主観的、打ち込みエレキギター(歪み)に合うアンプシミュレーター
はじめに
僕は普段、主にリズムギターはV-Metal、リードギターはHeavier7Stringsを使用してるのですがその上で主観的に打ち込みエレキギター(歪み)と相性が良いアンプシミュレーターを列挙していきます。
どんな音になるかは僕が作成した直近の曲を聴いていただければ想像しやすいかと思います。
ここで言う歪みとはオーバードライブからディストーションのことです。
クランチやファズは含まれません。
どんな音がイイかは個人の好みの差がありますのであくまでも参考程度に。
それに加え、僕が使用しているギター音源に主観で合うか合わないかだけの話なのでプラグイン自体を否定しているわけではないので勘違いされませんように。
それではアルファベット順に挙げていきます。
Audified
GK Amplification 3
単体、または他社のプラグインと併用しても求める音にはなりませんでした。
たぶん、AmpLion 2も同じような結果になると勝手に予想。
MultiDrive Pedal Pro
アンプシミュではないですが存在を知っててほしい一品。
歪み系エフェクターが揃ったプラグイン。
なぜかPlugin BoutiqueやKVRで販売終了して公式サイトでも販売していない。(ポートフォリオや動画は残っている)
使ってみたい!!販売復活希望!!
Audio Assault
ギター実機だとイイのかもしれないけど打ち込みギターでは個人的信頼を得ていない。
Aurora DSP
打ち込みギター(特にV-Metal)による歪みに関しては×
Blob Audio
Fat Blob
○・・・これ単体でも音が良い。
が、内蔵の歪みエフェクターではブリッジミュートの威力が足りない。
ミックスで対処するか他社のプラグインを使用する必要があるので少々手間がかかる。
Bogren Digital
AMPKNOB
◎・・・最近発売されたTriviumモデルのを含めて音が良い。
この記事を書きながら音作りをしていたけど○から◎に変わった。
ただ、単体では歪み成分が物足りないので前段にトーンブースターを使用して後段にオーバードライブをインサートする必要がある。
ディストーションは相性悪いかもしれない。
通常のアンプヘッドのようなEQがないのでオーバードライブをインサートすると若干こもり気味になるから他社のプラグインを使用して中高域から高域を抜けさせる必要がある。
音作りの際にあれこれすることなく単純な音作りで良質な音が鳴る。
唯一のデメリットはCPU負荷が他のアンプシミュと比べて倍あるところ。
MLC S_ZERO 100
今、最も使ってみたいアンプシミュ。
AMPKNOB版もある。
guitarix
guitarix
この記事を書いた時点ではベータ版。
打ち込みギターとは無縁かもしれないが実機ギターだと恩恵がたっぷりありそう。
Heptode
Amplosion
故意に機械的なサウンド(音もピッキングも)にしたいときに重宝するかもしれない。
IK Multimedia
AmpliTube 5
僕がDTMを始めた頃はAmpliTube 3だった覚えがありますがその頃とさほど印象が変わってない気がします。
現状、歪みに関しては他社のアンプシミュが優れたものばかりなので自社の膨大な数のプリセット+ToneNETを使って他ユーザーの音を漁る時間をどう思うか。
ギアモデルによっては使ってみたいものがあるけど、それをいつ行動に移せるかわからない。
TONEX
上記のようなAmpliTubeの印象に加えて使用するギター音源を1つ~2つにこだわってる現状では今の僕だと使う機会がない。
ただ、実機演奏のデモを聴くと憧れる部分がある。
Impact Soundworks
Shreddage Amp XTC
Shreddageシリーズや実機だと相性が良いのかもしれない。
V-Metalで使うとなると・・・これじゃない感が強い。
Joey Sturgis Tones
Toneforge Disruptor
基本、低域カット方向で使うアンプシミュなので音抜けが良く、トラックの分離感に期待が持てる。
ラフ打ち込みでも分離気味なのでヘヴィなギターサウンドを前に出したいトラックでは有効かと。
JSTの公式解説動画を理解すると更に有効活用できると思う。
Toneforge Jeff Loomis
Toneforge Disruptorと比べると打ち込みギターでは、やや機械的サウンド。
派手さに欠けるのでメタルというジャンルとして使うのは適さないかと。
Kuassa
Amplifikation 360
打ち込みギターに対して歪みということでは合わないけどクリーンサウンドで使う場合は持ってて良いと思う。
Kuassaはエフェクター類が優れているので他社のアンプシミュと組み合わせると良い結果が得られることもある。
LINE 6
The Metallurgy Collection
打ち込みギターだとこれ単体では非力なので他社プラグインを使用してキャビネットの力を増幅させる必要がある。
ブリッジミュートの歯切れはイイけど音作りはちょっと手間がかかる。
Mercuriall Audio
Ampbox
上記同様に打ち込みギターだとこれ単体では非力なのでキャビネットの力を増幅させる必要がある。
リズムギターよりも、リードギターに使うと良い結果が得られるかもしれない。
ML Sound Lab
Amped
これも同様にキャビネットの力を増幅させる必要がある。
アンプヘッドのEQよりもブースターを使用した方が高域の抜けが良くなる。
プラグインの組み合わせによっては戦力になる可能性を秘めている。
このAmpedシリーズは種類が多いため、購入する際は熟考した方がイイ。
Ampedの他にIRも販売してるのでどちらがイイ結果を得られるかは使用者次第。
Native Instruments
Guitar Rig 7
リズムギターよりはリードギターで重宝する。
V-Metalの公式デモでは古いバージョンのAmplitubeやGuitar Rigだったり、Bias Fx 2を使用している。
主観的に同じプリセット(ない場合は似たような設定)にでもGuitar Rig 7や6よりGuitar Rig 5の方が音が良かった印象があるが古いバージョンは入手できないので現行の7で何とかするっきゃない。
Nembrini Audio
NA 8180
Peavey 5150がモデルになっているが打ち込みギターでは音作りがとても難しい。
お値段が中々お高いので購入しても音作りの努力が報われるかどうかは定かではない。(勉強代だとしてもお高い)
Neural DSP
Archetype Gojira
ギター実機では人気があるけど打ち込みギターでの音作りは難しい。
クリーンでは使うことがあるかもしれない。
Nick Crow Lab
NC 7170 Lead
NC 8505 Lead
アンプヘッドのみだけどキャビネットや他プラグインとの組み合わせによってはすごく良い音になる。
共にCPU負荷が高い。
今でもフリーなので後述のIGNITE AMPSのようにどこか力のあるデベロッパーと協力して改善を望んでいる。
OTTO AUDIO
II II II II
V-Metalには合わないけどここは独自のギター音源を出しているのでそれなら力を発揮するだろう一品。
ここのギター音源を使ってみたい欲に溢れている。
IRも販売している。
Overloud
TH-U
とにかくお値段がお高い。
ギター実機ならともかく、打ち込みギターでは値段に見合う恩恵はない。
魅力的なモデルもあるのにとても残念。
使用するギター音源が変わったら有力になるのかもしれない。
Plugin Alliance
Brainworxから数種類アンプシミュが販売されているけど打ち込みギターだと相性が良いとは言えない。
その中で相性が良さ気なのを挙げるとすればbx_megadualだけだと思う。
Positive Grid
BIAS FX 2
打ち込みギターとの相性は良い方だと思う。
GUITAR MACTH等を駆使すれば良い結果が得られるかもしれない。
音作りに対して知識と愛情があれば金額に見合うアンプシミュになることは間違いない。
PreSonus
Ampire
打ち込みギターじゃ戦力にはならない。
これで音作りに時間かけるならさっさと他のプラグインを試した方がイイと思う。
Redwirez
mixIR3
複数のIRを扱えるIR Loaderだけど複数のIRを使用する場合は取り扱いがとてもシビアなので今となっては他社製品の方が使い勝手が良い。
Resonant DSP
Swanky Amp Pro
打ち込みギターじゃ何とも言えない。
Softube
Amp Room
さすがSoftubeといったところ、単体でも相性は良い。
しかし、音作りの際に単純にキャビネットの力を増幅させればいいってわけではなく、多少の工夫が必要。
内蔵されているエフェクター類も良質なので各スイートをコンプリートしてもいい。
NEURAL AMP MODELER
NeuralAmpModeler
ディープラーニングを使ってギターアンプとペダルのモデルを最先端の精度で作成するオープンソースプロジェクト。
これも打ち込みギターにはさほど恩恵がない。
現時点ではフリーで使用でき、ユーザー制作したモデルを公開できるため、期待はある。(作成したモデルを販売してるユーザーもいる)
STL Tones
Ignite - Emissary
IGNITE AMPSの頃から評価が高かったアンプヘッド、STL Tonesから公開されてバージョン2になり、更に人気を博した。
プラグインの組み合わせにより、良くも悪くもなる。
Tonality: Andy James
Tonality: Howard Benson
Tonality: Josh Middleton
Tonality: Lasse Lammert
Tonality: Will Putney
このTonalityシリーズではAndy JamesとWill Putneyが打ち込みギターと相性が良さ気。
これもキャビネットの力を増幅させる必要があるけど使い勝手は簡単で直感的に操作できる。
THREE-BODY TECHNOLOGY
Cabinetron
現時点では複数のIRを使用する場合は最も優れているIR LORDER。
複数のIRを使用するとき、最大の問題は位相だがこれにはオートフェーズ機能があり簡単に解決してくれる。
マイクのポジションや角度も調整できるシミュレーターが搭載されていて、更にはIRの波形をスムースできる機能もあり、輪郭を滑らかにできる。
HeavierFX
Heavier 7 Stringsに内蔵されているエフェクトラックが単体でも使えるようになった。
現状では個別販売はしてないため、Heavier 7 Stringsを購入する必要がある。
現時点ではキャビネットからコーンの震撼を最も優れた体験ができるプラグイン。
歪んだギターのアンプ感が欲しいならこれ一択になる。
Waves
GTR3
今ではこれ使ってるのLOVEBITESのMIYAKOぐらいじゃないか。
デモ作成で使ってて実際に録音するときは実機使うだろうからアンプシミュでの音作りは気にしてないんだと思う。
さいごに
実際には所有してなかったり、あらゆるコミュニティから情報を得たり、フリートライアル版を使用してみたりと様々で偏見もありますが主観は述べた通りです。
アンプシュミと言う人は許せないけどこんだけ使ってれば本当のアンプ趣味。
網羅してるわけじゃありませんので私感でいいのでオススメのアンプシミュあったら教えてくださいね。
機会があれば各アンプシミュでの音作りを公開したいです。
ギター実機を頑なに練習しようとしない打ち込みギタリストですけども、これからもどうかよろしくお願い申し上げます。