
菟「戻りました」
蛍「…」
T「おかえりー」
蛍「…」ムッスー
J「…お菓子食べない?」
蛍「いえ」
牛「…」
T「そろそろ帰ろっか」
J「そだね」
蛍「では私も」
菟「じゃあ途中まで送りますよ」
菟母「あらもう帰る?」
T「ぅお、はい」
菟母「じゃあちょっと待ってて!」
T「?」
J「なんだろ」
菟「…帰り荷物増えますけどいいですか?」
T「え?」
菟母「お待たせー、お土産持ってって」
T「おわ重!ありがとうございます」
J「こんなに悪いですよ…」
菟母「いいのいいの!うちも食べ切れないから人助けと思って、ね?」
J「それじゃあ…」
菟母「はい、牛鬼ちゃんも」
牛「…すいません」
菟母「いつも昴ちゃんと仲良くしてくれてありがとうね」
牛「いえ…別に何も…」
菟母「あ、ついでに服持ってく?」
牛「いや…もう持てないです…」
菟母「そう?」
蛍「…」
菟「じゃあ行きましょー」
T「ひー重いー」
J「腕が…もげそう…」
牛「何入ってんだこれ…」
蛍「…ねーさん」
菟「はい?」
蛍「…あのおばさんが信用してるなら、少し信じます」
菟「…ふふ、そうですね、信じても大丈夫だと思いますよ」
蛍「んー…でもまたあんな口利いたら言ってくださいよ、絞めますから」
菟「言わないですし言っても絞めないで下さい」
蛍「ねーさんは甘いです、ねーさんは慕われるべき人なんですから」
菟「はぁ…私はそんな人間ではないです、同じ線の上です」
蛍「本当だったら元帥になるべく人なのに…」
菟「そんな馬鹿な…」
牛(私そのうち死ぬかもな…まぁただじゃ死なねえよ)
・ヒソヒソ
男A,B,C:クラスメイト男子3人、G2:ゆるふわギャル2
男A「なぁお前ら」
男B「なんだ」
男A「お前ら気になる女子とかいるのか」
男C「どうした急に」
男A「男子たるもの女子について語るのは嗜みだろ」
男C「やな嗜みだな」
男A「まぁいいだろ、で、どうなんだ」
男B「気になる云々抜きにすれば、あの双子は人気あるよな」
男C「あぁ、速水姉妹か、まぁそうだな」
男A「お前らどっち派だ、俺は姉」
男C「妹…かなぁ」
男B「悩ましいな…姉は穏やかで優しいし特にあのでかいのは男子としてはつい目が行ってしまう、しかし妹は反対に明るく励まされる、そして健康的肢体、間逆な魅力があるからそもそも比べられん」
男C「なかなか最低な内容が聞こえたんだが」
男A「しかし姉と付き合うにはあの妹がネックだよなぁ…」
男C「なんでだよ」
男A「聞いた話なんだが、とある奴が姉にちょっと強めな告白したらしいんだがその際に妹が鉢合わせてぶちのめされたらしいぞ」
男B「空手やってるからな…」
男C「うわぁ…」
男A「姉を攻略するにはまず妹を懐柔せねばな」
男C「いや普通に告ればいいだけじゃないのか、さすがに誰彼構わずぶちのめすわけじゃないだろ…」
男A「どうかな…割とシスコンじゃないかあの妹…」
男B「ところでお前はなんで妹なんだ?」
男C「は?いやいいだろ別に…」
男A「馬鹿野郎自分だけ高みの見物なんざ許さんぞ」
男C「…」
男A,B「「…」」
男C「…褐色肌が」
男A,B「「?」」
男C「褐色肌が…好きなんだ」
男A「あぁ、なるほど」
男B「なかなかいい趣味だ」
男C「ばっ、せめて笑えよ!余計に恥ずかしいだろ!」
男B「人の性癖を笑うやつは人に性癖を叩かれるからな」
男A「俺は普通に白いのも黒いのも好きだからな、エロければ良い」
男C「こいつも最低だったわ…」
男A「エロは生きる活力だぞ」
男C「違うそうじゃない」
男B「姉のってサイズいくつなんだろうな」
男A「DやFで収まらないのは間違いないな」
男B「やばいな」
男C「あーもーやめやめ!B!お前の話だ!」
男B「俺?俺はそうだな、双子もいいが木菟森さんとかどうだ」
男A「あぁ木菟森、好きかどうかの前にあの頭のやつが気になるんだよな」
男C「あれ普通にくせっ毛って聞いたけど」
男A「あれで?んなアホな、勝手に動いてるとこ見たことあるぞ」
男C「そんな馬鹿な…」
男B「それが可愛いんだろ、目節穴かよ」
男C「はぁ…」
男B「それにそこも魅力だが一番は目だろ」
男A「そうか?怖くね?」
男C「まぁかなり黒いしでかいし…怖いのは正直ある」
男B「わかってないな、あの飲まれそうな目がゾクゾクするんだろ」
男C「あっそう」
男B「あの目で見られたらもうこの身全て差し出してしまうな」
男C「お前ドMなの?」
男B「知らん」
男A「あぁそういえば噂で聞いたんだが」
男C「なんだ」
男A「木菟森って結構体バキバキに鍛えてるとか」
男C「まじで?そういえば家がそういう家系なんだとか聞いたことあるな」
男B「…」
男C「…おい?」
男B「絞められたいな…」
男C「お前ドMだよ疑いようもねえよ」
男A「でだなぁ、この流れで言うと次はあいつの話になるんだが」
男B「あぁ」
男C「あいつか…」
男A,B,C「「「…」」」
牛鬼「…?」
男A,B,C「「「…」」」サッ
男A(いややべーよあいつは)
男B(命の危険を感じるのはNG)
男C(まぁ…うん…)
男A(あいつあれだろ?牛鬼(ぎゅうき)とか牛頭天王とか言われてんだろ?)
男C(透と殴り合いして相打ちになったとか)
男B(というか背でかいよな結構)
男A(威圧感あるよな…女子以前に人としてこえーよ)
男C(でも最近は割と大人しいというか穏やかになったというか)
男A(本当かそれ?)
G2「本当だよ」
男A,B,C「「「!?」」」
G2「あんたらこそこそ何話してると思ったら恋バナしてんの?男子3人で?」
男A「別にいいだろ」
G2「別にいいけどうっしーはそんなこえー子じゃねーよ」
男B「というと?」
G2「あの子私がお菓子あげると最初は渋ってたんだけどいつからか食べてくれるようになったんだぜいいだろ」
男C「それ根負けしただけじゃ…」
G2「あと私のマンガ気に入ってくれたみたいだし」
男B「マンガとか読むんだ」
G2「百合物とか好みっぽい」
男C「百合…?」
牛「おい」
男A,B,C「「「!?」」」
牛「何かさっきから私の話してないかお前ら」
G2「そりゃあうっしーの可愛さをこれでもかと」
牛「は?」
G2「はいはーい向こうで透達とも語るぞー」グイグイ
牛「ちょっ、おい!」
男A,B,C(((助かった…それにしても)))
男A,B,C(((…百合?)))
・彼から見た双子
T:透、J:純、母:双子のお母さん
親戚:母方の、ジョー:親戚の家で飼ってるデカめ雑種の犬
ジョー「…」
親戚「ジョーまだ寝てるの?そろそろあの子達迎えに行くからねー」
ジョー「…」
ジョー(今日あの2人来るのか)
ジョー(早く来ないかな)
ジョー「…」
ジョー「!」ムクッ
ジョー「…」ソワソワ
ブーン
T「着いた着いたー」
J「寒い…」
母「今日随分冷えてるね」
親戚「今年は寒いねー、ほら早くあがってあがって」
T,J「「お邪魔しまー」」
ジョー「ワンワン!」(きたきた)
T「お、ジョー元気にしてたかー!」
ジョー「クンクン」(確認確認)
T「ほら嗅げ嗅げー」
ジョー「ワン!」(こっちは透)
J「寒いー…」
ジョー「クンクン」(なんかぷるぷるしてる)
J「今日雪降るんじゃないの?」
T「暗いし降りそうだね」
ジョー「ワン!」(こっちは純、もこもこしてる)
T「ほれほれー」ワシャワシャ
J「ジョーは寒くても元気だねぇ」
ジョー「ワンワン!」(二人も元気そうで何より)
親戚「炬燵あったまってるから手洗ってきなー」
T「はーい、じゃあまた後でなジョー」
J「こたつぅ」
ジョー「ワン」
ジョー(もうこの家に来てからどんぐらいかなぁ)
(あの二人も随分と大きくなったなぁ、立ち上がっても顔に届かなくなったよ)
(しかしあの二人はどうにも不思議な匂いがするんだよなぁ)
(透は何というか太陽の光のような強さの匂いがする、でもその強い力の匂いは怖くなくて守ってくれそうな感じがする、だから側にいて私も守りたくなる)
(純はこの家みたいな匂い、同じではないけど雰囲気が似てるから安心するし少しぐらい遊んでも許してくれそうな感じ、まぁ小さい頃は枕にされたからいいでしょ)
(あと二人は散歩に行って少しぐらいなら走っても許してくれるから好き)
(…今日は散歩行くのかな)
~数十分後~
透「あっ!」
純「っんぁお 何?!」
透「雪降ってんじゃん!」
純「…んぁーほんとだ」
透「お姉ちゃん寝てた?」
純「炬燵は寝るもの」
透「いや寝ないでよ」
親戚「あらほんとだ、結構降ってきてるね」
母「今日はジョーの散歩さすがにやめたら?」
透「いや今のうちならまだいける!お姉ちゃん行くよ!」
純「え…やd
透「行 く よ!!」ガッ
純「ヤダー!サムイー!シニタクナーイ!」ズルズル
ジョー(…何騒いでるんだ)
透「ジョー!雪だよ雪!行くぞー!」
純「せめて…重装備させて…」プルプル
ジョー「?」
透「お姉ちゃん!?早くー!」カチャカチャ
純「あれ…手袋どこだ…」
ジョー(何かよくわからんけど散歩に行くようで)
透「じゃ行ってきまーす!」
純「行ってきます…」
母「気をつけなよ!遠く行くんじゃないよ!」
親戚「気をつけてねー」
透「雪だ雪だー!」
ジョー「ワンワン!」(何か降ってるー!)
純「風が弱いのが救い…いや吹かないで…」
透「積もるかな?」
純「帰る頃までには薄くならって感じじゃない?」
透「んー…そうか…」
ジョー「ワオーン!」(何だこれー!)
透「うお!ジョーのテンションやばい!」
純「…元気だなぁ」
透「ジョー!ステイ!ステイ!」
ジョー「スンッ」(はい)
透「うわあ!急に冷静になるな!」
ジョー「ワンワン!」(ウッヒョオオオオオオアアアア!!)
透「急に走るなあああああああ!!!!!」
純「えっ!?ちょ!待ってええええええええええ!!」
親戚「強くなってきたけど大丈夫かしら」
母「うーん…さすがに大丈夫だと思うけど…」
ワンワン
母「あ、帰ってきた」
透「ハー…ハー…」
純「はぁ…あっつ…」
ジョー「ハッハッ」(満足)
親戚「わぁ、積もってる」
母「…あんた達いつも走って帰ってきてない?」
透「…今日はジョーのせいだし」
純「…あづい」
親戚「ジョー!走るなって言ってるでしょ!」
ジョー「クゥン」(すまんかった)
透「もージョーどんだけ元気なのよ」ワシャワシャ
母「ほらタオル」
純「ありがと…」
透「じゃあ帰るけどジョーも元気にしてなね」ナデナデ
ジョー「?」
純「ご飯食べるんだよー」ナデナデ
ジョー「ワン」
母「そろそろ行くよー」
透,純「「はーい」」
親戚「ジョー留守番お願いね」
ジョー「ワン」
ジョー(あの双子はまたどこかに行くらしい)
(またしばらく会えないみたいだけど、必ずまた会いに来てくれる)
(その時は…走らないようにしようか)
(それまで私も元気でいなくちゃな)
「クァ…」
(流石に疲れた)
(少し、寝てよう)
(夢でも会えますように)
・新しい年の1日
牛:牛鬼、牛母:牛鬼さんの母
牛「スー…スー…」
牛「…ん、さむ」
牛「…はぁ、もう10時か…」
牛「…」
牛「…起きるか」
牛母「…もう10時よ」
牛「わかってる、…父さんは?」
牛母「今年も仕事」
牛「あっそう」
牛母「おせちあるからさっさと食べなさい」
牛「…」
牛母「はぁ…」
牛母「ちょっと年賀状取ってきて」
牛「…はぁ、ついでにコンビニ行ってくる」
牛「あー寒い…、しかも天気悪いし雪降るんじゃねえかな…」
牛「コンビニやめときゃ良かったかな…」
ネーコノアトドースルー?
オミクジドウダッタ?
牛「…」
牛(そういえば去年は酷かったな、どいつもこいつもプレッシャーかけてくる敵みたいに感じて、勝手に潰れて)
牛(それが1年でこんな思い出として思い出せるぐらいになって、まぁ、随分と気楽になったもんだな)
牛(これじゃまるであの時の私が馬鹿みたいじゃないか)
牛(あの時の焦燥感圧迫感に胸の痛み、全部本当にあったはずなのに)
牛(全部、私が持っていたはずなのに)
牛(全部、誰のものでもない、私だけのものだったはずなのに)
牛(それに、あいつのためにも持っていなきゃいけないのに)
牛「どこに置いてきたんだか…」
牛「はぁ…寒い…」
牛「…随分入ってんな」
カチャカチャ
牛「あ…?私?誰だこれ…」
牛「…」
牛母「…おかえり、年賀状来てた?」
牛「あぁ」
牛母「…今年も多いわね、それあんたの?」
牛「…」
牛母「何よあの子…」
牛「…」
牛(いや、持ってはいるんだ)
牛(持ってるけど、しまい込んでるだけだ)
牛(いつでも取り出せるように、しまい込んでるだけ)
牛(そういう事にしておこう)
牛(そうじゃないとあいつがうるさいからな)
牛「…」
牛「なんだこの構え」
~♪
牛「ぅお、何だよ…」
牛「もしもし?」
牛「…は?明日?やだよ寒いし…あーわかったから行くから、はいはい…」
ピッ
牛「はぁぁぁぁ…」
牛「なぁ」
牛母「何よ」
牛「初詣行くのか?」
牛母「明日、あの人休みだから」
牛「あっそう…」
牛母「…午前にさっさと行くから」
牛「…わかった」
牛母「ちゃんと起きなさいよ」
牛「…」
牛(年賀状…昭に貰ったのってどうしたんだっけ)
牛(そもそもこっちから送ってたっけ…)
牛(…いつか出すように昭とあいつに書くか)
牛(いつか、素直に手渡せるぐらいになったら)
牛(いつになるんだかな)
・メガトンパンチ!
T:透、J:純、菟:木菟森、牛:牛鬼
T「あー小テストやだぁ…」
J「うーんこのタイミングで来るかぁ…」
菟「…あら?こんな所にこんな店ありましたっけ?」
T「瓦割り?」
「お姉さん方良かったらどうです?オープン記念で割引してますよー?」
菟「おもしろそうですね、どうします?」
T「ふふふ、アタシを誰だと思ってるんだい」
J「疾風迅雷怒涛連撃、空手仁王が片割れ、風神の透とはこの方よ!」
T「じゃあお姉ちゃん雷神?」
J「タイプ的にそうじゃない?」
牛「仁王なら阿形と吽形だろ」
「お姉さん方おもしろいですね、お姉さん方なら割った枚数で更にサービスしちゃいますよ~」
T「だって、せっかくだしやろっか」
J「そだね」
菟「初めてなので楽しみです」
牛「は、私もやるのかこれ」
T「いいじゃんやろーよ」
牛「…そうだな、やってやるよ」
「はーい、じゃあ誰からいきます?」
菟「じゃあ私からいいですか?」
T「お、つくちゃん何枚いく?」
菟「どれぐらいがいいんでしょう」
「そうですね…女性だと5枚から10枚ぐらいが平均じゃないかと思いますね」
菟「じゃあ…10枚いきましょうか」
T「いくねぇ」
菟「当て身は得意では無いんですけどね、タオル巻いて…と」
「じゃあどうぞ!」
菟「スー…」
T(お、掌底)
菟「…」
菟「ふっ」
ガシャーン
T,J「「おー!」」
「お見事ー!」
菟「いやードキドキしますねこれ」
J「でもすごいきれいに入ったね、さすが」
牛「じゃあ次私」
「はーい、何枚いきます?」
牛「15で」
「お、結構いきましたね」
T「え~?いけんの~?」
牛「うるせえ」
「グローブもありますけどどうします?」
牛「じゃあ…借ります」
「はい、ではどうぞ!」
牛「…」
牛「…ハァ」
牛「オラァ!」
ガシャーン
T,J,菟「「「おー!」」」
「え、すご、お姉さん方なんかやってます?」
T「アタシは空手で」
J「前まで空手やってまして」
菟「私は…色々と言いますか」
牛「特に」
「えぇ…すごい人達来ちゃった」
T「というかきーちゃん気合入ってたじゃんこのこの」
牛「ストレス発散だよ」
T「随分溜まってたんだね…じゃあ次アタシー」
「もしかして更に記録伸ばしちゃいます?」
T「…因みに足で割るのはアリですか?」
「えーっと…一応危ないのでうちでは手でのみですね」
T「そですよね…すみませんじゃあ18で」
菟「まさか踵落としでやるつもりだったんですか?」
T「だって足技の方が得意だし…破壊力あるし…」
「それでも18なんですね…ではどうぞ」
T「結構高さあるなぁ…」
T「フー…」
T「ハァッ!」
ガシャーン
J,菟「「おー!」」
「すっご」
T「へへっ」
菟「さすが空手仁王ですね」
T「悪しき輩を叩き割ってみせようぞ」
J「ぅえ、てか私最後じゃん、緊張するんだけど…」
T「大丈夫お姉ちゃんならいけるいける、アタシも多分もう1~2枚いけそうな感じはしたし」
「もう次何枚来ても驚きませんよ」
J「えー…じゃあせっかくだし25で」
「…ほんとにですか?」
J「えっ、その、はい、どうせなら記念にと思って…」
「…わかりました!もう挑戦状と思ってぜひとも積ませてもらいます!」
J「えぇ…」
T「大丈夫いけるって!」サスサス
菟「頑張ってくださーい」
牛(あいつならほんとにいけそうと思えるから恐ろしい)
「ではどうぞ!」
J「高い…」
J「…」
J「ハァァァァァァ…」
J「スゥゥゥゥゥゥ…」
J「ハァァ!!」
ガッッッシャアアアアン
T「お…」
菟,牛「っ…」
「お…」
「お見事おおおおおおお!!!!!!」
T「お姉ちゃんやべえ!ほんとにやったよすっげええええええ!!!!!」
菟「ま、まさか本当に割り切るとは…末恐ろし…」
牛「…」
J「はぁぁぁぇぁぁぁぁぁぁ…緊張したぁぁぁぁぁぁ…」
「もう瓦割り屋冥利ですよ…お姉さん全額返金で構いませんよ」
J「え!?」
「他のお三方も半額にしましょう」
菟「いいんですか?」
「もともとサービスもあるんでそこそこお安くするつもりだったんですけど、こんなの見せて貰っちゃったんで」
T「ありがとうございます!」
「あと記録として賞状作りますんで、それ持ったお姉さん方の写真お店の方に飾っても大丈夫ですか?」
T「え、すごいじゃんお姉ちゃん飾ってもらおうよ」
J「えぇ…どうしよう…」
菟「せっかくですしいいんじゃないですか?1人があれなら私達も入りますし」
J「それなら…」
T「じゃあお願いしまーす」
「はーい、賞状すぐ用意しちゃうんでちょっと待ってくださいねー」
「じゃあ撮りますよー、はいチーズ」
カシャッ
・乙女の手
J:純、牛:牛鬼、G2:ゆるふわギャル2
牛「っ…」
牛(また切れた…相変わらず冬は手があかぎれまみれだよ)
牛(まぁいいや、軽く流してほっとけば…)
J「…」
牛「…なんだよ」
J「…きーちゃん、それ…」
牛「あ?」
J「女の子の手として色々駄目でしょ…」
牛「別にいいだろ、世間の主婦に失礼だろ」
J「主婦だって心配するでしょ!G2ちゃん!?」
G2「んぉ?」
J「ちょっと来て見て何かある!?」
G2「何どしたn駄目でしょこれはえーっと…」ゴソゴソ
J「理解が早くて助かる」
牛「おい…」
G2「あかぎれにも使えるとなるとなぁ…まずあかぎれをある程度直してからハンドクリーム塗ったほうがいいだろうから…まずこれ」
牛「いやいいよ…」
G2「ダメ!いいから!」
牛「いやいいからとかじゃなくて…」
J「透ちゃんも呼ぶよ」
牛「…わかったわかったから、さっさとしろ…」
G2「んじゃあこれ貼って、最近はあかぎれ用のテープとかあって便利なのよね~」ペッ
J「そんなのあるんだ」
G2「そんで大丈夫そうな所はクリームを~」ヌリヌリ
牛「…トイレ行ったら流すだろ」
G2「そん時はまた来てよ、塗ったげるから」ヌリヌリ
牛「…」
J「…」
牛「…はぁ」
G2「よし、手はこんな感じかな、他気になるとこある?」
牛「無い」
G2「純ちゃんは?」
J「どっちかっていうと透ちゃんの方が…」
G2「あの子も後で捕まえるか…というか純ちゃんキレイな手してるねぇ」
J「私も少し乾燥肌だから、透ちゃんはベタつくのやだって言って塗らないけど…」
G2「最近のはそんなにベタつかないのもあるよー」
J「あ、ほんと?」
G2「えーっとねぇ…これとか」
J「ふーん、買ってこうかな」
牛「…」ポリポリ
G2「ん?…ん!?ちょっまさか脚も!?」
牛(しまった)
牛「…靴下のとこが」
G2「わかる!ゴムの部分とか特に!そういう時はこれ!かゆみを抑えつつ保湿するやつ!塗ったげるから!」
牛「待て!脚は良いから!自分でやるから!」
G2「てきとーに塗るでしょ!いいから!」
牛「やるから!」
G2「うるせえやい!おとなしくしろい!」
J「…」
牛「ぐっ…さっさとしろ!」
G2「あーあー、キレイな脚してんのに赤くなっちゃってる…」ヌリヌリ
牛「っ…」プルプル
J(G2ちゃん強いなぁ)
G2「その感じだと太ももも…」
牛「それは本当に勘弁してくれ…」
G2「塗りたい…けどまぁそこは許したげる、これあげるから家でも塗りんしゃい」
牛「わかったから…」
J「私も欲しいからちょっと見せて」
G2「ほいこれ」
牛(殺してくれ…)
その後キレイな手になった牛鬼ちゃんはG2ちゃんに隙あらばスリスリされた、一回だけひっぱたかれた
ついでに透もごたごたがあったけどケアをするようになった
・友とファン
T:透、J:純、G1:姉御ギャル1、G2:ゆるふわギャル2
T「うーん…結構高いなぁ…」
J「ファッションって気合と財力なんだなぁ…」
G2「あれどうしたの、ファッション雑誌なんか読んで」
G1「お?ついに双子もファッションに目覚めたか」
G2「マ!?渋谷行こうぜ!!」
T「んーまぁファッションセンスとやらは流石に少しあげないとな~とは思うけど」
J「シブヤコワイ」
T「これ買ったのは別の目当てで…この表紙の二人」
G2「あ~最近めっちゃ話題になってる二人じゃん」
G1「鬼美人な上にまだアタシらとタメなんだよな~、欧米の血やべーって感じだよな」
G2「それな」
T「…この二人、中学の友達なんだよね」
G1,2「「…」」
J「…あれ?」
G1,2「「ウワアアアアアアアアアアアアア!!!!!?????」」
T,J「「アアアアアアアアアア!!!!!?????」」
G1「いやいやいやいやいやいや!?その二人今どんだけ人気かわかってのんか双子ぉ!?」
G2「あばばばばばばばばば」
T,J「「えぇ…」」
G1「見ろ!インスタのフォロワー1万人超えてんだぞ!?やべーって!」
G2「あ…あの…サイン…サイン貰えたら…至上の…アレ…」
G1「G2!意識しっかり持て!!」
T「いや…でもあの二人は単純に友達だしなぁ…」
J「なんかピンと来ないよね」
T「確かに表紙とかめっちゃかっこいいけど、昔のエイミー思い出すwwwとwwwンフッwww」
J「笑わないの」
G2「え、どんな感じなの」
T「めっちゃ人見知り、中学時代はお姉ちゃんの後ろに隠れる癖あったぐらい、お姉ちゃんも人見知りなのに」
J「懐かしいなぁ…」
G1「そんな感じなのか…インスタとかインタビュー記事見る限りはクールでかっこいい雰囲気だけど」
G2「てえてえ」
J「マリーはどんな感じなの?」
G1「んー写真だとどちゃくそかっこいいんだけどインスタだと活発で明るい南国娘って感じ?」
T「あーマリーはそんな感じ、そっちはまんまだね」
G2「すこ」
J「二人共変わってないなぁ」
G2「わかりみが深い」
G1「いやお前は知らんだろ」
G2「ごいりょくないなった」
T「あーでもそっかぁ、二人共頑張ってるんだなぁ…」
J「ねー、この間会った時に背高くなったし美人になったなーとは思ったけどまさかモデルになって表紙にも載るとは…」
T「特にエイミーなんかあの性格だしね」
J「成長したんだよ」
T「立派になったなぁ…」
G2「て え て え か ?」
G1「きゅんだな…昔のいつメンがモデルになるとか…」
T「あ、でもこの話は内緒にしといてね」
J「そうね、二人にも迷惑かけると悪いし」
G1「あーそうだな」
G2「りょ」
G1「うっでもサインは欲しい…」
G2「握手して欲しい…いやしかし実際に会うと灰になりそう…」
T「聞こっか?」
G1「いやっ!!…いやしかし…うーん」
G2「…やっぱいいや」
J「いいの?」
G2「そういうのはそういう時に然るべき手段で貰うからいいのさ」
G1「あーそれな」
T「そういうもん?」
G2「それに、さっきの話でてえてえ成分は十分摂取できたし」
G1「わかりみが深い」
T「わかったー」
J(今度あの二人にこの事話そうかな)
G1「いやーしかしアメリアちゃんそんな感じなのかー」
G2「てえてえ」
T「語彙力死んじゃった…」
J(ギャップぱわ~)
・懐かれ上手
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼、蛍:ほたる
T「うーん…」
菟「どうしたんですか?」
T「なんか…最近脚が重い…」
J「だからトレーニング重くしすぎだって」
T「うーん…確かに負荷ちょっと上げたけど…それにしてもだるさが長く続き過ぎというか…」
J「またマッサージしてあげるから」
T「んー…」
菟「…」
T「つくちゃんなんだと思う?これ」
菟「え?あー…疲労って自分が思ってるより蓄積してるものですから…」
J「ほらー」
T「えー…?」
菟「…」
牛「なんか憑いてるんじゃねえか?」
菟「あっ」
T「ssssssそそそそそんななななんあなああんあなな」
牛「動揺しすぎだろ」
J「そういうの嫌いなの知ってて言ってるでしょ」
牛「あぁ」
T「 」プルプル
菟「…」
J「つくちゃんずっと脚見てるけどどうしたの?」
菟「いえ…なんでも…」
J「?」
翌日
T「んんんんんん…⤴」
菟「まだ重いんですか?」
T「んんんんんん…⤵」
J「マッサージしたんだけどねぇ」
T「いやなんだろう、調子は悪くないんだけど物理的にウェイト付けてるみたいな…」
牛「本当に憑いt
T「黙れ」
牛「…」
J(ちょっと落ち込んだ)
菟「あの…」
T「んー?」
菟「…例えばですけど、好きだった祖父母やペットが守護霊として憑くとかっていうのも怖いですか?」
T「…」
菟「?」
T「すごい…微妙なライン…」
菟「あー…」
T「こわ…うーん…知ってるなら…うーん…」
J「というかその質問って」
菟「例えば、です」
J「…うん」
菟「…」
~♪
蛍『あ、ねーさんどうしたんですかも~』
菟「ちょっと蛍に相談事がありましてねー」
蛍『あらどんな事ですか?』
菟「…友人に憑いてるって話なんですけど」
蛍『あぁそういう…』
菟「前に蛍も会った透さん、あの子に憑いてるんですけどそういう幽霊とかすごく怖がるタイプでして」
蛍『あら災難』
菟「それがですね…透さんが好きな犬が憑いてるんですよ」
蛍『あぁ…』
菟「…言うべきですかね?」
蛍『言っていいんじゃないですか?』
菟「そうですかね…」
蛍『その感じだと悪いものでも無いようですし、好きなら大丈夫じゃないですか?』
菟「うーん…」
蛍『最悪黙ってその子達送っては?ねーさん出来るでしょう?』
菟「…そうしましょうか、とりあえず言って、駄目そうだったら冗談って事にして黙って送りますか」
蛍『見えると色々大変ですね』
菟「そうですね~」
また翌日
菟「透さん」
T「へぁ?」
菟「お話があります」
T「近い近い、聞くから」
菟「そのですね、最近脚が重いって言ってるじゃないですか」
T「言ってます」
菟「その…その前にですね…私その…霊とか見えるタイプのようでして…」
T「 」
菟「それで…脚にその…犬がずっと脚にひっ付いてまして…」
T「 …犬?」
菟「しかも6匹」
T「6匹!?」
菟「どの子も尻尾振ってます」
T「すごい喜んでるうううううう…」
J「犬種は?」
菟「えーっと…柴シェパードラブラドールウェルシュコーギーダルメシアンと…バーニーズですかね?」
T「全体的にでかいいいいいい…っていうかバーニーズ!?そりゃ重いよ!!何kgあると思ってんのよ!?」
菟「透さんって犬に好かれるタイプですか?」
J「だいぶ」
菟「それでですかね…多分彷徨ってるわんちゃんが透さんを気に入ってしまったんでしょうね…」
T「え?じゃあお姉ちゃんは?」
菟「そういえば憑いてないですね」
J「1匹ぐらい…」
T「いやいいでしょ…」
菟「そしてですね、その子達を向こうに送ることも出来ますけど…そしたら脚も元のようになりますけど…どうしますか?」
T「…」
J(送る…?)
T「…その子達、尻尾振ってるんだよね」
菟「はい、嬉しそうに」
T「流石に話せないよね?」
菟「話しかけるというか…意思を送る感じなら」
J(すごいな…)
T「…明日、広い所で遊んでおいでって言ってあげてくれる?」
菟「…わかりました、でも今日じゃなくていいんですか?」
T「うん、今日ぐらいは」
菟「それが…いいですね」
T「…なんだろう、わんこだとわかると怖くないね」
菟「悪い子達では無いですしね」
T「…撫でてあげられたらな」
牛(…やっぱり憑いてたじゃねえか)
そのまた翌日
菟「じゃあ、いいですか?」
T「おねげーします」
菟「それでは失礼して」
T「…」
T「…ん?」
ハッハッハッ
T「…君達か、もー遊びたいからって寄っかかっちゃだめ」
ワン
T「ほら、そこのお姉ちゃんが広い所に連れてってくれるって」
?
T「元気でね、仲良くするんだよ」
ワン
菟「…るさーん、透さーん?」
T「…んあい」
菟「終わりましたよ」
T「…うん」
菟「どうですか?脚」
T「…軽くなった」
J「良かったね」
T「…うん」
牛「…」
T「…」
牛「お前、親戚ん家に犬いるって言ってたよな」
T「え?うん」
牛「…生きてる間はそいつと遊んでやれ」
T「…ん」
牛「もし寿命が来たらそいつに伝言を伝えさせろ」
T「…うん」
牛「…」
J「どうしたの」
牛「体が…重い…」
菟「…」
T「今度はそっちに憑いてんの…」サッ
牛「おい」
菟(犬、猫、烏、亀、金魚、狸と…)
菟(…牛?)
・!
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼、椿:姉御ギャル、藤:ゆるふわギャル
T「あっ」
カシャーン
J「あーあ」
T「あーもーペンぶちまけちゃったよ」
菟「大丈夫ですか?はい」
T「ありがとー、で」
牛「…」
T「いやゴメンて睨まないでよ」
牛「いや…別に…」
J「大丈夫?」
牛「…はぁ」
T「?」
藤「あっべ!」
ガシャン
椿「なーにやってんの」
藤「あばー色々落としたにゃん」
椿「いやにゃんじゃないが」
藤「にゃん★」
牛「…」
藤「…ゆ、許してにゃん」
椿「許してやってにゃん…」
牛「怒ってない…」
藤「大丈夫?なんかちょっち震えてない?」
牛「…急に」
藤「?」
牛「急に…大きな音とかなるのが…ダメなんだよ…」
藤「(あ“ー!!ごめんごめんビビったよねよしよし)」
椿「あー…神経質っぽそうだしなぁ」
牛「はぁ…大丈夫だから…気にしてねえよ…」
椿「寝る時耳栓とか使ってみたらどうだ?」
牛「…寝てる間に奥に入り過ぎそうで嫌だ」
椿「いやぁ…?大丈夫じゃない?」
藤「今耳温めてくれるやつもあったりするよん」
椿「お前薬局に入り浸ってんのか?」
藤「意外とお菓子も置いてあるし割と行く」
牛「考えとく」
藤「買う気湧いたら一緒に行こ」
牛「…考えてとく」
菟「藤さんから聞いたんですけど」
牛「…」
菟「んー、私も大きな音とかちょっと苦手なので少しわかるんですよね」
牛「…これ神経質なだけだと思うか?」
菟「それはなんとも…でも聴力自体は問題ないんですよね?」
牛「むしろ敏感じゃねえかな」
菟「あー…難しいですねぇ…でも耳が良いメリットも少しずつ意識すればもしかしたら何か変わるかもしれませんよ?」
牛「なんだメリットって」
菟「基本は危機察知しやすい事ですかね」
牛「…車とか」
菟「そうそう、たまに見るヒュヨーンみたいな音する車とかわかるとすごいんじゃないですか?」
牛(どうせお前も出来るだろ)
菟「あとは…人の足音とか聞き分けられると面白いんじゃないですか?」
牛「…それは聴力か?」
菟「まぁ…どちらかというと単純な耳の良さではない気がしますけど…」
牛「…そういやお前耳栓って使ってんのか」
菟「使いますよー、頭休める時とか」
牛「…あれって寝る時使っても大丈夫だと思うか?」
菟「え?大丈夫じゃないですか?むしろそっちで使う人の方が多いんじゃないですか?」
牛「あっそ…」
菟「?」
牛「…ん」
菟「ん?」
タッタッタッタッタ ガラッ
T「ねえちょっと!自販機でつめたい押したらあったかいが2本も出てきたんだけど!?意味わかんな過ぎてもう面白いんだけど!?っていうかこれ持ってきて良かったやつなのかなぁ!?」
牛「問い合わせしろよあとうるせえ」
T「番号わからんが!?」
菟「自販機に書いてありませんでしたっけ?」
T「えそうなの!?行ってくる!」
タッタッタッタッタ
牛「あいつ走ってるだけでうるせえな…」
菟「…?」
•千差万別感情表現
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼、藤:ゆるふわギャル
T「ねぇ」
菟「へぇ」
牛「ブッ」
J「うわっ」
T「…えーっと、つくちゃんってさ」
菟「はい」
T「あんまりこう、怒ったりとか照れたりとかしないよね」
菟「そうですかね?」
J「強者感あるよね」
菟「えぇ…いや怒ったりとかありますよ」
T「照れたりとかは?」
菟「ある…んじゃないですか?」
T「えーちょっと見たい」
菟「そう言われても…」
T「やーいおたんこなすー」
菟「はぁ…」
J「ばーかばーか」
菟「そうですか…」
T「艶々ヘアが眩しいんじゃい!」
菟「ん?」
J「くりくりお目々誇らしくないの?」
菟「今どっちが見たいんです?」
牛「…ちb」
菟「 」ギュンッ
T「ヒッ」
J「ヒュッ」
牛「…」
菟「…はぁ」
T「えぇいならば物理技だ、お姉ちゃん!」
J「あいさー」
ザッ
菟「前門と後門の何とやら?」
T,J「「スタンバーイ…スタンバーイ…」」ジリジリ
菟「何ですかーもー」
T,J「「せい!」」ガバッ
菟「おふっ」
T「秘技双子サンド〜」
菟「ん〜…ぬくもり…」
J「…避けるかと思ってた」
菟「まぁ避けても良かったんですけどいっかなーって」
T「くっ…この強者発言…」
菟「頭ごっちんこしなくて良かったと思ってください」
T,J「「はーい」」ムイムイ
菟「…」
J「ん?」
菟「ちょっとお手洗い行きたいです」
T「へいよー」
J「うーん手強い」
T「お姉ちゃんなんかすーぐ赤くなるのにね、ほれほれ」ツンツン
J「人の事言えないでしょこらぁ」グイグイ
T「や、やめ…」
藤「え、なに、さっきの秘技私にもやってやって」
T「え…」
藤「え!?」
J「いや…だって…」
T「なん…こう…危険な香りが…」
藤「うーんこの信用度」
T「ま、まぁいいけど…」
J「動いちゃダメだからね…」
藤「金の針が必要なレベルで動きません」
T「えー…じゃあ…」
T,J「「えいっ」」
藤「ハァァッッッッ⁉︎」
牛「!?」
T「あ…」
J「…死んでる」
牛「えっ!?」
藤「死者蘇生〜」
牛「…は!?」
藤「しあわせ〜」
菟「はぁ…」
菟(やっぱり避ければ良かったですかね…)
菟(あの二人もなんだかんだ距離感おかしい所あるのが困りものですね…それともあんなものなんですかね)
菟(それにしても…)
菟(…暖かかったなぁ)
菟「…」チラッ
鏡「耳赤いねぇねーちゃん」
菟「…はぁぁぁぁぁ」
菟(あつい…)
•初めまして、この気持ち
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼、椿:姉御ギャル、藤:ゆるふわギャル
「大丈夫!?怪我無い?」
「あ…はい…」
「よかった、じゃあね」
「…?」
その時、何かこう…感じた事の無い気持ちが湧いた
暖かくて、どきどきして
これは…何だろうか?
J「…」
T「最近あんな感じなんだけどどう思う?」
菟「少し顔赤く無いですか?」
T「でも調子は悪く無いってさ、あーでもご飯の量若干少ないかなぁ…?」
菟「何でしょう…」
牛「…」
T「んー…あまり聞くのもあれかなぁって思ってそれ以上聞いてないんだけど…」
椿「アタシが聞こうか?」
藤「ギャルズにお任せ!」
菟「まぁ透さんだと逆に言いづらい事もあるでしょうし」
T「…」シュン
藤「よしよし」
T「やめぇ」
椿「んじゃあお悩み相談室してくるか」
藤「応」
牛「あれは…」
T「んー?」
牛「…いや」
藤「ようようねーちゃん」
J「…ん?」
椿「最近元気無いんだって?」
J「いや無いってわけじゃ無いんだけど…」
椿「じゃあ何か悩み事?」
J「んー…?」
藤「顔ちょっと赤いけど好きな人でも出来た?」
J「!?」ビクッ
椿「あらまぁ」
藤「えっちょっくわっモガッ」
椿「そうなのか?」
J「…はっきりとわかんないけど」
椿「どんな気持ちだ?」
J「何かこう…そわそわする」
椿「うん」
J「心臓もどきどきして、でも嫌な感じじゃなくて」
椿「うん」
J「…よくわかんない」
椿「それh 藤「ブヘァそりゃあもう完全に恋よねーちゃん!!」
J「恋…」
椿「ばっお前はデリカシーが無いんだよ!」
藤「えぇいまどろっこしい、もう完全に確定でしょQED!」
J「…そっか」
椿「だからってなぁ!こういう事は繊細なんだから丁寧にだな!」
藤「恋かどうかはっきりさせるのはさっさとすればいいでしょ!大事なのはそっからでしょうが!」
J「これが好きって事か…へへ…」
椿,藤「「…」」
椿,藤((かわいい))
J「いや…うん…透ちゃんに言ってもよかったんだけど…あまり心配させたく無かったし…」
藤「言わない方が心配すると思うよ〜?」
椿「それはそう」
J「あとなんか恥ずかしかった」
藤「この可愛い生き物が〜」
椿「でだ、どいつなんだ?」
J「え?」
藤「そらその気になる相手よ、あときっかけ」
J「多分隣のクラスの子、ボール飛んできたのを受け止めてくれた」
藤「ベタベタだけどいいぞぉ」
J「別に避けれたけど」
椿「うーん武術家」
J「でまぁ…それからなんか気になるように」
藤「いいねぇいいねぇ」
椿「やっぱり付き合ってみたいとか思う?」
J「まだちょっと…」
椿「じゃあその時のお礼ついでに少し話したらどうだ?」
J「えー…?」
藤「付いてってあげるからさ」
J「…それなら」
藤「よっしゃじゃあそいつをまず見つけ出さんとね」
椿「隣見に行くか」
藤「行くべ」
J(なんか大事になった気が…)
T「お姉ちゃん…」
J「ん?」
菟「少し話せて楽になりました?」
J「んーまぁわからないのがわかった感じ」
T「なんだったの?」
J「…好きな人が出来たかもしれないんだって」
T「な“っ”…!?」
牛(やっぱりか)
T「どってっなっえ!?」
菟「あら〜」
J「…ごめん心配かけて」
T「…」
J「…ん?」
T「…ちょっと頭が追いつかない」
菟「あらー…」
それからギャルズが例の彼を見つけてくれて少し話せた
彼は礼儀正しくて誠実そうで、あと夏が似合いそうな人だった
椿「どうだった?」
J「…いい人だった」
藤「悪い印象ではないね、よしよし」
J「笑顔が素敵だった…かも」
椿「いいね、そういうのも大事な気持ちだ」
藤「よしじゃあこれからもちょいちょい話しかけよう」
J「えぇ!?」
椿「そりゃそうだろ、こっちもいい印象与えないとな」
J「いやまぁ好きかもしれないけどそこまでは…」
椿「…でもやっぱりやって後悔した方がいいぞ、やらなきゃ結果も生まれない」
藤「名言じゃん」
椿「うるさい」
J「うにに…」
藤「うにうに言うんじゃありませんこの高級海鮮」
J「食べた事無い…」
椿「じゃあ気持ちがハッキリするまで頑張ってみないか?微妙な状態なのもやだろ?」
J「まぁ…うん…」
藤「相談室はいつでも開けとくぜ」
J「…ありがと」
それからちょくちょく彼と話してみた
部活の事とか、好きな物の事とか、趣味の事とか
色々話してて思った
もっと彼といろんな話をしたい
もっと彼の事を知りたい
そんな事を
そして
J「呼び出しの手紙を下駄箱にって…古くない?」
椿「ばかもん、古くからの伝統だ」
藤「あとおまじないもしっかりね」
J「うー…」
そして放課後
J「やばい吐きそう」
藤「元々緊張しいだっけ?」
T「開き直ると強いんだけどね」
J「おえ」
椿「大丈夫か…」
菟「だ、大丈夫ですよ!ちゃんと待ってますから!」
牛(なんで私まで…)
T「お姉ちゃん」
J「ぅえ?」
T「ちょっと、後ろ」
J「?」クルッ
ッバンッッッッッッッ
J「ッヴォエオ!?」
T「気合い入れろお!」
J「…」
T「アタシの半分を持ってるなら出来るでしょ!」
J「…やってやるよ」
T「じゃあ決めてこいや!」
J「…」
ッバンッッッッッッッ
T「グヴェッ!?」
J「ありがと」
菟「…大丈夫ですか?」
T「内臓出るかと思った」
椿「ナイスだったぞ」サスサス
藤「いいなー双子」サスサス
J「ごめんお待たせ」
「そんなに待ってないから大丈夫だよ、それで…話って…?」
J「そっそのー…」
…スゥー…ハァー
J「好きです、付き合ってくれませんか」
___
J「 」
T「お姉ちゃん…」
椿「まさか幼馴染みの彼女がいるなんて…」
藤「幼馴染みは負け属性じゃねぇのかヨォー!!」
菟「い…生きてますか…?」
J「 」
牛「瞬きしてるから生きてるだろ」
T「恋って怖い…」
椿「でも偉いぞ、ちゃんと告白まで成し遂げたんだ。立派だよ」
藤「そーだよー、告白出来ずに青春終わる人間なんてごまんといるのに」
T「まぁでもちょっと羨ましいとも思うかなぁ、ね」
牛「こっち見るんじゃねえ」
T「じゃあ慰め会のために色々買うからきーちゃんはお姉ちゃん見といて」
牛「は?」
T「他の3人は一緒に行こー」
牛「ちょっおい」
牛「…なんで私が」
J「 」
牛「…なぁ…聞いてんだか知らねえし、私が言える立場じゃない事は承知で言うけど」
J「…」
牛「…私はお前のお陰でやらない後悔をせずに済んだと思ってる、だから…その…」
J「…」
牛「…前を向け、お前は一歩進んだ、何も出来ない腰抜けじゃないんだ」
J「…」
牛「いや違う…そうじゃなくて…」
J「透ちゃんの事本当に好きだね」
牛「なっお前!?」
J「はぁ、恋する乙女って強いんだなぁ」
牛「…帰る」
J「まぁまぁ4人が戻ってくるまでいてよ、恋する乙女同士で話そうよ」
牛「…ちっ」
J「はぁ…なんかメンタルズタボロだけど…」
牛「?」
J「…なんかいいなぁ」
・ネーミングセンス
J:純、T:透、菟:木菟森、牛:牛鬼、椿:姉御ギャル、藤:ゆるふわギャル
J「あ」
T「ん?」
J「帰り牛乳買ってきてって」
T「…財布にお金入ってたかな」
J「…私もあったっけ」
藤「おーいおっとお」
T「…アタシ?」
藤「おん」
T「そんな呼ばれ方してたっけ?」
藤「今思いついた」
T「えー、そんな納豆みたいな呼び方ひらめかないでよ」
J「どっちかって言うとお父さんの方じゃ」
藤「不評じゃん」
T「今までのでいいじゃん」
藤「人は日々変化と進化をしなければ死にゆくのみよ、メイク研究とか」
T「空手の戦い方とか?」
J「おいしいお店の開拓とか?」
藤「この双子ちゃんったらもー」
J「ちなみに私は?」
藤「んー…ユージーン」
J「原型無くない?」
藤「なくなくなくなくなく…あれどっちだ」
T「なくなく…え?」
J「っていうか日本人ですらなくない?」
藤「ラグビーの外人選手とかって日本国籍取ってる人いるんじゃないっけ」
J「そういう問題?」
藤「今はワールドワイドの時代だぞよ、グローバル」
T「そうだよマリーとエイミーもいたじゃん」
J「あれー?これ私が間違ってる?」
藤「人は失敗から学ぶんだよ」
T「温故知新」
J「故が存在した覚えがない気がするー」
菟「そういうえばこの間読んでた本どうでした?」
牛「…オチが好きじゃない」
菟「あらー辛口」
牛「批判じゃないただの好みの問題だ」
菟「じゃあ私も読んでみましょうかね」
藤「すばってぃー」
菟「…え?」
藤「すばすばすばってぃー」
菟「…はい」
藤「お、受け入れ体制」
菟「話が進まなそうなので…」
藤「まぁ何の話してたんだーってだけなんだけど」
菟「牛鬼さんが読んでた本のオチが好みじゃないと」
藤「えー辛口ー」
牛「好みじゃないって言ってんだろ」
藤「辛いのが好きなの?」
牛「別に」
藤「そっかー」
牛「…何の話してんだお前」
菟「というかさっきのすばってぃーって」
藤「あ、戻る?」
菟「緊急性は無いと判断しました」
藤「ただの愛称ようもう言わせないでよね」
菟「すばってぃー…」
藤「だめ?」
菟「いや…意外といい…かも?」
牛(いいのかよ…)
藤「やっちゃあすばってぃー」
菟「はぁい」
藤「はねっ毛触らせてすばってぃ〜」
菟「触れるものなら♡」
藤「オ"ォ"ン"」
菟「牛鬼さんは?」
牛(ふりやがった…)
藤「なっさん」
牛「 」
藤「なっさん」
牛「2回も言うな聞こえてる」
藤「なっさん」
牛「おい」
藤「最後はこだまだよ」
牛「なら普通偶数回だろ」
藤「なっさん♡」
牛「おい」
藤「偶数って言ったじゃん」
牛「修正しろとは言ってない」
藤「なっさん細かいー」
牛「…はぁ」
椿「おーい藤ー」
藤「ゔぇーい」
牛「ギャルの脳どうなってんだ…」
菟「なっさん♪」
牛「 」
菟「こだまですよ」
牛「山が喋ってんだよそれは」
椿「何話してたんだ?」
藤「なっさんが辛口だって話すばってぃーとしてた」
椿「なっさん…?すば…?」
藤「うっしーとつくちゃ」
椿「あぁ牛鬼と木菟森か…そうか渚と昴か」
藤「うい」
椿「そういえば双子も何か変な呼ばれ方してたって言ってたな」
藤「でなんぞ椿」
椿「ん、いや大した事じゃないんだけど」
藤「なんでい」
椿「…というかアタシは無いのか」
藤「何が」
椿「その…あだ名的なの」
藤「椿は椿だろ」
椿「え」
藤「この藤に並ぶにふさわしい良い花の名なんだしな」
椿「藤…」
藤「あと最期は潔く花ごと落ちる様がお前の生き様にぴったりだしな」
椿「最後で台無しなのがお前だよ」
藤「藤棚って散るとき掃除大変そうだよな」
椿「藤も藤だよな大概」
藤「藤ちゃん天才だからな」
椿「天災級の思考の飛び方だろ」
藤「えへへ〜」
・白ワンピースが繋ぐ糸
T:透、J:純、母:双子のお母さん、親戚:母方の、ジョー:親戚の家で飼ってるデカめ雑種の犬
T「…」
J「んー…変なとこ無い?」
T「相変わらず似合ってる」
J「そういうのはいいから」
T「よっと、んじゃまあ仏壇にもお線香あげたしジョーと散歩行くかぁ」
J「行くかぁ」
T「というわけで行ってきまーす」
母「帽子被ったー?」
J「被ったー」
T「よっし行くぞジョー!」
ジョー「ワンワン!」
親戚「心配し過ぎでしょ、もう高校生なんだし」
母「高校生だろうと社会人だろうと娘は娘よ」
親戚「そういうのを親バカって言うんじゃない?」
母「ほっといて」
親戚「あ、そういえばさぁ」
母「?」
親戚「今ふと思い出したんだけど、双子ちゃんがワンピース着るようになったの」
母「え、なんか聞いてんの?」
親戚「あれ聞いてないの?なんか綺麗なお姉さんに会ったんだって、もう10年ぐらい前でまだ先代の犬がいた頃」
母「お姉さん…?そんな人こっちにいた?」
親戚「さぁ…名前までは聞いてないみたいだったし」
母「ふーん…誰だろ」
-10年前-
ザアアアアアアア
T「やっべー!!大雨だぁぁぁぁぁぁぁ!!』
J「ひいい、あ!あそこ!あそこに入ろ!」
T「うっひょおおおおおおおお!!」
先代犬「ワン!」
J「あーもーずぶ濡れ…」
T,先 ブルブル
J「ぶあっ」
T,先 フー
J「もー!」
T「めんご」
先「クゥン」
T「それにしても雨すごいね」
J「急に来たね」
T「…止むかなぁ」
J「えっ」
T「だって雨ってすぐ止まなくない?」
J「え…どうしよう」
T「…どうしよう」
先「…」
お姉さん「夕立だから大丈夫よ」
T,J「「!?」」
姉「10分か20分ぐらいで止むんじゃないかしら」
T「そうなの?」
姉「多分ね、だから大丈夫よ」
J「よかった…」
姉「可愛いわんちゃんね、撫でてもいいかしら?」
J「うん、でもやんちゃだから気を付けてね」
姉「やんちゃぐらいが可愛いのよ」
先「…」クンクン
先「…?」
姉「よしよし、いい子ね」
先「…」
T(珍しく大人しい…)
姉「ところで二人は双子?」
J「そうだよ」
姉「ほんとにそっくりねぇ、なんか面白い」
T「ふふーん」
姉「仲も良いの?」
T,J「「うん」」
姉「ふふっその様子じゃよっぽど仲良いのね」
T「おねーさんはどうしてここに?」
姉「私も散歩してたら振られちゃって、ここで雨宿り」
T「へー、じゃあこの辺に住んでるの?」
姉「そうね、生まれてこの方ずっと」
T「アタシ達はね、お墓参りでこっちに来たの」
姉「そういえばお盆だったね、通りで見ない顔だ」
T「そう見ない顔、いえー」
姉「いえー」
J「…」
姉「ん?ワンピース気になる?」
J「もっとよく見せて」
姉「えー?濡れちゃってるから恥ずかしいけど、はい」
J「ほあ」
姉「くるっと」
J「…」
姉「どうかしら?」
J「すごくきれい」
姉「あら、ありがと」
T「もっかいくるってやってー」
姉「えー?目回っちゃうよ」
T「もっかいだけ!お願い!」
姉「もーしょうがないなぁ、くるっとね」
T,J「「おー」」パチパチ
姉「二人はこういうの着ないの?」
J「お姉さんの見てちょっと気になったけど…」
姉「けど?」
J「似合うかな…」
姉「大丈夫よ、綺麗な黒髪だもの。きっと似合うわ」
J「えー…」
姉「不安なら二人で着たらどう?一緒なら安心でしょ?」
J「…」
T「お姉ちゃんが着るならアタシも着るー!」
J「…じゃあ」
姉「麦わら帽子も忘れずにね」
T,J「「はーい」」
姉「ふふっ、あら」
ポツッポツッ
姉「思ったより早く止んだわね」
J「よかったぁ…」
T「じゃあ帰ろ、お姉さんも一緒に」
姉「…私はもう少しここにいるわ」
T「帰らないの?」
姉「雨上がりの空を見るのが好きなの」
T「ふーん、じゃあアタシ達は先帰るね」
姉「うん、気を付けてね」
J「また会おうね」
姉「…またね」
先「ワンッ」
姉「…」
姉「…そっくりだったなぁ」
姉「…きっと似合うわよ、私もきれいって言ってもらえたんだから」
T「ただいマンゴープリン」
母「ちょっとあんた達大丈夫だったの!?」
T「ずぶ濡れだけどだいじょ…へぶしっ!」
母「あーもう早くシャワー浴びてきなさいほら純も!」
T,J「「はーい」」
J「ねぇ…」
親戚「どしたの純ちゃん」
J「…白いワンピース着てみたい」
親戚「急にどしたの」
J「雨宿りしてる時に白いワンピース着たお姉さんに会って、すごくきれいだったの」
親戚「お姉さん…?それお母さんに言ったの?」
J「…なんか恥ずかしい」
親戚「あらまぁ、じゃあ私からこっそり言っとく」
J「あ、あと透ちゃんの分も」
親戚「はいはい」
母「っていう事があったらしいんだけどアンタら覚えてる?」
T「あーあったあった」
J「…うん」
母「ふーん、純は何だかんだでませてるからねぇ」
J「えっ」
T「アタシの女子成分大方持ってかれたか
ら」
J「うるせい照れ屋」
T「お?やるか?」
J「無限じゃんけん編やったろうぞ」
母「終わらないから止めな」
T,J「「へい」」
T「ちょっとトイレー」
J「…あのさぁ」
母「ん?」
J「いや…ずっと後になって気付いたんだけど」
母「何よ」
J「そのお姉さんさぁ、気付いたら隣にいたんだよね」
母「え?」
J「先代わんこも何か変な反応してたし、結局帰ったかわからないし、その後会えてないし、それに…」
母「?」
J「なんか…透ちゃん…いやお母さんに似てたかも」
母「えぇ!?」
J「いやわかんない、黒髪でちょっとハネてたからだけな気もするし」
母「何それ」
J「だってもう10年も前だし覚えてないよ」
母「まぁそれはそうだけど怖い事言わないでよ」
J「すマンゴープリン」
母「…そういうセンスはほんと双子ね」
J「?」
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